出典: Technical Readout: 3085

シャドウホークIIC7

重量: 45t
シャシー: NCISエンドースチール・タイプM
パワープラント: 核融合225XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h
ジャンプジェット: ノースロップ・スターリフターM46
ジャンプ能力: 240m
装甲板: アルファ・コンパウンド フェロファイバーアーマー

武装:
  1×シリーズ6b 射程延長型大口径レーザー
  1×タイプ6シリーズ アドヴァンスト・タクティカル・ミサイルシステム
  1×シリーズ2d 射程延長型中口径レーザー
  1×シリーズ14a 中口径パルスレーザー

製造元: スノーレイヴン・インダストリアルコンプレックス・アルファ
   主工場: ダンテ
通信システム: JNEインテグレーテッド
照準・追尾システム: ビルド3・CAT・TTS

シャドウホークIIC7
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


氏族

エンドースチール
225XL



10[20]


153(フェロ)

重量

45.0
2.5
5.0



0.0
3.0
3.0
8.0


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

14
11

11

装甲値

21/7
17/5
14
22

武器・弾薬

種別
ER中口径レーザー
中口径パルスレーザー
ER大口径レーザー
ATM6
液体貯蔵庫
弾薬(ATM)30
液体貯蔵庫
インプルーヴドJJ
インプルーヴドJJ
インプルーヴドJJ
インプルーヴドJJ
インプルーヴドJJ
部位
右腕
右腕
右胴
右胴
右胴
左胴
左胴
右胴
左胴
胴中央
右脚
左脚

装備欄数











重量
1.0
2.0
4.0
3.5
1.0
3.0
1.0
2.0
3.0
1.0
1.0
1.0


概要:
 伝統的に、バトルメックは地上戦の王者と見なされており、それに伴い宇宙というブラックシーは気圏戦闘機によって支配されていた。メックは、その惑星上での印象的な柔軟性にも拘わらず、宇宙に於いては全く歯が立たなかった。戦闘機はより高速かつ機動性のある存在――無重力戦闘に於ける巨大な強みを持つもの――であり、そして、それは大気圏外に於ける遥かに大きな継戦能力を有してもいたのであった。ジャンプジェットを持つメックは宇宙にてある程度の機動と戦闘を行う事が可能であったが、それらのメックもそのスラスター用の反動質量を戦闘機に匹敵する程に十分な量で搭載する事は始めからなかった。
 しかしながら、時折、戦闘機では全く取り扱う事ができない仕事、もしくはメックが有するその多大な耐久力が強みとなる場所というものが生じる。それらの様な種別の任務――アステロイド鉱山での戦闘や宇宙ステーションへの移乗戦闘といったもの――は、通常はバトルメックによって取り扱われるが、宇宙戦闘に於けるメックが抱えているその本質的な不適切性の為に、そのパイロットと機体はしばしば失われる事となるものである。ランド=エア・メックこそがそれらの任務に於ける最高の機体と一度は見なされていたのであるが、今年になりスノーレイヴン氏族は宇宙戦闘に最適化された2機種の二線級バトルメックを登場させた。


性能:
 ノヴァキャットのIIC4型から開発されたのは明白であるが、このシャドウホークIIC7の最も顕著な特徴はその巨大な推進剤タンクと先進的なスラスター群にある。それらは、スノーレイヴンと外世界同盟のパイロット達にこの印象的な機体を宇宙で飛ばす事を可能にさせている。それらの機体は依然として最も鈍重である気圏戦闘機にも伍する事はできないが、今やメック戦士達は無重力作戦を遂行する際に自らのメックを遥かにより良く制御しているものである。これらの改良を施す為に、その核融合炉のサイズは縮小されたが、シャドウホークIIC7のそのジャンプジェットは地上に於いてさえもそれにより高速の戦術機動を行う事を可能にさせている。
 宇宙戦闘に於ける可能な最高の有効性を実現すべく、このメックは低反動の兵器群を搭載している。その主兵装は1基のER大口径レーザーであり、それは1基の6連アドヴァンスト・ミサイルランチャーによってバックアップされている。その3tのATM弾薬は、そのミサイルランチャーに印象的な持続性と柔軟性を与えている。このシャドウホークIIC7はまた、2基の中口径レーザー(1基は射程延長型、もう1基はパルス型)を搭載しており、その既にかなりのものである打撃力に更なる追加がされてもいる。これらの副兵装は、そのメックの片腕に搭載されている――これは閉ざされたハッチやベイドアから侵入をする為の近接切断ツールとしてそれを使用するのを可能にする為のものと思われる。


