出典: Technical Readout: 3055 Upgrade
ラインバッカー
重量: 65t
シャシー: タイプW4 エンドースチール
パワープラント: ヘビーフォース390(XL)
巡航速度: 65km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: コンポジットA−4 フェロファイバー
武装:
17.5t分のポッドスペース使用可能
製造元: ウルフ氏族・サイト2、ウルフ氏族・サイト1
主工場: ストラナ・メクティ、アークロイヤル
通信システム: カーン・シリーズ(タイプ3)
照準・追尾システム: シリーズV・OPT
ラインバッカー 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
重量・装備配置
部位 頭部 |
固定装備 |
残装備欄数 |
胴中央 | 1×エンドースチール | 1 |
右胴 |
2×XLエンジン 1×エンドースチール 1×フェロファイバー |
8 |
左胴 |
2×XLエンジン 1×エンドースチール 1×フェロファイバー |
8 |
右腕 左腕 |
1×エンドースチール 1×フェロファイバー 1×エンドースチール 1×フェロファイバー |
6 6 |
右脚 左脚 |
1×エンドースチール 1×フェロファイバー 1×エンドースチール 1×フェロファイバー |
0 0 |
基本型武装構成
武器/弾薬 ER PPC ストリークSRM4 弾薬(ストリーク)25 ER PPC LRM5 弾薬(LRM)24 ER小口径レーザー |
部位 右腕 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 右胴(背面) |
装備欄数 |
重量 |
A型武装構成
武器/弾薬 ER大口径レーザー 2×ER中口径レーザー LRM5 弾薬(LRM)24 ER大口径レーザー LRM15 弾薬(LRM)16 |
部位 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左胴 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
B型武装構成
武器/弾薬 ER中口径レーザー ガウスライフル 弾薬(ガウス)16 2×ER中口径レーザー ER小口径レーザー |
部位 右腕 右胴 右胴 左腕 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
C型武装構成
武器/弾薬 ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)20 マシンガン マシンガン 弾薬(マシンガン)100 火炎放射器 2×ER中口径レーザー ER中口径レーザー ER大口径レーザー ER中口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴(背面) 右胴 右胴(背面) 左胴 左胴(背面) 左腕 左腕 |
装備欄数 |
重量 |
D型武装構成
武器/弾薬 2×ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)15 ER中口径レーザー 2×ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)30 ER中口径レーザー ER小口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴(背面) |
装備欄数 |
重量 |
E型武装構成
武器/弾薬 ATM6 弾薬(ATM)30 ER大口径レーザー ライト・アクティブプローブ ATM6 弾薬(ATM)30 |
部位 右腕 右腕 右胴 胴中央 左腕 左腕 |
装備欄数 |
重量 |
H型武装構成
武器/弾薬 ヘビー大口径レーザー ER中口径レーザー 3×ジャンプジェット ER小口径レーザー ER中口径レーザー 3×ジャンプジェット ヘビー大口径レーザー |
部位 右腕 右胴 右胴 胴中央 左胴 左胴 左腕 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
機動戦にてティンバーウルフ・オムニメックがその星隊の僚機に遅れずについていく事ができないという事象を懸念し、フェラン・ワード族長とナターシャ・ケレンスキー族長はティンバーウルフを補い最終的にはそれの置き換えをする為のラインバッカーの開発を命じた。
性能:
