出典: The Fall of Terra、Technical Readout: 3060
TYM-1A トヤマ
重量: 75t
シャシー: エンドースチール
パワープラント: 300ヴィラーXL
巡航速度: 43km/h
最高速度: 65km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: デュラレックス・ヘビー スタンダード
武装:
2×ディヴァース・オプティックス・サンビーム 射程延長型大口径レーザー
1×ドゥームバッド LRM20
3×マグナ・マークII 中口径レーザー
1×インペレーター・コード・レッド LB 10−Xオートキャノン
製造元: ギブソン・フェデレーテッド・バトルメックス
主工場: ギブソン
通信システム: ベーシクス200
照準・追尾システム: ギャレットa99
TYM-1A トヤマ 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 2×ER大口径レーザー LRM20 弾薬(LRM)12 3×中口径レーザー ガーディアンECM LB 10−X AC 弾薬(LB−X)20 |
部位 右腕 右胴 右胴 左胴 右胴 左腕 左腕 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
バッカニアやグランドクルセイダーと同様、トヤマは惑星“ギブソン”へのその脱出後にワード・オブ・ブレイク専用に設計/製造されたものである。ワード・オブ・ブレイクの他の新型メックの多くとは異なり、トヤマは部外者――自由世界同盟のヘリオポリス設計局の軍事技術顧問であるサディアス・アナブル博士――によって設計されている。トーマス・マーリック総帥との協定の一環として、アナブルはこの設計をワード・オブ・ブレイクに手渡し、ワード・オブ・ブレイクは3057年初期にそれの製造を開始したのであった。
性能:
多目的メックとして設計されたこのトヤマは、再補給を受ける必要もなく長期作戦を遂行する事が可能である。その主武器は2基の右腕に搭載されたディヴァース・オプティックス・サンビーム射程延長型大口径レーザーであり、胴にある1基のドゥームバッドLRM20と左腕にある1基のインペレーター・コード・レッド・オートキャノンは短期戦闘に於いて更なる火力を提供するものである。トヤマはそのオートキャノン弾薬用の2tもの十分な搭載能力により異なる種別の弾薬を搭載する事ができ、そのパイロットにメックの搭載弾薬を好みや任務の必要性に合わせてあつらえさせるのを可能にしている。メックの胴にあるレーザー砲群は追加の火力を提供するものであるが、その有効射程は300m以下であり、その追尾能力は限られている。
トヤマはまた、その右胴に最先端技術の防御手段を搭載している。そのガーディアンECMシステムは、このメックの至近で使用される先進的な照準/追跡システムの有効性を制限するのである。元の計画ではECMシステムと共にアンチ・ミサイルシステムを組み込む事が要求されていたが、スペースの問題は設計者達に大型のLRMランチャーの方を最終的に選択させアンチ・ミサイルシステムを省かせてしまっている。
配備:
現在、トヤマはワード・オブ・ブレイク市民軍にのみ配備されている。これの幾らかをアトレウス竜機兵隊に発送するという計画は、ワード・オブ・ブレイクが“オデュッセウス作戦”を発動した際に延期されており、ブレイク軍はその作戦にて少なくとも4機のトヤマを使用した事が知られている。
私的解説:
“トヤマ”はワード・オブ・ブレイク初期のメックの1つです。これを設計したのが自由世界同盟の技術者だからでしょうか――どことなく、自由世界同盟が愛する75tメック・オリオンの面影を感じます。このメックはワード・オブ・ブレイク外で大規模に使われる事はなく、彼等の専用機になっていきます。
上記のテキストはトヤマが「長期作戦にも適している」というようなニュアンスで書かれていますが、これより後の時代設定で書かれたテキストでは、トヤマは長期作戦にそれ程の耐性がないと評価されています。弾薬爆発からメックを守るCASEが無い事とXLエンジン使用により耐久度が見かけよりも低かったのがその原因の様です。後の“聖戦”期に出現するTYM-1B型ではCASEとライト・エンジンが採用されている事からすると、実戦にて余程の苦い経験があったのでしょう。
トヤマはバランスの良い機体です。特に、その長距離火力には素晴しいものがあります。トヤマはそれを生かして、敵との距離を保ちつつ後方から射撃を行った方が良いでしょう。その比較的薄い装甲とXLエンジンの組合せは、意外な脆さをこのメックに与えていますから。