出典: Technical Readout: 3085
ツンドラウルフ4
重量: 75t
シャシー: TW-2ヘビー エンドースチール
パワープラント: スターファイア300XL
巡航速度: 43km/h
最高速度: 64km/h、86km/h with/MASC
ジャンプジェット: BMPシリーズXV
ジャンプ能力: 120m
装甲板: ベータ・コンパウンド(スタンダード)
武装:
1×タイプ9シリーズ アドヴァンスト・タクティカル・ミサイルシステム
2×シリーズ2b 射程延長型中口径レーザー
2×タウ-II 対人ガウスライフル
2×デルタ・シリーズ 大口径パルスレーザー
製造元: W−7工場
主工場: タマラー
通信システム: カーン・シリーズ(タイプ3A) with/ECM
照準・追尾システム: ビルド4・マッドキャットTTS
ツンドラウルフ4 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 2×ER中口径レーザー 2×APガウスライフル 弾薬(APガウス)40 大口径パルスレーザー ECM 大口径パルスレーザー ATM9 弾薬(ATM)21 MASC ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右腕 右腕 右腕 右胴 胴中央 左胴 左腕 左腕 左胴 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
このツンドラウルフ4は、“聖戦”の最中に出現した修正された戦闘ドクトリンによる明かな産物である。これは、20年前は“非氏族的”であったであろう幾つかの“不測なシステム”による正確性と効率性に重点が置かれている。異なる状況下にあったのならば、かような構成を見られた戦士は“対等の環”で自身の名誉を守る羽目になっていたに違いないであろう。しかしそうはならず、この設計機は戦場にて喜ばれる随伴機として歓迎されているのであった。その最初の3機種の派生型の出現から丁度12ヶ月後に登場したこのツンドラウルフ4は、ウルフ氏族内での配備に於いてそれらの3機種を急速に凌ぎつつある。
性能:
ツンドラウルフ4は、如何なる戦場の状況にも備えられる発熱をしない打撃機である。そのMASCは、それに90km/h近くの短時間の速力増加を与えている。14.5tの通常型装甲はその頑丈なシャシーに可能な最大限の防御を与えているが、戦闘ROM映像の分析では肩と肘の関節が特にダメージに対して脆弱である事が示されているものである。
胴に搭載された一対のデルタ・シリーズ・レーザーは、本機へ弾薬に依存しない打撃力と再補給なしに長期間作戦をする為の能力を与えている。(原型機から)そのまま保持された左腕に搭載されたATM9と3tの弾薬は、中途半端ではない高い戦術上の柔軟性をもたらしている。近距離支援用には、ツンドラウルフ4は一対のシリーズ2b・レーザーと共に一対のAPガウスライフルを搭載している――これは通常歩兵部隊によって引き起こされる脅威を明らかに認めたしるしであり、これが“聖戦”の為ではなかったとしたらヘルズホース氏族以外の者達にとっては驚きであろう。その1tのガウス弾薬は、効力射の余裕を与えている。その一対のシリーズ2b・レーザーは素晴らしい副武装で、幾つかのブレイク教徒の設計のバトルアーマーを1射で倒すのに効果的であり、堅固な目標の装甲を削るのに効率的でもある。
そして、1基のECMがこの設計機を締め括っている。ブレイク教徒のC3iコンピューターを妨害するべく特に組み込まれたそのコンパクトな電子機器は、氏族の強固な工学技術を展示するものである。
配備:
“聖戦”の絶頂時近くに出現したツンドラウルフは、ウルフ氏族の象徴となった。このメックはかの氏族のトゥマンの多くの星隊に姿を現し、それを操縦する事はウルフのメック戦士達の間で名誉の象徴となっていったのである。ブレイク保護領を崩壊させる為の激しい戦闘の最中、ウルフ達はストーンの連合軍にこのメックを多数サルベージする事と修理をする事を許し、そして、それらはRAF(スフィア共和国軍)の中に今尚それなりの数が見掛けられている。ウルフ達は彼等のツンドラウルフ・メックの補給を維持する為の予備部品とその他の補給物資をRAFに供給しているが、完成品のメックを販売する事の合意には未だに至っていない。
ウルフ・イン・エグザイル氏族もまたこの設計機を幾らか配備しているが、彼等がそれらをウルフ氏族への神判で入手したのか、それともその他の手段で入手したのか、その何れであるかは不明のままである。
派生型:
3076年の開始以降、ウルフ達はツンドラウルフの派生型を3種製作している。原型機は、APガウスライフルのある箇所に追加の2基のシリーズ2b・レーザーを備えている。その大口径パルスレーザーの1基は1基のロングボウ20連ミサイルラックと1基の4連スマーショット・ストリークに交換されており、また、もう1基は射程延長型のものに交換されている。この型はまた、その重量等級では最大の装甲防御を備えているが、放熱器の搭載は2基少ないものとなっている。
ツンドラウルフ2は、合計6基のシリーズ2b・レーザー、1基のシリーズ7K・ER大口径レーザー、1基のER粒子砲を搭載しており、それらの全てが照準コンピューターに連結している。その右胴には、後からの追加として1基のLRM15が搭載されている。その19基のダブルヒートシンクを以てしても、このツンドラウルフ2はその放熱能力を50%超過してしまう傾向がある。幸運な事に、その選択された兵装はメック戦士に交戦シナリオに応じて長距離兵器から近距離兵器へと切り換える事を可能とさせており、このメックの放熱器はその何れの射撃オプションであっても処理できる十分な能力を持っている。
その1基のシリーズ7K・ER大口径レーザーとLRM15にバックアップされた一対のER粒子砲により、ツンドラウルフ3は長距離戦闘向きになっている。ツンドラウルフ2やツンドラウルフ4と同様、このツンドラウルフ3はその相当である発熱を放熱するのに19基のダブルヒートシンクに依存している。ツンドラウルフ3の主長距離兵装はそれらのみで、このメックが直ちに放熱できるものより25%以過大な熱を発生させる。この熱問題にも拘わらず、この派生型はゼルブリゲンを尊重するより伝統的であるウルフ達の間で素早く好まれる存在へとなった。
私的解説:
ツンドラウルフは、メックウォリアー:ダークエイジの初期のブースターパックを飾ったメックとして存在を覚えている人も比較的多いでしょう。装甲・火力・機動力は75tメックの中では一級品と言って良く、ほぼあらゆる状況で活躍できます。ツンドラウルフ4は原型機より更に汎用性を重視した型と言った所でしょうか。パルスレーザーによる命中精度の向上、APガウスライフルの搭載による対歩兵能力の向上と、高速襲撃機やゲリラを相手にする事の多い後方警備担当のメック戦士にはフレンドリーな装備構成です。ツンドラウルフ4は、重要拠点の駐留部隊/守備隊に適していますね。
ダークエイジでもツンドラウルフは当然ながら現役の機体となっていますが、圧倒的なインパクトを持つマッドキャットMk.IVの登場により75t級の中では多少目立たない存在へとなっています。しかし、ツンドラウルフは歴史と信頼性のある機体ですので、消え去る事は当分はないでしょう。