出典: Technical Readout: 3050 Upgrade
WHT-2 ウィットワース
重量: 40t
シャシー: ウィットワース・タイプ1
パワープラント: LTV160
巡航速度: 43km/h
最高速度: 64km/h
ジャンプジェット: ウィットワース・ジェットリフト
ジャンプ能力: 120m
装甲板: デュラレックス・ライト
武装:
2×ロングボウ-10 LRMランチャー
1×インテック 中口径レーザー
製造元: ウィットワース・スペシャルティ・マニュファクチュアリング
主工場: ベンジャミン(アップグレードのみ)
通信システム: ギャレットT14
照準・追尾システム: ギャレットD2j with/アルテミスIVFCS
WHT-2 ウィットワース 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 LRM10 弾薬(LRM)24 アルテミスIVFCS LRM10 弾薬(LRM)24 アルテミスIVFCS 中口径レーザー ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右胴 右胴 右胴 左胴 左胴 左胴 頭 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
ウィットワースは、中火力小隊や砲撃部隊での使用に一番適している、軽量級のミサイル・プラットフォームとして当初は設計されていた。しかし、ウィットワースは、それらの任務では限定的な成功しか収められなかった――より新型の設計機は同様の任務を遂行する事ができるのみならず、より優れた機動力も有していたのである。そして、“アマリス危機”の最中に惑星“ディーロン”上のウィットワースの主工場が破壊された事により、如何なる企業もかような凡庸な設計機を敢えて再生産しようと試みる事もなかったのであった。このバトルメックのアップグレードを実際に行っているのはウィットワース・スペシャルティ・マニュファクチュアリング社のみである――彼等は、現在、古いWHT-1型の備蓄品の山を改修するというDCMSとの独占契約下にある。
それが受け取る事になった軽蔑の念(恒星連邦とドラコ連合の戦士達の大部分は、この設計機に“ワースレス(無価値)”との蔑称を付けていた)の為に、ウィットワースは3050年代中期が過ぎた頃には大王家の現役の軍からは退役させられていた。ブローカーの手により傭兵部隊や辺境の部隊に尚も販売はされていたのであるが、ウィットワースは今日の戦場に於いて目撃されるのが稀な存在へとなっていっていた。“聖戦”の破滅的な戦火のみが、ウィットワースの野戦改修による幾ばくかの新たな鼓動を開始させたのであった。
性能:
ウィットワースは、継承権戦争の最中には目覚ましい働きをし、偵察小隊や打撃小隊が非常に必要としている長射程の支援を提供し続けた。しかしながら、メック戦士の大部分が近い距離での個人的な戦闘の方を好んだが故に、その貧弱な装甲配置・脆弱な脚の関節・長距離ミサイルの弾薬搭載不足の所為でこの設計機は不人気となった。氏族侵攻後に行われた試みの1つに於いては、アルテミス火器管制装置の組み込みをする野戦改修キットで以てこの状況の解決をする事を目指した。そして、これはそれを砲撃支援ユニットとしては良好に機能させるものであったのであるが、依然としてより攻撃的なパイロット達からの悪罵を防ぐ事はできなかったのであった。
“聖戦”による近年の破壊により、恒星連邦とドラコ連合の両軍には、ブレイク教徒達のインプルーブドC3技術に対抗するべく即席の野戦改修型が編入されている。これらの2つの派生型は広く普及はしていないが、諸兵科連合部隊へ入り込み追加の火力支援をそこにて提供している。
配備:
古いウィットワースは、タウラス連合国、外世界同盟、中心領域のX+軸方向側に存在する海賊部隊の間にて見掛けられるものであり、それらの内の幾らかは損傷したランチャーをロケットポッドに交換する改修がされている。3060年以前のそれらのユニットの退役により、それらは中古市場で供給過剰となっており、最低限の費用で自らの軍を増強するのを求める小国家や傭兵部隊によって先を争って購入されている。恒星連邦やドラコ連合の軍内で見掛けられるウィットワースの大部分は、新型のアップグレード・パッケージを使用している。
