出典: Technical Readout: 3145 Draconis Combine
PXH-11K フェニックスホークL
重量: 35t
シャシー: ファウンデーションCMRFa12 エンドースチール
パワープラント: GM210XL
巡航速度: 64km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: ローリングズ55
ジャンプ能力: 180m
装甲板: デュラレックス・ライト with/CASE
武装:
1×マタブシ・スタンナー 高密度電磁パルスキャノン
1×シグンガ・3連マルチミサイルランチャー
1×ヴィクトリー23E 射程延長型中口径レーザー
3×スペリー・ブローニング ヘビーマシンガン
製造元: コズビー・バトルメック・アンド・マイアマーリサーチ・ファーム
主工場: カジカザワ
通信システム: サイファー・コムコンSCU-4
照準・追尾システム: マタブシ・センチネル・インシュレイテッド
PXH-11K フェニックスホークL 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 TSEMP ER中口径レーザー ヘビーマシンガン 弾薬(MML)80/66 弾薬(ヘビーMG)50 CASE 2×ヘビーマシンガン MML3 ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右腕 右腕 右腕 左胴 左胴 左胴 左腕 左腕 右胴 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
第2次ドラコ連合=ドミニオン戦争の後、ドラコ連合は自らの古くなってきたパンサーの部隊の置き換えとなれる新たな軽量級メックのプラットフォームの必要性を見出した。そして、これにコズビーBMR社は、由緒あるフェニックスホークの成功をコピーする事を試みた――しかし、より軽量のシャシーと安価かつ普通に入手可能であるウェポンキットを持つ事になる――計画案を提出したのであった。
性能:
同名の中量級メックと似た外見をしているこのフェニックスホークL――クリタ純粋主義者達の間ではフェニックス・タカという別名で知られてもいる――は、正規軍の一線連隊群の間に広く受け入れられている。その兵装は、対歩兵と都市部での作戦に良く適している。このドラコ連合のパンサーの大部分よりも機動力係数と使い勝手で優れているフェニックス・タカは、偵察小隊や高機動の諸兵科連合中隊への人気のある追加機体となっている。
配備:
フェニックスホークLは、惑星“パルミラ”での幾つかの交戦に於いて役立っている。ファイアー・バレーでの戦闘の最中、第7ニューサマルカンド連隊は樹木に覆われた斜面を横切って移動し、ダヴィオンの歩兵部隊が逃走するのを阻止した。フェニックス・タカの1機は第4南十字星部隊のハンス主力戦車の1輌をそのTSEMPで捉え、別のフェニックス・タカの1機がミサイルとマシンガンの射撃で以て倒すのに必要十分な間、それをその場に停止させ続けた。このバレーでの鏖殺を逃れた南十字星部隊の歩兵と戦車は極少数であり、それらが数km離れたフォルトゥナのAFFS陣地を強化する援軍となるのを阻止した。
ケーレブ・ダヴィオン国王を狩り出す際、第5光の剣連隊の1個打撃小隊はトゥオンブリーの臨時火力基地を偶然発見した。その補給所は、第27アヴァロン軽機隊によって設けられたものであった。そこにてドラコ連合のかのメック群は、1個強襲小隊と2個分隊のバトルアーマーと遭遇した。ここで撤退ではなく交戦を選んだ光の剣連隊兵士達は、小さな村落の外縁部に陣取った。武装戦士(メック戦士)エグベルト・ロリンズは、軽機隊の1機のテンプラーIIIと戦闘をした。ロリンズは自分のフェニックス・タカの機動力を用い、テンプラーIIIの優越している火力を踊る様にいなした。そのダヴィオン機の背後にうまく入り込んだロリンズはTSEMPのビームをテンプラーIIIの損傷した脚に突き入れ、それを擱座させた。そして、その“竜”のフェニックス・タカは跳躍すると、その重量の全てをその軽機隊のメックの頭部に直接に叩き込んだのであった。ダヴィオンの歩兵部隊――この大地を揺るがす戦闘を目撃していた――は、ロリンズがフェニックス・タカを自分達の位置の背後に向かって回り込ませた際に一団で降伏した。
