出典: Technical Readout: 3075

リョウケンII

重量: 75t
シャシー: DSAM エンドー5
パワープラント: GM375核融合エクストラライト
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: フォージングZK20

武装:
  4×タイプOVR-X LB 2−Xオートキャノン
  2×タイプXVI LRM15ランチャー

製造元: バーガン・インダストリーズ
   主工場: アルシャイン
通信システム: ギャレットGBX−2・アマルガメイテッド
照準・追尾システム: アルシャインB4シリーズ2・T&T

リョウケンII
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


氏族

エンドースチール
375XL



10[20]


216

重量

75.0
4.0
19.5



0.0
4.0
3.0
13.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

23
16
12
16

装甲値

32/11
22/8
22
30

武器・弾薬

種別
LRM15
弾薬(LRM)8
2×LB 2−X AC
弾薬(LB−X)45
LRM15
弾薬(LRM)8
2×LB 2−X AC
弾薬(LB−X)45
部位
右胴
右胴
右胴
右胴
左胴
左胴
左胴
左胴

装備欄数







重量
3.5
1.0
10.0
1.0
3.5
1.0
10.0
1.0


概要:
 オリジナルのリョウケン(ストームクロウ)・オムニメックは氏族にとってのワークホースとなり、その登場以降は広く製造されて配備をされた。しかし、ゴーストベアーの中心領域への入念な移住と共に、かの氏族は――部分的には(追放)ウルフ氏族に対する複数の神判の戦いの所為で――標準的な氏族のオムニメック系列の多くの製造能力を失ったのであった。しかしながら、この問題を処理すべくゴーストベアー――マッドキャット(ティンバーウルフ)の様な多数の“クラシック”機に新しい活力を与えるというダイヤモンドシャークの氏族の同様の活動に着想を得た――は、より強力であるリョウケンの再設計型を産み出す為に最近に刷新した自分達のドミニオン内の製造工場群に心を向けた。そして、今年の初期に、その最初のリョウケンII――この名称はその中心領域人の住民達を懐柔する為の努力の一環と思われるものによりゴーストベアーによって選ばれた――は惑星“アルシャイン”のバーガン・インダストリーズ社の組立ラインより歩み出て、復讐心で以て現在ワード・オブ・ブレイクと交戦中のゴーストベアー部隊に加わるのに丁度間に合ったのである。

性能:
 その名の由来となったワークホースのオムニメックとかなり似た外観であるが、このリョウケンIIは氏族のストームクロウよりも相当に大型かつ20tも大重量である。オムニメックとして製作されたものではないが(これはバーガン・インダストリーズ社の技術的限界もしくは可能な限り早期にこの設計機を戦場に送り込む為に急いだ結果と思われる)、このメックは氏族製の重量級機に期待されるものと同等の機動性と装甲レベルを保持しており、マッドキャットやヴァルチャーの様な馴染み深い定番の機体にも遅れは取らない。
 火力に関しては、リョウケンIIは射程を全てに優先して重視しており、対ヴィークルや対戦闘機作戦行動に最も適している。この中心となっているのが4連装のLB 2−Xオートキャノンであり、これは(間接砲を除いた)他のほぼ如何なるメック搭載兵器よりも長大な射程でダメージを与える事ができる。そして、それは飽和射撃により向いている2基の15連LRMによってバックアップされてもいる。これらの事は、リョウケンIIを火力支援任務や混沌とした戦場にて包囲された戦友達を手助けするのに特に有用な存在へとしている。そして、生存性を最大限のものにするべく、それらの兵器は全てが胴体に搭載されており、これによりその腕と手は格闘攻撃(ゴーストベアーのアブタカ・メック戦士達の幾人かによって好まれている戦術)やその他の実用目的での使用をするのに制限を受けなくなっているのであった。


配備:
 組立ラインから出てきたばかりであるこのリョウケンIIは、ゴーストベアーの様々な2線級部隊(これらの部隊は驚くほどの数がワード・オブ・ブレイクに対するゴーストベアー氏族の新たな攻撃の支援の為に集められている)への配備が定められている様である。何故、ゴーストベアーがドミニオンの国境を越えてこれ程までに多数の部隊を展開しているのかは不明である――ラサルハグ人達の併合の結果として彼等の国内にて渦巻続ける危機からすると、特に。実際、リョウケンIIの設計の起源と性能から鑑みるに、国内の治安維持活動をより良好にサポートする為とドミニオンの首脳部の現地住民達と取り組むという意志を強調する為にも、かような部隊群は自国に留め続けるのが妥当に見えるものなのである。

派生型:
 戦場にてリョウケンIIの如何なる既知の派生型も目撃されてはいない――この機体はまだ出たばかりのものなのである。しかしながら、計画段階と伝えられる派生型は、そのメックの4基のOVR-Xオートキャノンを最近のヘルズホースとの取引により賄われた2基のタイプDLウルトラ−10に置き換えるものになると思われる。しかし、射程と打撃力を交換したこの派生型はまた、長期間の射撃戦に十分な弾薬を備える為に2tもの装甲を犠牲にしているのであった。
 別の構想中の派生型は同様の手法を用いているが、DLウルトラ−10ではなくハイパーアサルト・ガウス−20を組み込もうとしている。これを達成する為には、ゴーストベアーはその自分達のヘルズホースとの不安定な通商協定を拡張する必要があるであろう。この2つの氏族は自分達の不和を一先ず棚上げにする事ができているが、多くの緊張は尚も残り続けている――ヘルズホースとゴーストベアーが再び隣り合った氏族となった現在は、特に。




私的解説:

 リョウケンIIは、一見すると氏族メックとしては冴えない印象を受けるでしょう。特に、そのLB 2−Xが4門という武装は貧弱です(LRM15も弾薬が不足気味ですし) しかし、このメックは元々は支援用に開発されたものなので、正面戦闘に適さないからといって能力不足と断じてはいけません。LB 2−Xはとにかく長射程ですので、VTOLにとっては天敵です。また、移動力の低いユニットは射程外から一方的に撃たれる事になるので意外に大きなプレッシャーを受けます。そして、リョウケンIIは何気に格闘にも優れています。リョウケンIIは、単機ではなく小隊や中隊単位で見ると悪くはない機体でしょう。

 ダークエイジまでの間に、リョウケンIIには幾つかの派生型が出てきています。中でもアナスタシア・ケレンスキーの搭乗するジャンプ能力を持ちER PPC×2、ストリークSRM6×2という組み合わせの武装をしたリョウケンIIは打撃戦に優れています。この様な強力な派生型が誕生する土台を持っていたリョウケンIIは、筋の良い機体だったみたいですね。

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