配備:
 予期された通りに、この新型のシャドウホークIICの大多数はスノーレイヴンのRチームと戦闘航宙艦の海兵分遣隊に配備されているのが見られるものであり、それらはしばしば同様の機体であるウォーハンマーIIC7とペアを組まされている。外世界同盟は、宇宙ステーションやアステロイドの採鉱拠点の警備としてかなりの数を配備している。それらのユニットが戦場にもたらす火力は、宇宙服を着た歩兵部隊(これが大抵は無重力での襲撃を実行するものとなる)に対する相当な抑止力になる事が期待されている。実の所、それは揚陸艇や小型降下船にさえも脅威を投げ掛けるのに十分な存在である。

派生型:
 連邦=共和国内戦以後、このシャシーの幾つかの派生型が氏族達の間に出現している。その内の2つは、ダイヤモンドシャーク氏族によって中心領域全体へ精力的に売り込まれている。その最初の型は、2基のプラズマキャノンと3基のAPガウスライフルを搭載している。当初、それは焼夷マシンと想定されていたが、リークされた戦闘ROMによりライラのC3型バーサーカー(燃え盛るゲルに覆われていた)がそのシャドウホークIIC5(その効果のない小型の砲を死に物狂いで撃っていた)をバラバラにした事を示されてしまった。この出来事以後、かの氏族の商人達は賢明にもそれを歩兵/車輌ハンターであると呼称変更し、それ以降は中程度のセールス上の成功が始まる事となった。
 その次のダイヤモンドシャークの型は高速騎兵プラットフォームで、それはレーザーで覆い尽くされており、そして、それには殆ど後知恵での追加として1基のLRMラックが搭載されてもいる。それはまた、資金を持っている如何なる者にも販売されており、自らの機体の熱上昇曲線を攻撃的に乗りこなす事を気にしないパイロット達には非常に人気のある存在であるのを証明し続けている。
 その最後の一般的な派生型は、ヘルズホースの型であり、それは中心領域への彼等の帰還の際に最初に目撃されたものである。それは1基の大型ハイパーアサルト・ガウスライフルとパルスレーザーの砲列を搭載している。この派生型は、ここ何年かで、LB−20Xキャノンを搭載しているメックやヴィークルの代替機として氏族達の間に普及していっている。


著名なメック戦士
スターキャプテン:ローラ
 まだブラッドネームを獲得してはいないが、ローラはそのユニークな状況によって一定の名声を享受している――彼女は一線級地上部隊にてメックを操縦している気圏戦闘機フェノタイプなのである。幾つかの保守的な集団が彼女の事を不和を生じさせる影響を及ぼす人物であると見なす一方で、彼女のメック制御技術とその宇宙戦闘への遺伝子的適応は彼女をスノーレイヴンの新型シャドウホークにとっての格好のテスト・パイロットへとした。彼女は全てのテストとシミュレーションに於いて優れており、かの氏族の指導者達にその宇宙戦闘バトルメック計画が成功するであろうとの希望を抱かせている。




私的解説:

 シャドウホークIIC7は、その計画上の兄弟機と言えるウォーハンマーIIC7の完成から1年後の3080年に登場した宇宙戦闘/無重力戦闘用のメックです。これは非常にユニークな存在で、宇宙戦闘を重視するスノーレイヴン氏族ならではの機体でしょう。他の氏族はオムニメックのU型構成で事足りるとしているのに、わざわざ専用機を開発するとは、一定の利点があるにしても思い切ったものです。

 バトルテック・ボードゲームに於いては、シャドウホークIIC7は他のメックよりは宇宙での戦闘の適性があります。それでも、宇宙で気圏戦闘機と直接戦闘したらまず勝ち目はありません。宇宙では目標に向かって移動して取り付くのを優先しましょう。地上戦闘では、シャドウホークIIC7はかなり有力な存在です。そのインプルーヴド・ジャンプジェットに与えられた移動力は、大抵の軽量級メックにも負けません。戦場を飛び回って積極的に軽量級メックを攻撃していきたいですね。

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