派生型:
惑星“サハラV”、惑星“ロイヤル”、惑星“ラマン”での最近のドラコ連合の作戦に於いて、1つの派生型が認められている。このフェニックスホークLは、そのTSEMPシステムの場所にスナブノーズPPCを使用しているものである。
著名なユニット
エグベルト・ロリンズ中尉
トゥオンブリーでの英雄的行動が認められ、ロリンズは小隊指揮官に昇格した。彼は自らと自らの打撃小隊で“竜”の教義を体現し続けており、光の剣連隊の間では“白い剣”という名で著名である。それら“ホワイト・ソード”達は、独立した打撃任務を得意としている。惑星“ガンビア”に於いて、第5光の剣連隊の他の部隊が惑星の首都から直接見える場所に着陸をした時、ロリンズと彼の“白い剣”はAFFSの戦線の後背に降下していた。ここでダヴィオン達が目に見える脅威に反応をしたが故に、“白い剣”はタイドウォーターの岩山や峡谷を押し分けて進んでいった。その着陸から2晩を経た後、ロリンズは自分の小隊をデメーテルCMM司令部の真っ只中に率いて突入し、短時間の射撃戦の後にかの連隊の司令部幕僚達を全滅させた。第5光の剣連隊が交戦へ移行した時、残存するダヴィオン部隊は全面撤退を開始した――それから48時間以内に、惑星“ガンビア”は“竜”のものとなった。
メック戦士マーキー・フルブライト
スフィア共和国“レムナント”の第8トライアリー・プロテクターズに現在配属されているフルブライトのフェニックスホークLは、その彼女の戦場での狡猾さを体現するものである。ドラコ連合による惑星“デネブ・アルゲジ”への強襲の最中、“竜”の兵士達が迫る中で彼女は失機者となっていた。しかし、ここで基地要員達と共に撤退する事はせず、フルブライトは複合施設の貯蔵区画に隠れ潜んだ。DCMSが基地の施設――中程度のメック格納庫を含む――の利用を始めた時、この狡猾な共和国人は天井の配管を使用してドラコ連合の警備を出し抜いた。整備兵のキットを用い、彼女は損傷を受けたフェニックスホークLのコクピットにこっそりと潜り込み、そのシステムを再起動した。そして夜明けの直前、フルブライトは格納庫から脱走し、基地の燃料庫と弾薬庫に火を付けると、RAFの合流地点へ走り去ったのであった。
私的解説:
メックウォリアー:ダークエイジ(メックウォリアー:エイジ・オブ・デストラクション)でフェニックスホークのフィギュアが初登場した際、それは軽量級に分類されており、一体どういう事なのか、と物議を醸した事が当時ありました。それから時を経て、TR:3145にて漸く、それはWizKidsの間違いという訳ではなく全く別の機体である事が明らかになりました。何か迂遠な事ですね(笑)
さて、この軽量型フェニックスホーク(事実上の新規設計機と思えます)ですが、パンサーの置き換え機の1つとして開発されています。パンサーへの反省なのか、このフェニックスホークLでは機動力が格段に向上されています。パンサーに対して過去に優位だとされていたウルフハウンドも、これには苦労しそうですね。
ボードゲーム上では、その武装構成からフェニックスホークLは諸兵科連合部隊を相手にした時に一番輝くでしょう。重装甲の重いメックと言った厄介なユニットは無理に撃破を狙わずTSEMPで牽制し、その間に比較的柔らかい相手を狙うのが基本戦法になると思います。TSEMP搭載機の数が揃っている場合は、重いメックを敢えて集中して狙ってTSEMPでシャットダウンさせた後に頭部を狙い撃ちという戦法も良いかもしれません。ただ、理屈の上ではそれらはうまくいきそうに思えますが、実際にはTSEMPは常に命中させられるものでもないですし、常に最大効果を発揮するものではありません。TSEMP自体はダメージを与えられる兵器ではありませんし、射撃の度にペナルティも付きます。下手したら1回のゲーム中に全く効果を発揮しない可能性もあります。TSEMPに過度に頼った運用は禁物でしょう。