出典: Technical Readout: 3058 Upgrade

TDK-7X サンダーホーク

重量: 100t
シャシー: ノース・ヘビーXTI−4C
パワープラント: 300XL
巡航速度: 32km/h
最高速度: 54km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: アークシールド・ヘビータイプK

武装:
  3×ノース・メインモデルM−7D ガウスライフル
  4×デファイアンスB3M 中口径レーザー

製造元: ノース=ストーム・バトルメックスInc
   主工場: ロクスリー
通信システム: Tek・バトルコム
照準・追尾システム: DLKタイプ・フェーズドアレイセンサーシステム

TDK-7X サンダーホーク
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域


300XL



10


307

重量

100.0
10.0
9.5



0.0
3.0
3.0
19.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

31
21
17
21

装甲値

50/12
32/10
34
42

武器・弾薬

種別
ガウスライフル
ガウスライフル
弾薬(ガウス)16
ガウスライフル
弾薬(ガウス)16
2×中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
弾薬(ガウス)16
部位
右腕
右胴
右胴
左胴
左胴
左腕

右腕
胴中央

装備欄数








重量
15.0
15.0
2.0
15.0
2.0
2.0
1.0
1.0
2.0


概要:
 アマリスが支配した地球帝国への侵攻に於ける最終ステージの助けとなるべく、ノース・テクノロジー社はサンダーホークを開発し就役させた。アレクサンドル・ケレンスキー将軍は製造された全てのサンダーホークを使用し、全ての生き残ったそのメックを携えて“エクソダス”へと赴いた。3050年代の中期、ノース=ストーム・バトルメックス社は星間連盟期の幾つかの系列の機体の再製造を開始する予定である事を発表した。そして、そのリストのトップにはサンダーホークが記されていたのであった。

性能:
 サンダーホークの打撃力は、その3基のノース・ガウスライフルにある。それらと内蔵された相当な容量の弾薬スペースにより、このバトルメックの長距離火力はその機体重量の50%以上を占めるものとなっている。強襲小隊に対して長距離火力支援を与える為に用いられる、それら3基のライフルは、最大重量級のメック以外の全てのメックをその巨大な弾の一斉射で以て制圧する能力を持っている。それらの非爆発性の弾薬の大部分は胴体に分散して置かれており、1発でサンダーホークのその最も有力な兵器が無力化される事を防いでいる。
 このサンダーホークに弱点があるとすれば、それはそのヴィラーXL核融合エンジンにある。ノース社がそのシャシーに搭載できた最大限の装甲によって防護されているのであるが、一度何れかの胴部位が破られ内部装甲が破壊されたのならばサンダーホークの脆弱な(エンジン)遮蔽は崩壊し、このバトルメックは機能停止状態になるのであった。


配備:
 サンダーホークはその再登場以降、ライラ同盟の象徴的なバトルメック・デザインの1つとなっている。強襲メックを含んでいる殆ど全ての部隊に配備されたこのサンダーホークは、連邦=共和国内戦の最中には(キャサリン)忠誠派部隊によって非常に大いに用いられた。サンダーホークを支援バトルメックとして用いるのではなく、(キャサリン)忠誠派はその重装甲が軽火力の多くを吸収するのが可能である事からそれを戦闘――大抵は過酷なものであった――の中心部にて使用した。
 連邦=共和国内戦後、ピーター・シュタイナー=ダヴィオン国家主席は新品のサンダーホークの平時の最初の出荷分を連合軍に忠実であった部隊に与える事を始めた。かの国家主席はサンダーホークの他勢力への輸出を許可するつもりがある事を示しているが、自軍がその再建の大部分を完了するまではそれはないであろう。


派生型:
 サンダーホークの最も人気のある製造されている派生型は、7KMA型間接砲撃メックである。それは中隊や大隊に直ちに使用可能な間接砲撃支援を提供するべく設計されており、これを指揮官達は自分用のメックとして選ぶ事を好んでいるのである。左胴のガウスライフルを1基のアローIVミサイル・システムに交換しているこの7KMA型はまた、左胴にあった弾薬を左脚の2tのミサイル弾薬に置き換えている。
 2つ目の派生型は、1つ目のもの程の人気を到底得てはいない。ガウスライフルには手を触れず、それでは4基の中口径レーザーが除去されて2基の中口径パルスレーザーが置かれている。この型はより命中精度が高くより熱管理に優れているが、パイロットの多くはその射程と近距離火力の減少に対して不満を訴えており、それ故にそれ程多くは使われないでいるのであった。
 連邦=共和国内戦の終結する少し前、ノース=ストーム社は内戦で使用された新戦術を目撃して、この古き設計機に対するより急進的なアプローチの実験を開始している。2基の中口径レーザーと2tのガウス弾薬、1tの装甲を犠牲にし、ノース社の設計士達はサンダーホークのXLエンジンをより重量があるが脆弱さが少なくなっているライトエンジンに交換した。この事は、理論上はその主力兵装や速力を全く犠牲にせずにサンダーホークへ戦闘の中心部にあってもより長い生存期間を与えるであろう、と。それらの7S型は、1ダースしか製造されていない――ノース社はこの最新型の人気度を正確に評価可能になるまでは、その製造を控えているのであった。


著名なメック戦士
ブライアン“フル・トン”ジョーンズ少佐
 ノース=ストーム社の警備隊の指揮官であるジョーンズ少佐は、28機のノース=ストーム社製のメックと歩兵2個小隊という警備大隊に存在する僅か2機の7S型の内の1機を操縦している。不躾な態度と微かなスコットランド訛を誇り高く振り撒く彼は、警備隊外部の者達からは軽蔑を受けているが麾下の者達からは熱烈な忠誠と敬服の念を受けていた――彼のぶっきらぼうな性質は彼等に実情を全て伝えるものであったが故に。連邦=共和国内戦にて旗幟を鮮明にするのを拒否する事で、彼は工場を攻撃から守り続ける事ができ、また、自分の隊から1人の兵士さえも離脱して戦争に参加するのを許さなかった。




私的解説:

 サンダーホークは、装甲ユニットとの直接戦闘に特化した存在と言えます。その3基のガウスライフルの射程と火力は申し分のないものであり、装甲も分厚く、強襲型メックとしての完成系の1つです。XLエンジンの採用によりラッキーヒット1発で大損害を受ける可能性があったり、装甲の削り合いとなる様な長期戦闘に引き摺り込まれた時に意外と脆かったりとの欠点もありますが、その装甲と火力と射程の両立の代償とすれば許容範囲でしょう。
 サンダーホークは重メック好きなライラ共和国では受けが良く、ダークエイジの3150年頃でも7S型がライラ共和国軍の第一線に残っており息の長い機体となっています。

 サンダーホークをバトルテックのボードゲームで使用する時は、戦場の地形や対戦ユニットへ特に注意を払う必要があるでしょう。ある程度開けた地形ならば、その3連ガウスライフルは火力を十全に発揮します。しかし、地形が悪く射線が通らない位置にありますと全くの役立たずとなりますし、歩兵部隊にでもまとわりつかれた場合には武装の性質の関係からそれの独力での排除が困難ですから。

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