出典: Technical Readout: 3050 Upgrade、Technical Readout: Clan Invasion
マッドキャット
重量: 75t
シャシー: タイプW3 エンドースチール
パワープラント: スターファイアー375XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: コンポジットA-2 フェロファイバー
武装:
27.5t分のポッドスペース使用可能
製造元: ウルフ氏族・サイト#2、ウルフ氏族・サイト1
主工場: ストラナメクティ、アークロイヤル
通信システム: カーン・シリーズ(タイプ2C)
照準・追尾システム: シリーズIII OPT
マッドキャット (氏族名ティンバーウルフ) 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
重量・装備配置
部位 頭部 胴中央 右胴 左胴 右腕 左腕 右脚 左脚 |
固定装備 |
残装備欄数 |
武器・弾薬
基本型武装構成
種別 ER大口径レーザー ER中口径レーザー ダブルヒートシンク マシンガン 弾薬(マシンガン)200 LRM20 弾薬(LRM)6 ER大口径レーザー ER中口径レーザー ダブルヒートシンク 中口径パルスレーザー LRM20 弾薬(LRM)6 マシンガン |
部位 右腕 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
A型武装構成
武器/弾薬 ER PPC 3×ダブルヒートシンク ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)15 ER PPC 2×ダブルヒートシンク 3×中口径パルスレーザー ER小口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
B型武装構成
武器/弾薬 ガウスライフル 弾薬(ガウス)8 SRM4 弾薬(SRM)25 アルテミスIVFCS 大口径パルスレーザー 小口径パルスレーザー LRM10 弾薬(LRM)12 アルテミスIVFCS |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
C型武装構成
武器/弾薬 ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)20 LRM15 弾薬(LRM)8 弾薬(AMS)24 2×ER大口径レーザー LRM15 弾薬(LRM)8 アンチ・ミサイルシステム ER中口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
D型武装構成
武器/弾薬 ER PPC ストリークSRM6 ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)30 ER PPC ストリークSRM6 ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)15 ER小口径レーザー |
部位 右腕 右胴 右胴(背面) 右胴 左腕 左胴 左胴(背面) 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
E型武装構成
武器/弾薬 ER大口径レーザー 2×ダブルヒートシンク ATM9 弾薬(ATM)21 ER大口径レーザー 2×ダブルヒートシンク ATM9 弾薬(ATM)21 ライトTAG |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
F型武装構成
武器/弾薬 ER大口径レーザー ER中口径レーザー ダブルヒートシンク APガウスライフル 弾薬(APガウス)40 LRM20 弾薬(LRM)6 ER大口径レーザー ER中口径レーザー ダブルヒートシンク APガウスライフル LRM20 弾薬(LRM)6 ER中口径レーザー APガウスライフル |
部位 右腕 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
H型武装構成
武器/弾薬 ヘビー大口径レーザー 2×ダブルヒートシンク LRM20 弾薬(LRM)12 アルテミスIVFCS ヘビー大口径レーザー 2×ダブルヒートシンク LRM20 弾薬(LRM)12 アルテミスIVFCS ER小口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
S型武装構成
武器/弾薬 2×中口径パルスレーザー 弾薬(SRM)30 ダブルヒートシンク ER小口径レーザー マシンガン 弾薬(マシンガン)100 2×SRM6 ジャンプジェット 大口径パルスレーザー 弾薬(SRM)30 マシンガン 2×SRM6 ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右腕 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
中心領域が遭遇した最初のオムニメックであるマッドキャットは、マローダーとカタパルトの両機に似ていた事からコムスターの分析官によってその名が与えられたものである。ウルフ氏族によって開発されたこの(氏族名)ティンバーウルフは、先進的な氏族技術を1機の致死的なマシンに纏め上げた完璧に近いブレンド品である事を証明し続けている。