派生型:
カペラ境界域内の部隊で見掛けられるウィットワースの新アップグレード機の大部分は、完全なネットワークへの接続をするべくC3子機を使用している。その4基の(豊富な弾薬を持つ)LRM-5パックは軽い火力支援を提供するものであるが、後にこの設計機はカペラ大連邦国が敷設するのを好む幾つもの地雷原を除去するのを任される事となった。この派生型――WHT-3と名付けられた――の機動力は、GM製のスターリフト・インプルーブド・ジャンプジェットの組み込みにより非常に向上している。
より興味深いのは、ドラコ連合の派生型――これもC3子機を組み込んでいる――である。2基のMML-7システムの組み込みは、その戦士個人の戦闘スタイルに応じられるものであり、長距離火力支援と近接戦闘火力の両方を可能とするものである。その5基のクエストスター・インプルーブド・ジャンプジェットは、この設計機へ――特に市街地環境に於いては――致死的な機動力を与えている。
マリア帝国内で最初に出現したもう1つの派生型は、LRM-10ランチャー群を1基のSRM6-ラックと8基のロケットランチャー10に置き換えている。取るに足らない脅威であると一度は見なされていたこのWHT-1H型は、辺境の戦場に於いては恐怖で以て見つめられる存在となっている。
最後に、最近になり、エンドースチール・シャシーを使用したWHT-2A型と名付けられた派生型に関するレポートが出てきている。この設計機は4基のSRMストリーク-4、1基のC3子機ユニット、2基の中口径レーザー、1基の小口径レーザーを装備しており、それが特別の改修型なのか、実際には新たな量産型であるのかは、現時点では不明である。
著名なメック戦士
トーマス・ヒューズ中尉
GM-カシール社の警備部隊の長であるヒューズは、ウィットワースというプラットフォームに搭載された新型のスターリフト・ジェットをテストした最初の1人である。このメックのジャンプ能力を更に60m追加して伸ばせられたヒューズは、模擬の市街地“演習場”内を容易に動き回る事を為し遂げた。この型のウィットワースを数ヶ月間に渡り研究した後、3068年、GM社のチームはその機体を彼と彼のC3装備中隊へ恒久的に配備した。
ヨシ
その名前のみしか知られていないヨシは、3067年後期に“レディ・デス”が(“トルトゥーガ”に)立ち寄った際にはトルトゥーガ海賊団の火力小隊の指揮官であった。彼と彼の小規模の中量級メックの小隊は、トレヴァリンの指揮小隊をそれぞれ別の3回のアンブッシュに誘き寄せる事を為し遂げた――これは容易ならざる離れ業である。トルトゥーガ海賊団が最終的に降伏をした時、噂によれば、“レディ・デス”は“自分を3度も誘き寄せた野郎”を捜し出し、その者を即座に自分の主任戦術参謀へとしたとの事である。それ以来、その海賊団がタウラス連合国国境沿いで常時行っている襲撃の最中で、ヨシはタウラス連合国部隊に対する数回の待ち伏せ攻撃を成功させている。
私的解説:
ウィットワースは40t級のメックの中では使い勝手の良い方のもので、最高速度の低さという欠点を除き悪い機体ではありません。近距離と遠距離に対応した武装、40tとしては良好な装甲、ジャンプも可能、と大抵の場面で役立ちますから。
ただ、テキストによるとメック戦士のうけは余り良くなく、新規製造もされず、3050年代でも最小限の改修がされるのみで一線から消え去っていきつつあると些か不遇です。しかし、“聖戦”の破滅的な損害によりウィットワースが再び引っ張り出され、幾ばくかの復権がされてきているのが多少の救いですね。
WHT-2型はアルテミスIV装備の改修がされているので、その長距離火力は侮れません。しかも、中古市場でだぶついているそうですので、傭兵部隊にとっては打って付けの機体と言えます。新型のグリフィン1機の値段で、ウィットワースは3機ほど買えますから非常にお得です。しかも、“聖戦”時ですと様々なアップグレード・キットが出回っているそうなので、性能に不満がある場合はそれでアップグレードもできます。ウィットワース、何気に息の長い機体です。