出典: Technical Readout: Project Phoenix
ライフルマンIIC3
重量: 65t
シャシー: CCo−Bエンドー
パワープラント: 核融合195Mk.VI, Mod.3
巡航速度: 32km/h
最高速度: 54km/h
ジャンプジェット: “ハイリフター”44
ジャンプ能力: 90m
装甲板: フォージングZM15 フェロファイバー
武装:
2×シリーズ4D−2 ヘビー大口径レーザー
2×モデルHHC−30 ウルトラAC/2オートキャノン
製造元: コンプレックスH−4CCC
通信システム: ヘクターCC−22E
照準・追尾システム: Mk.CXC-4 with アクティブ・プローブ
ライフルマンIIC3 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 ヘビー大口径レーザー ウルトラAC/2 弾薬(ウルトラ)45 ヘビー大口径レーザー ウルトラAC/2 弾薬(ウルトラ)45 アクティブ・プローブ ジャンプジェット ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 左腕 左腕 左腕 右腕 右腕 右腕 頭 右胴 胴中央 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
スモークジャガー氏族の殲滅とその結果として起きた紛争の年月の中で、氏族内の全ての指導者達は可能な限り最強の第一線の部隊を保持する事だけでなく第二線の部隊――駐留部隊と更にはソラーマ部隊――にも可能な最高の装備を装備させる事が必要であるのを認識するに至った。当然の事ながら、幾つかの氏族内の戦士達は、(第二線の)不名誉かつ老齢で控え目な能力のメック戦士達へ自氏族の在庫目録の中で最も劣っている装備以外のものを配備する事に激しく反対した。しかし、クラウドコブラ氏族といったその他の氏族達にはかような事への躊躇いは全くなかったのであった。
性能:
ライフルマンは、中心領域とケレンスキーの氏族達の両方に於いて長年に渡り主力のメックであった。それは多数の異なる姿形を与えられる事となったが、それは有力かつ極めて有能な設計機であるのを幾度となく証明していった。常に弱小のバトルメック部隊を抱える羽目になっているクラウドコブラ氏族の指導者達は、自分達の氏族の繁栄の継続を望むのであれば思い切った行動を取る事が必要であるのを理解していた。そのスターアダー氏族との同盟でさえも十分な保険には足りないが故に、トア・カーダーン副族長の指導の下、クラウドコブラ達はライフルマンIICを手始めとして自分達の二線級バトルメック部隊の徹底的なアップグレードを開始した。
その原型機のライフルマンIICは圧倒的な存在ではあるものの、それらのメック達の多くは衰えを見せ始めていた。同様に、その追尾システム――かつては氏族宙域にて最高のものと見なされていた――も、この新たな時代に於ける氏族のメック戦士達が余りにも頻繁に遭遇する事となった多様な戦闘状況に最早ついていけなくなっていた。これらの事実を念頭に置いて、クラウドコブラの技術者達はこの設計機に小規模の改修を施す事はせずにより急進的なアプローチをした。
このライフルマンIIC3の兵器システムは、中距離と長距離という方法論的枠組みに沿って配列されている。その両方の大口径パルスレーザーは除去され、軽量ウルトラオートキャノンとヘビー大口径レーザーに交換されている。豊富な弾薬が備えられているという訳ではないが、その2基のオートキャノンはほぼ4分間の連続射撃をするのに十分な能力を持っており、それは数度の交戦を続けるに足りるものである。
これらの兵器群をバックアップするのは新たに設計された照準システムであり、それは他のメックに搭載されている照準モジュールと同レベルの精度を提供するものではないが、あらゆるサイズの地上目標と空中目標の両方をずたずたにする事ができる。
配備:
ライフルマンIIC3は、3062年初期に初登場した様である。その時以来、それはクラウドコブラのトゥマン、それとスターアダー氏族とダイヤモンドシャーク氏族に大挙して現れている。しかしながら、総合するに、昨年まではクラウドコブラ氏族のみがこれらの改修型を製造していたものであり、その事実はクラウドコブラ達がこのプロジェクトに対してどれ程までに多くの製造施設を振り向けていたのかについての疑問を投げ掛けるものである。クラウドコブラ内ではエプシロン銀河隊がこれらのメックを最も多く配備しており、また他方では、スターアダーのタウ臨編銀河隊にその多くが集中されているものと考えられている。
派生型:
このメックの最新の派生型は、恐らく最も有力なものである。それは原型機のライフルマンIICの4基の大口径パルスレーザーの内の2基を保持しており、その他の追加の兵器と装備の全てを降ろして2基のATM−9ランチャーを搭載し、横送り給弾型の弾薬庫によって供給される合計4tの弾薬を持ってもいる。このメックはスターアダーのミュー銀河隊とクシー銀河隊にて最初に目撃されたが、現在では、タウ銀河隊がこれらの派生型を最大の数で以て保有している。クラウドコブラ達もまたそれら派生型を保有しており、ブラッドスピリット達も惑星“ヨーク”の戦場からそれらを回収する事によって保有している。
私的解説:
ライフルマンIICが氏族に登場したのは、2845年とされています。これのベースとなったのがライフルマンかそれとも星間連盟のライフルマンIIだったのかは定かではありませんが、この氏族のライフルマンIICは65tに重量が増加した非常に強力な機体となりました。それから時を経て3062年に登場したのが、この改良型のライフルマンIIC3です。ライフルマンIIC3は原型機と比較すると射程の幅が広く、一発の打撃力を重視したメックと言えそうです。そしてまた、これは氏族が自らの二線級部隊に対する長年の軽視を捨てて、それの増強に力を入れ始めた事を象徴する様なメックでもあります。
バトルテック・ボードゲーム上では、ライフルマンIIC3は原型機よりも放熱能力に余裕が持たされており、切れ目なく射撃を行う事が可能です。積極的に敵機に向かって接近し、射程に入り次第撃ちまくるべきでしょう。