出典: Technical Readout: 3150

TLR2-O テンプラーIII

重量: 85t
シャシー: カロン・タイプXX エンドースチール
パワープラント: GM340ライト
巡航速度: 43km/h
最高速度: 64km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力: 無し
装甲板: スターガードCIV

武装:
  29t分のポッドスペース使用可能

製造元: ゼネラルモーターズ
   主工場: ニューヴァレンシア
通信システム: ニューバーグ・テレスキャン17
照準・追尾システム: スパー3C・メガトラック

TLR2-O テンプラーIII
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域

エンドースチール
340ライト



13[26]
(ヘビーデューティー)

263

重量

85.0
4.5
20.5



3.0
8.0
3.0
16.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

27
18
14
18

装甲値

44/10
26/10
28
36

重量・装備配置

部位
頭部
胴中央
右胴


左胴

右腕
左腕
右脚
左脚

固定装備
1×エンドースチール
無し
2×エンジン
1×CASE
3×エンドースチール
2×エンジン
3×エンドースチール
無し
3×エンドースチール
2×エンドースチール
2×エンドースチール

残装備欄数










武器・弾薬
基本型武装構成

種別
ER PPC
ER中口径レーザー
2×ダブルヒートシンク
SRM4
弾薬(SRM)25
ダブルヒートシンク
2×ER小口径レーザー
照準コンピューター
ER PPC
ER中口径レーザー
ダブルヒートシンク
部位
右腕
右腕
右腕
右胴
右胴
右胴
胴中央
左胴
左腕
左腕
左腕

装備欄数










重量
7.0
1.0
2.0
2.0
1.0
1.0
1.0
5.0
7.0
1.0
1.0

A型武装構成

武器/弾薬
大口径パルスレーザー
中口径パルスレーザー
MML7
弾薬(MML)34/28
MML7
大口径パルスレーザー
中口径パルスレーザー
部位
右腕
右腕
右胴
右胴
左胴
左腕
左腕

装備欄数






重量
7.0
2.0
4.5
2.0
4.5
7.0
2.0

B型武装構成(アドヴァンスト)

武器/弾薬
ハチェット
4×小口径X−パルスレーザー
ER小口径レーザー
スーパーチャージャー
2×小口径X−パルスレーザー
ER PPC
チェインウィップ
ジャンプジェット
ジャンプジェット
部位
右腕
右胴
胴中央
胴中央
左胴
左胴
左腕
右胴
左胴

装備欄数








重量
6.0
4.0
0.5
2.5
2.0
7.0
3.0
2.0
2.0

C型武装構成(アドヴァンスト)

武器/弾薬
ロータリーAC/5
弾薬(RAC)60
ER中口径レーザー
弾薬(ストリーク)15
ER小口径レーザー
ストリークSRM6
ER中口径レーザー
大口径REレーザー
部位
右腕
右胴
右胴
右胴
胴中央
左胴
左胴
左腕

装備欄数







重量
10.0
3.0
1.0
1.0
0.5
4.5
1.0
8.0

D型武装構成(混合、アドヴァンスト)

武器/弾薬
LB 10−X(C)
弾薬(LB−X)30
中口径REレーザー
中口径REレーザー
2×中口径REレーザー
ER PPC(C)
部位
右腕
右胴
右胴
胴中央
左胴
左腕

装備欄数





重量
10.0
3.0
2.5
2.5
5.0
6.0


 テンプラーは恒星連邦の最初のオムニメックであり、AFFSのフラグシップ・メックの1つとなる事が意図されたものであった。“聖戦”の最中にそれを製造していたカロン・インダストリーズ社が蒸発した事はその計画を数十年に渡り遅延させたが、ゼネラルモーターズ社は惑星“ニューヴァレンシア”にてそれの新型の製造へ早々に移った。このテンプラーIIIは最新式の技術で以てアップデートがされており、そのオリジナル機によって始められた伝統を受け継いでいる。

性能:
 このテンプラーIIIは、85tの強襲型メックが成功をするのに必要とされるあらゆるもの――十分な速力・重装甲・如何なる敵も倒す武装構成――を提供している。中でも特筆すべきは、チェインウィップとハチェットを兼備したテンプラーIIIのB型である。敵の只中に飛び込む事が意図されているそれは、効果的に用いられた際には特に獰猛な存在である。