性能:
高速かつ良好な装甲が施されているこのマッドキャットは、多大なポッド搭載量も与えられている。基本型の武装構成はレーザーとミサイルがバランス良くミックスされており、近距離と遠距離にて等しく致死的である。C型武装構成は中距離での戦闘により適するように武装が混載されており、これは決闘用に人気のある選択である。B型武装構成はガウスライフルを1基搭載する為に妥協をしたものであり、比較的稀な存在に留まっている。D型武装構成はその背面に発射できるミサイル群により、ブラッドネーム戦でのバトルロイヤルにて見られる様な乱戦や中心領域を相手に使用するのに適している。
中心領域の戦術との接触は、S型武装構成の開発を促進させた。市街戦や対通常歩兵戦へ適合するようにされたこの型は、氏族占領宙域にて良く見掛けられるものとなっている。
また、オムニメックが持つ独特の強みは、新技術の迅速な採用を可能としている。E型武装構成とH型武装構成は、それぞれATMやヘビーレザーを組み込む為に改修が為された最初の武装構成である。現代戦の現実と直面したジェイドファルコン氏族は、新型の対人兵器を自らのマッドキャットに採用している。新型の対人ガウスライフルを3基装備したそのF型武装構成は、通常歩兵部隊に対するのと同じくらいにバトルアーマーに対しても有効である。
配備:
ウルフ氏族は老朽化したウッズマン・オムニメックの置き換えを促進するべく、2945年にマッドキャットを登場させた。第4ウルフガードにてデビューしたこのマッドキャットは、シーフォックス氏族(現在のダイヤモンドシャーク氏族)にとって厄介極まる驚きとなった。この新型オムニメックで主に構成された高速かつ強力である2個三連星隊は、惑星“プリオリ”の油田を防衛していた第13クルーザー星団隊を蹂躙したのである。この勝利以来、ウルフ氏族は油断なくマッドキャットの製造権を多数の所有の神判にて防衛してきている。自分達独自のマッドキャットの製造が不可能となった他の氏族達は、この機体の戦場での鹵獲や通商での取得に頼らざるを得なかった。その結果として、他の氏族達は控えめな数しかマッドキャットを配備できないでいるのであった。
リバイバル作戦の際のウルフ氏族の成功の多くは、マッドキャットにあると見て間違いはないであろう。中心領域のメック戦士達は、自らの装備が致死的なオムニメック群より悲惨な程に劣っているのを見出す事となったのである。このマッドキャットが程無く氏族の技術的優越性の象徴へとなったのは、余り不思議な事ではない。
マッドキャットは古くなってきた設計であるが、ウルフ氏族の置き換え機開発の試みは不成功に終っている。ダイヤモンドシャーク氏族のコピー設計であるマッドキャットMk IIに対して、ウルフ氏族が苛立ちを感じているのか、それとも面白みを感じているのか、そのどちらであるかを語るのは難しい所である。
著名なメック戦士
バウンティ・ハンター
現在、氏族侵攻の際にスモークジャガー氏族から捕獲したマッドキャットを操縦しているバウンティ・ハンターが所有している、通貨記号で装飾されているそのブライトグリーンのメックは、中心領域と氏族占領宙域の戦場にて再び大いなる恐れを持って見つめられる存在となっている。当然の事であるが、最も有名かつ恐れられているマッドキャットの現役のパイロットが、中心領域人であるのみならず傭兵の中でも最悪の部類の人物であるとの事実は最高の皮肉(氏族人の大部分にとっての最悪)である。
スターカーネル:エイダン・プライド
スターカーネル:プライドは、ジェイドファルコン氏族のガンマ銀河隊の再建されたファルコンガードを指揮した。惑星“ツカイード”に於いて、彼の部隊はかの氏族で最高の戦績を残した。コムガードの部隊が彼等にオラーラからの撤退を強いた時に、エイダンが単独でその追撃に立ち塞がったお蔭で、彼の戦友達は逃れる事ができた。単独で、彼は自分が倒れるまでの間に第4軍のメックを12機以上撃墜したのであった。彼のこの最後の戦いは、その自己犠牲の勇敢な純然たる美しさで以て彼の敵の幾人かに涙を流させたものである。
私的解説:
「オムニメック」と言う単語を聞いて最初に連想されるものが、この“マッドキャット”でしょう。マッドキャットは多数のソースブックのカバーを飾っており、氏族の力を象徴する機体です。バランスの良い武装、適度な機動力、頑丈な装甲――その全てをマッドキャットは兼ね備えています。ウルフ氏族はマッドキャットの独占製造権を後生大事に守ってきており、他の氏族に決してそれを譲ろうとはしていません。
31世紀も後半に入ると氏族の基準ではマッドキャットの設計は古びてきているそうで、ウルフ氏族では代替機の開発が行なわれているとの事ですが、うまくいっていない様です。皮肉な事に、ダイヤモンドシャーク氏族が開発した重量拡大型コピー機であるマッドキャット Mk IIの方は結構な成功を収めています。ウルフ氏族の歯ぎしりが聞こえてきそうですね(笑)
しかし、古びてきていると言われてもオムニメックの特徴を生かした新たな型の武装構成の開発により、マッドキャットは新技術の取り入れに成功しています。“聖戦”時にはAPガウスライフルを搭載した型、HAGを搭載した型も出現しており、立派に最前線で戦えるメックとなっています。マッドキャットの伝説は、これからも消えずに作られ続けていく事でしょう。