出典: Technical Readout: 3050 Upgrade
ロキ
重量: 65t
シャシー: T-E H65 スタンダード
パワープラント: フュージョン325XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: フォージング・オムニ−H24
武装:
28.5t分のポッドスペース使用可能
製造元: 多数
主工場: 多数
通信システム: CH2Bアルファ−コム
照準・追尾システム: バージョン・デルタ−II・TTS(A)
ロキ(氏族名ヘルブリンガー) 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
|
重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
重量・装備配置
部位 頭部 |
固定装備 |
残装備欄数 |
胴中央 | 無し | 2 |
右胴 | 2×XLエンジン | 10 |
左胴 | 2×XLエンジン | 10 |
右腕 左腕 |
無し 無し |
8 8 |
右脚 左脚 |
無し 無し |
2 2 |
基本型武装構成
武器/弾薬 ER PPC ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)15 2×マシンガン 弾薬(マシンガン)100 ER PPC ECM アクティブ・プローブ 照準コンピューター 3×ER中口径レーザー アンチ・ミサイルシステム 弾薬(AMS)24 2×A−ポッド 2×A−ポッド |
部位 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
A型武装構成
武器/弾薬 ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)20 LRM20 弾薬(LRM)6 2×マシンガン 2×ER大口径レーザー アクティブ・プローブ NARCミサイルビーコン 弾薬(NARC)6 ER中口径レーザー 弾薬(マシンガン)200 |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
B型武装構成
武器/弾薬 ガウスライフル 弾薬(ガウス)8 2×SRM6 2×アルテミスIVFCS 弾薬(SRM)30 LB 5−X AC 弾薬(LB−X)20 ER小口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
C型武装構成
武器/弾薬 ATM6 弾薬(ATM)30 弾薬(LB−X)5 LB 20−X AC ER大口径レーザー 2×ER小口径レーザー 2×ER中口径レーザー 弾薬(LB−X)10 |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
D型武装構成
武器/弾薬 2×プラズマキャノン 弾薬(プラズマ)20 2×中口径パルスレーザー 2×プラズマキャノン 弾薬(プラズマ)20 2×中口径パルスレーザー マイクロ・パルスレーザー 2×B−ポッド 2×B−ポッド |
部位 右腕 右腕 右胴 左腕 左腕 左胴 頭 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
E型武装構成
武器/弾薬 2×ER大口径レーザー LRM10 弾薬(LRM)12 ジャンプジェット HAG20 弾薬(HAG)12 ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
H型武装構成
武器/弾薬 ER PPC ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)40 ヘビー大口径レーザー 4×ヘビー小口径レーザー LRM15 弾薬(LRM)16 アクティブ・プローブ A−ポッド A−ポッド |
部位 右腕 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 左胴 左胴 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
ゴーストベアー氏族に敗北してトーカシャ・メックワークスを失った後、ヘルズホースは多数の“短期集中”プロジェクト――重量級かつ安価で最大限の火力を持つオムニメック群の開発――で以てそのオムニメックの損耗に対して取り組んだ。しかし残念な事に、その彼等の努力の中で後に残る様な成功を収められたのは、ヘルブリンガー(連邦=共和国の兵士達により“ロキ”というニックネームを受ける事となった重量級オムニメック)のみであったのである。
性能:
“第2世代”オムニメックの多くと同様、ロキはソアといった他のオムニメックと姿形や構造上のコンポーネントを共有している。しかしながら、そのシャシーは明らかに、中心領域で長年に渡り使用されてきたウォーハンマーやサンダーボルトといった由緒ある機体に由来するものであり、それはヘルズホース達が自らの惑星“エデン”のコンビナートでのロキの製造を急いだ際に幾許かの省略をした事を露呈するものである。また、この“急速開発”のその他の痕跡は、ロキのその重量の多くがポッド容量に割かれており、それによりそれは氏族の重量級の機体の大部分と同等の機動力を有するが驚異的なまでに装甲が薄くなってしまっている事に現れてもいる。
そのポッド容量の重視は、氏族の技術者とメック戦士の両方を刺激して、ロキの全共通武装構成に可能な限り広範な兵器を詰め込む気を起こさせるに至った。その基本型構成、A型構成、B型構成の全ては、オートキャノン、ミサイル、レーザーを混載するという変わったものとなっており、特定の能力・射程距離・特別な専門性の何れに関しても全く際立った所のないペイロードを作り上げているのである。近年のATMやヘビーレーザーの出現はそれにより多くの選択肢を与えるものであり、C型構成では1基のLB20−Xと1基のATM6にサポートされた複数種のレーザーを搭載している。また一方で、侵攻派が好むH型構成では、少数のヘビーレーザーとLRM、1基のオートキャノンを搭載している。
ジェイドファルコン氏族とヘルズホース氏族は、最新の氏族兵器を搭載した特定任務用の2つの新たな構成を導入している。ジェイドファルコンのD型構成は明白な対バトルスーツ構成であり、歩兵編成を倒す為にプラズマキャノン、パルスレーザー、B−ポッドを偏りなく搭載している。一方、ヘルズホースのE型は中距離と長距離にて強力な打撃を与える為に、ジャンプジェット、複数のER大口径レーザー、1基のLRM−15ラック、1基のハイパーアサルト・ガウスライフルという組み合わせを搭載している。
配備:
ヘルズホースは、その最初の配備から程無くしてロキの独占的な製造を失っている――機嫌を取る為もしくは補給物資を得る為に、彼等は他の氏族とこの設計機の共有をしているのかもしれない。その結果として、このオムニメックは近隣の様々な氏族に広範に普及している。しかしながら、全ての氏族がロキの製造施設を所有するかそれへのアクセス権を所有するかしているのであるが、ここ最近の10年間でかのメックの数が急激に減少しているのが特に侵攻派氏族の間で見て取れるものである――そして、侵攻派氏族はより新しい機体と技術に直面する中で、この装甲の薄い設計機が時代遅れになりつつあると感じているのであった。
著名なメック戦士
スターキャプテン:ファドラー
最近のウルフ氏族からの惑星“ニューカレドニア”の奪取に於いて、ファドラー(伝えられる所によればレイヴンウォーターのブラッドネームハウスの一員である)はロキE型を操縦してヘルズホースのオムニメックとプロトメックの1個新星隊を率いた。その戦闘の頂点に於いて、ファドラーは同時に2機のウルフ氏族のメック――元・ヘルズホース氏族人であるウルフ氏族の第33ウルフチャンピオンズのスターカーネル:アキラ・アミラートを含んでいた――と交戦し、それを倒したと伝えられているものである。このファドラーによるアミラートの“馴致”は、この若き侵攻派改革派の早期の自らのブラッドネーム獲得の為の歩みを加速させている。
私的解説:
ロキ(氏族名ヘルブリンガー)は、氏族侵攻初期の代表的なオムニメックの1つです。ロキが完成したのは2926年とされていて氏族でも比較的古い機体ですが、それだけに兵器としては安定しており信頼性も十分だったと思われます。また、急速開発されたメックであるが故に古いメックの設計が流用され、ウォーハンマーとサンダーボルトの合いの子みたいな外観になっていたりと、その歴史も面白いものだと思います。
しかし、その急速開発により残された設計上の幾つかの詰めの甘さは、後にロキの禍根となります。特にその装甲の薄さは重大な問題となりました――ロキのスペックが知れ渡るにつれ、それはやがて優先して攻撃で狙われる存在となり、どんどん撃破されていったのです。そして、その後の“聖戦”以降では兵器の攻撃力が全体的に向上していた事から、状況はもっと悪化しました。それでもオムニメックはその基本フレームに改修を加えるのが難しい事から(改修よりも新しいオムニメックを開発した方が遥かに早かったりします)、その問題の解決は早急には不可能でした。その様な逆境下でもこのメックが完全に死に絶える事が決してなかったのは、氏族のメック戦士と技術者達の優秀さと献身による所が大きいかもしれません。
ロキはダークエイジでも生き残っており、各氏族で未だに使用されています。そして、ダークエイジでは改良型後継機のロキIIも登場し、その装甲問題もそれなりに解決されています。何はともあれ、ロキは息の長い機体ですね。
ロキは、バトルテックのボードゲームではその装甲の薄さに注意した運用をした方が良いでしょう。幸いにも移動力は重量級としてはある方ですから、常に動き回りながら適宜射撃をするというのが無難な行動方針でしょうか。ただ、ロキの武装構成は妙な感じのものが多いので使う際に要注意でしょう。また、ロキは注意を惹き付ける囮役として優秀かもしれません。相手側にいると、とにかく狙いたくなるオーラを放つ機体ですから。