配備:
 テンプラーIIIは中隊や大隊の指揮官達にとって人気のあるメックであるが、強襲小隊にもそれなりの頻度で姿を見せている。カペラ人達の侵攻の最中、3機のテンプラーIIIと1機のサラマンダーから成る1個小隊は、3144年後期に惑星“スピカ”にてカペラの1個中隊に相当な損害を与えた。
 そのハルトマン小隊はヴァンダル・オムニメックの1個小隊の迎撃をする事には失敗したが、彼等はカペラの1個中隊の前進を鈍らせる事には成功した。サラマンダーがLRMで援護弾幕を撃つと同時に、3機のテンプラーIIIはそのER PPCと照準コンピューターを極めて効果的に使用した。カペラ人達――地雷原とバトルアーマーのハンターキラー分隊群によって狭い街路に引き込まれていた――は、そのダヴィオンの小隊に向かって2列縦隊で前進する以外に選択の余地はなかった。彼等が300mの距離にまで到達した時には、カペラのメック群の内の5機が機能しなくなっていた。そして、サラマンダーがその接近経路にサンダー地雷原を散布すると同時に、かの小隊は再武装の為に後退をした。
 その翌日、3機のテンプラーの全てはB型構成に設定されて都市の中を独立して移動し、ダヴィオンの戦線の密かに通り抜ける事を試みているカペラのメック群に対する攻撃を行った。ここでダヴィオンのVTOL群がECMのノイズで以て都市を覆った事により、調整の取れた行動はほぼ不可能となった。そして、テンプラー達は恐るべき殺戮を繰り広げた。カペラのメック達は、6機が更に撃墜された。リャオが2個中隊を協力させ、その都市を、街路から街路を突き進む事を始めて漸く、テンプラー達は撤退を強要される事となった。


著名なユニット
ジュリアン・ダヴィオン
 その“アーサー”は、ジュリアン・ダヴィオンの3146年の恒星連邦の困難な状況にある戦線への帰還の前にストーンによってジュリアンに贈られたものである。MIIOは、ジュリアンが亡命政府の機能について議論をする為に恒星連邦の貴族達と3147年6月に会合をしている間に、このオムニメックを徹底的に調査した。その非の打ち所のない戦闘記録にも拘わらず、DMIはスフィア共和国が何らかの形でこのメックに仕掛けを施しているに違いないとの確信を尚も抱き続けたままでいる。

ケーシー・ダンカン大尉
 ダンカン大尉はそのハンセン荒くれ機兵団の同僚達の間から自分と同様にダヴィオンを憎悪している者達の1個中隊を集め、そして、AWOL(無許可離隊)をした。彼女は、カペラ大連邦国の雇用下に移るべく彼等を率いて行った――彼女の言う所によれば、“ダヴィオン達がいなくなってしまう前に奴等を殺すという楽しみに加わろう”という事であった。CCAFがこの抗命者達の雇用を拒否した時、彼女はカペラ人達が既に攻撃中の惑星群への独自の小規模襲撃を開始した。そして、第2マッカロン装甲機兵団が彼等の事を海賊の襲撃者達だと誤認した時に、その行いは彼女のメックだけでなく彼女の中隊の大部分を犠牲にするものとなった。彼女は惑星“メンカリナン”にてテンプラーIIIをサルベージしたが、それを未だに使用してはいない。




私的解説:

 テンプラーIIIは、テクニカル・リードアウト:3150の表紙を飾ったメックです(恐らく、表紙のテンプラーIIIはジュリアン・ダヴィオンの機体です) その登場年度は3100年と最近のものであり、その武装構成の一部には氏族スペック兵器を搭載したものやリエンジニアードレーザーを搭載したものもあったりと、かなりの新機軸が取り入れられています。これは恒星連邦の数少ないオリジナルのオムニメックとしては十分に強力な存在であり、オリジナルのテンプラーの生みの親であった故ジョージ・ハセク公爵もきっとあの世でその性能に満足している事でしょう。

 バトルテック・ボードゲームでは、基本型構成が一番安定して使用できると思います。そのB型構成はテクニカル・リードアウトの文中では景気の良い事が書かれていますが、実際の有効な運用は困難に思えます。チェインウィップは癖のある兵器ですし、小口径X−パルスレーザーも射程や威力の不足が気になる所ですし。B型構成は(チェインウィップから始まるコンボが決まれば爽快な気分にはなれると思いますが)、移動の制限された地形か“ソラリスVII”の闘技場以外では使わない方が無難でしょう。そして、ドラコ連合のダークエイジの新型メック群との対戦が予想される場合は、是非、C型構成かD型構成にしましょう。そのリエンジニアードレーザーが活かせる確率は、かなり高い筈です。ロクロクビ、ヒトツメコゾウ、シローといった通常では装甲を削るのが面倒なドラコのメックに対して心理的に多少の余裕が持てるのは大きいと思います。

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