出典: MilSpec

TYM-1B トヤマ

重量: 75t
シャシー: エンドースチール
パワープラント: 300ヴィラー・ライト
巡航速度: 43.2km/h
最高速度: 64.8km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: デュラレックス・ヘビー スタンダード

武装:
  2×ブランケンブルク ライトPPC
  1×ブランケンブルク ヘビーPPC
  1×ドゥームバッド LRM15
  2×ディヴァース・オプティックス ER中口径レーザー

製造元: ギブソン・フェデレーテッド・バトルメックス
   主工場: ギブソン/FWL(GFBM)
通信システム: ベーシクス200 with/C3i
照準・追尾システム: ギャレットa99

TYM-1B トヤマ
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域

エンドースチール
300ライト



16[32]
(コンパクト)

208

重量

75.0
4.0
14.5



6.0
4.5
3.0
13.0


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

23
16
12
16

装甲値

29/10
22/7
22
29

武器・弾薬

種別
2×ライトPPC
ヘビーPPC
LRM15
弾薬(LRM)16
CASE
インプルーヴドC3
2×ER中口径レーザー
部位
右腕
左腕
右胴
右胴
右胴
右胴
左胴

装備欄数






重量
6.0
10.0
7.0
2.0
0.5
2.5
2.0


概要:
 このトヤマ以上にワード・オブ・ブレイク――そして恐怖――を連想させるメックは数少ないものである。コムスター史上最も道理に外れた指導者の1人に因んでその名を付けられた戦闘マシンであるこのトヤマは強力な重量級マシンであり、ワード・オブ・ブレイクの初期の成功と強固な防衛の大部分はこれが可能にしたものである。彼等の“聖戦”の渦中にいる我々にとって、彼等がその最も著名な兵器の内の1つの改造にその努力を費やしている事は吉兆である。
 このメックについての当初の噂ではその長期作戦への耐久力と適性が賞賛されていたのであるが、このメックの実績は余り芳しいものではなかった。トヤマはその2つの主武器用に豊富な弾薬を搭載していたが、それを“長期的”な量であると言うメック戦士は極少数であったのである。その嵩張るXLエンジンの脆弱性と重なり、トヤマの多くは自分達を単に追跡してきた嫌がらせ攻撃部隊のちょっとした攻撃の際、時の経過と共に自分達が撃墜されるという経験をする事となった。惑星“ギブソン”の設計者達はこれらの事件を耳にし、再びトヤマの設計に自分達を専心させた。そして、我々にとって不幸な事に、その設計者達は良い仕事をした様に見えるのであった。
 オリジナル型のXLエンジンは、よりコンパクトなライト・エンジンに置き換えられている。設計者達はまた、ジャイロを嵩張らないものにし、新型武器を組み込む為に必要な空間をトヤマの胴体部分に確保した。大口径レーザーは2基のブランケンブルク・テクノロジー社の新型ライトPPCと交換され、インペレーター・キャノンは巨大かつ強力なヘビーPPCと交換されている。(オリジナル型の3基の)マグナ・マークIIレーザーの内の1つは取り外されており、残りは射程延長型に換装されている。ベーシクス200通信システムは現在ほぼ標準となっているC3iモジュールで以ってアップグレードされ、その上でトヤマの装甲防御を1tも増加させるのに十分な重量が確保されている。新型はそのオリジナル型が持っていたガーディアンECMを欠いているが故に、この追加装甲は必要なものであったが、ドゥームバッド・ミサイルシステムはより小型なランチャーにダウングレードせざるを得なかった。しかし、今やその弾薬貯蔵庫はCASE装備により保護されているのである。
 現在、私はデータを数週間に渡って調査しているが、その実数を見出す事はできていない。恐らく、彼等は惑星“ギブソン”上に新たなラインを3つ開いたか、どこかに新たな製造ラインを開いたかしたのであろう――私は余りにも多くのそれら新型トヤマが周囲で運用されているのを目にしているのである。戦闘に於ける損失(これは私が回収した情報から得られたものである)は一定のパーセンテージを越えるものであるが、この機体はそうではない。――その損失が殆どないのである。3058年に“地球”に降下した僅か4機のトヤマから見ると、新型は大幅に進歩した存在である。




私的解説:

 ワード・オブ・ブレイクを代表するメックの1つと言えば、この“トヤマ”がまず挙げられるでしょう。コムスターの歴代首座司教の中で最も狂信的な所があるコンラッド・トヤマの名が冠されているだけあって、トヤマは見る者に対して非常に不吉な印象を与えるメックです。このデザインが、元々は自由世界同盟の手によるものなのが意外な程です。
 この75tの新型トヤマは、“聖戦”初期の最新技術が使われた優秀なメックです。そのライトPPC、ヘビーPPCとLRM15の組合せは、相当な中〜遠距離火力を実現しています。ただ、搭載兵器の多くに最低射程が設定されていますので、至近距離だとこのメックは苦戦するかもしれません。トヤマは、そのインプルーヴドC3コンピューターのデータリンクを生かせる接近戦に強い機体と小隊を組んだ方が良いでしょう(ワード・オブ・ブレイクのブルーフレイム、ホワイトフレイム、バッカニアあたりが適当でしょうか)
 ともかく、ワード・オブ・ブレイクらしい嫌らしさを持っていますので、このメックは敵役としては良い存在かもしれませんね。

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