出典: Technical Readout: Project Phoenix

SHD-5D シャドウホーク

重量: 55t
シャシー: カロン・タイプVII エンドースチール
パワープラント: 275コアテック核融合
巡航速度: 54.0km/h
最高速度: 86.4km/h
ジャンプジェット: ローリングズ55
ジャンプ能力: 150m
装甲板: カロン・ユニティウィーヴ フェロファイバー with/CASE

武装:
  2×インテック・ヘルボーラー 中口径レーザー
  1×ミドロン・トーネード ロータリーAC/5キャノン
  1×ハープーン4S SRM4ラック・ストリークランチャー

製造元: カロン・インダストリーズ
主工場: ナンキン、タロン
通信システム: ニール6000
照準・追尾システム: ギャレットD2j

SHD-5D シャドウホーク
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域

エンドースチール
275



10[20]


168(FF)

重量

55.0
3.0
6.0




3.0
3.0
9.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

18
13

13

装甲値

23/8
19/7
18
20

武器・弾薬

種別
中口径レーザー
中口径レーザー
RAC/5
弾薬(RAC)40
ストリークSRM4
弾薬(ストリーク)25
CASE
ジャンプジェット
ジャンプジェット
ジャンプジェット
部位
右腕
左腕
左胴
左胴

左胴
左胴
胴中央
右胴
左胴

装備欄数









重量
1.0
1.0
10.0
2.0
3.0
1.0
0.5
0.5
1.0
1.0


概要:
 マルチロール・メック(多用途メック)としての要求を満たす為に設計されたシャドウホークは、設計者達が期待した最高のものをも上回るものとなった。星間連盟軍を含む全ての王家の軍に配備されたこの中量級メックは、その印象的なまでの破滅的な効果を有する火力の砲列が重宝された。そして、シャドウホークは偵察小隊にある時と同様に、強襲小隊に配備された時も十分に任に耐えられたのである。その追跡記録と人気の双方によってもたらされるものにより、この由緒あるバトルメックの改設計が後押しされたのは、極自然な事であった。
 3066年の夏、ヴィコア・グループは、自分達のこのアイディアと共に多くの王家と交渉を持った。しかし、些か驚いた事に、彼等の新設計に何らかの興味を示したのは、マーリック家、ダヴィオン家、コムスターのみだったのであった。
 カロン・インダストリーズ社、アースワークス・インコーポレーテッド社、コムスターの全ては、この革新的な新型シャドウホークの設計者達と共に仕事に取り組んだ――彼等はこれを機甲ユニットとして構想していた。しかしながら、1つの障害が立ちはだかった――コムスターと恒星連邦は、このメックを生産する為の施設の不足を克服しなければならなかったのである。この問題に対して、過去にカペラ大連邦国で直面した時と同様の解決法を用い、ヴィコア社は、惑星“オレステス”のオーディン・マニュファクチュアリング社にこの機体の生産を勧め、カロン・インダストリーズ社には“ナンキン”と“タロン”の製造工場を使う事を勧めた。そして、これらの約定に合意した両工場は、需要に応じる為の生産を開始したのであった。


性能:
 カロン・インダストリーズ社によって製造されたシャドウホークは、エンドースチールやフェロファイバー装甲を含む最新技術が徹底的に使用されて作られている。そのエンジンには、このメックのオリジナルの設計にあった通常型のコアテック核融合機関が用いられている。XLエンジンは、より多くの武装搭載を可能とするのが確実であったが、シャドウホークの生存性の要素を減じるものと思われた為に選ばれなかったのである。このメックの速力は(元のものと)変化しておらず、より多くのジャンプジェットが追加された事により機動力は向上し、オリジナルの2H型を越えている。装甲も再設計された事により、オリジナルのシャドウホークは、その装甲量に於いても、新型より不利な立場へと立たされている。カロン・ユニティウィーヴ装甲は、(オリジナルの)マクシミリアン・アーマーが作り出していた問題を消し去ったのである。シャドウホークの頭部の組立ては新型フェニックスホークのものと類似しているもので、同一の脱出機構を含む、多くの構成部品を共用している。

配備:
 恒星連邦の多くの部隊――恒星連邦装甲機兵団やデネブ軽機隊の様な部隊――が、新型シャドウホークを受領している。カロン・インダストリーズ社は連邦=共和国内戦の際のカペラ境界域に対する彼等の支援への謝意として、少数機をワイルド・ギースや第13ストーキング・ホースズの様な(ハセク公爵の認可を受けた)傭兵部隊にも売却している。

派生型:
 コムスターの派生型は、新たなC3コンピューター・システムを組み込んでいる。コムスターはまた、その機体にウルトラAC/5によって補われたLRM15とアルテミスを装備させており、これは更に2基のER中口径レーザーによってバックアップされている。アースワークス社のシャドウホークも似たような設計であるが、それには長距離狙撃用に彼等の新たなライト・ガウスライフルが用いられており、これはLRMと複数のレーザーによって支援されている。SHD-7CS型は、“ケイオス・マーチ”に配備されているブレイク教徒の民兵部隊内にも見られる、と報告は指し示している。しかし、ブレイク教徒関連の他の報告とは異なり、これに対する確認は取れていない。
 今の所、デメーテル・コネクションは何も製造していない。リャオ家が表向きは自らの軍へ加える為とカノープス統一政体への売却用にSHD-7M型のライセンスを購入した、との報告には確認が取れている。その後、リャオ家は同盟内での自らの地位を確固としたものにする為に、自家のライセンスをタウラス連合国に転貨している。

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