出典: Technical Readout: 3055 Upgrade
PRC-1N ポーキュパイン
重量: 20t
シャシー: IDC-PRC01ライト エンドースチール
パワープラント: エドアシシュ・モーターズ180XL with/スーパーチャージャー
巡航速度: 97km/h
最高速度: 151km/h、194km/h with/スーパーチャージャー
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: レキシントン・リミテッド・ハイグレード フェロファイバー with/スパイク
武装:
4×デファイアンスB3M 中口径レーザー
製造元: イノヴェーティヴ・デザイン・コンセプト(IDC)
主工場: ソラリスVII
通信システム: アングスト・クリアーチャンネル3
照準・追尾システム: アングスト・クリアービュー2A
PRC-1N ポーキュパイン 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 中口径レーザー スパイク 中口径レーザー スパイク 中口径レーザー スパイク 中口径レーザー スパイク スーパーチャージャー スパイク コスメチック・アクセサリー (スパイク) |
部位 右腕 右腕 左腕 左腕 右胴 右胴 左胴 左胴 胴中央 頭 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
“ソラリス”のバトルメック設計企業であるイノヴェーティヴ・デザイン・コンセプト(IDC)は、最近になり、軽量級のクラスII闘技場を念頭に置いて設計した自社の最初の試作バトルメックとしてPRC-1Nポーキュパインを発表した。“スピードの権化としての姿勢を持ったもの”として製造されたこの小さな機体は、構造、装甲、エンジン出力に費用を全く惜しんではおらず、そのパイロットにその重量で可能な最良の防御力と速力を与えている。この稲妻の如き速度を持った突撃のスペシャリストを、現代の闘技場に於ける破壊的な競争機種である、と売り文句は述べている。しかしその一方で、批評家達は、ポーキュパインを“破滅のスピニングボール”である、と批判する事を既に開始しているのであった。
性能:
軍の編成に於いて一般に偵察/警戒ユニットとしての任を務めている通常の軽量級バトルメックとは違い、“ソラリス”の闘技場用に設計されたこのポーキュパインは単純に速力と狙撃力を求めて作られてはいない。その強力なXLエンジン、試作型スーパーチャージャー、その上半身全体を覆っている強化スパイクの組み合わせにより、正にポーキュパインは自らの4連中口径レーザーよりも危険である完全な1つの兵器へとなっている。時速200kmにも達する速度と他の軽量級メックを破壊する事が可能である格闘攻撃の大部分を阻止する強化スパイクにより、ポーキュパインは攻撃を命中させ難くかつそのサイズとしては非常に頑強な対戦相手なのである。しかしながら、そのスパイクと速度の組み合わせの最大の利点は、ポーキュパインの突撃の凄まじい破壊力にあるのである――この様な軽量級の機体としては疑わしい程の威力の……。唯一度の時宜を得た体当たり攻撃で以って、ポーキュパインのスパイクは自機の中口径レーザーの反復攻撃により既に消耗している装甲を容易に引き裂く事が可能である。ポーキュパインのメック戦士にとっての最大の問題は、かような攻撃を見舞うのに十分に長く生き残る事にある。
配備:
最近、ゼラズニー訓練場は2機のポーキュパインを購入し、この機体の性能を実戦で試した最初の訓練場となった。不幸な事に、伝える所によると、ゼラズニー訓練場とタンドレック訓練場の間での最近の遺恨試合の際の1機による二流のパフォーマンス後、ヴィクター・ゼラズニーは自分の手の内からもう1機のポーキュパインを買い取る事に対して興味を抱く人物を探し始めている、との事である。
派生型:
IDC社は、その外観を保持しつつも中身に大規模な再変更が加えられたより実用的かつ危険なポーキュパインのバリエーションを売り出している。PRC-2Nと呼称されているこの型は、スーパーチャージャー装備型のエドアシシュ180の代りにより小型である――だが、遥かに高価である――160出力のIDC−VX XXLエンジンを使用し、そしてPCR-1N型と同様のエンドースチールのシャシーを使用している。また、武器の射撃に対する最大限の防御力を与える為に、フェロファイバー装甲と強化スパイクを化粧装備した通常装甲へと交換し、可能な限り広く内部スペースを利用可能にする為により小型で窮屈なコクピットに交換している。そして、この内部スペースには元から存在する4基の通常型中口径レーザーに加えて、2基の射程延長型中口径レーザー、2基の試作型X-パルス小口径レーザー、1基の射程延長型小口径レーザーが詰め込まれている。
しかしながら、その搭載装備がこのポーキュパインの派生型を特に近接戦闘に於いて危険な存在にしている一方で、残念ながら、そのアップグレードされたダブルヒートシンクでもそれらの搭載兵器によって発生する熱を半分よリ多くは排熱不可能である。そして、脆弱性の増加とそのプロトタイプ・エンジンの価格の上昇が合わさり、この要因唯一つのみでポーキュパイン2N型は敵にとっての容易に撃墜できる目標かつ全く大胆に――もしくは単に全く愚かに――死ぬ為の高価な方法の1つへとなっているのであった。
私的解説:
“ポーキュパイン”は、20tの軽量級メックにしては優れた火力と耐久力を持っています。中口径レーザー×4となかなかの火力を持っており、スパイクを装備している事により重量が多少上の機体であっても安心して格闘戦ができますし。
しかし、このメックは突撃メックとして作られたものです。突撃こそが、このメックのレゾンデートルです。“ソラリス”の闘技場では観客の声援が非常に重要ですので、是非、オール・オア・ナッシングな突撃を実行して観客を沸かせましょう。