このラインバッカーは、10t分のポッドスペースを速力と引き換えにしている。これにより、より少ない武装になったにも拘わらず、その速力はこの新型オムニメックを恐るべき敵手にしている。その標準型構成に於いては、ラインバッカーは遠距離から脅威を処理する事ができる。そのA型構成でも遠距離から打撃を与えるが、それはよりミサイルを重視した兵器の組み合わせとなっている。右胴にガウスライフルという異例の配置をしたB型構成は、中心領域のメック戦士達にとって不愉快な驚きのものである事を証明し続けている。一方、そのC型構成は背面射撃兵器を重視している。ナターシャ・ケレンスキー族長は近接戦闘用にD型構成を設計しており、それは多数のSRMと中口径レーザーを持っている。
最近になり導入されたE型構成は、2基のATM−6ランチャーが弾倉――その複数種類の代替となる弾薬によって提供される柔軟性を活用する為の積載容量を持っている――と共に組み込まれている。その1基の大口径レーザーが、E型の唯一の万一の時に頼れる兵器となっている。H型構成は新たなヘビーレーザー技術を使用しており、そのジャンプジェットはこの型により良好な機動力を与えている。
配備:
2945年にウルフ氏族によって導入されたティンバーウルフは、重量級オムニメックとしては最高のバランスのものであると見なされていた。その結果として、ラインバッカーは打撃星団隊以外での配備は限定されたものとなっている。この新型オムニメックの確かなパフォーマンス――最初に“拒絶戦役”にて、次にスモークジャガー氏族に対して示された――にも拘わらず、多くのウルフ(イン・エグザイル)達の精神内にてそれがティンバーウルフに取って代わる事には失敗している。ヴラッド・ワード族長のウルフ達はこの設計機をかのフリーバースとかの老いぼれの頭脳の産物であると見なしており、それに対して更により否定的である――その装備に対する必要性のみが彼等の間でのこの設計機の製造を継続させているものである。
“拒絶戦役”の前に、ウルフ達はラインバッカーの設計をスノーレイヴン氏族、コヨーテ氏族と共有していた。ウルフの戦闘での損失は、その後にこのオムニメックの設計機をヘルズホース氏族やジェイドファルコン氏族へも広めている。惑星“ラム”での戦闘は、スチールヴァイパーにラインバッカーを獲得する事を可能にさせた。そして、それらの多くは、後に惑星“ホーマー”にてクラウドコブラの手に落ちている。
著名なメック戦士
スターコマンダー:ジャッド
第11戦闘星団隊の一員として、ウォーデン派であったジャッドは、ウルフ氏族の分裂後に自分がフェンスの反対側にいる事に気付いた。ジャッドにとって幸運な事に、彼が操縦するラインバッカーは彼の中傷者達が考えているよりも遥かに能力がある事を証明し続けている。そして、それ故に、ヴラッド・ワード族長はこの第11戦闘星団隊のウォーデン派を抹殺する為の更により徹底的な方法を探し求めている。
スターキャプテン:キリアン・センダー
第1ウルフ打撃擲弾隊内の1個打撃三連星隊の指揮権を勝ち取って以来、スターキャプテン:センダーは戦術機動に関する天賦の才を実地証明し続けている。惑星“アルビレオ”に於いて、彼は自分の指揮下のラインバッカー達の速力を第11ジャガーレギュラーズに対して極めて効果的に使用した。ウルフ達の高速部隊がアイスフェレットの様なより軽量の設計機で構成されていると予想していたスモークジャガー達は、打撃擲弾隊が猛烈な側面攻撃を繰り返し行った時に、ラインバッカーの火力に対する備えができていなかったのであった。
私的解説:
ラインバッカーは、ウルフ氏族が3052年に作り上げた氏族侵攻期に於ける新鋭機です。これは傑作機であるティンバーウルフの置き換え機となる事が当初は意図されていたようですが、さすがに無茶でした。現場の人々は余程の事がない限りは長年の実績のある機体の方を尊ぶものですし、装甲と武装の面から見てもラインバッカーがティンバーウルフの役割を完全に果たす事は無理でした。結局は、ティンバーウルフよりもそれが優れている点を活かして棲み分けする事になったみたいですが、これがラインバッカーにとってはベターな事だったと思われます。
ウォーズ・オブ・リーヴィングでウルフ氏族の手からその製造工場が失われ、ダークエイジで惑星“アークロイヤル”がジェイドファルコンに蹂躙された事からラインバッカーの製造は打撃を受けますが、ウルフ・イン・エグザイルが3120年代にアサルトテック・インダストリーズ社を設立して惑星“ドネガル”にてそれの製造ラインを作っていた事からその命脈は保たれます。ダークエイジで途轍もない逆境下のウルフ・イン・エグザイルにとって、ラインバッカーは頼りになる戦力でしょう。
ラインバッカーは、バトルテック・ボードゲームではハンターキラーとして優秀でしょう。ただ、同重量のロキよりは装甲面でマシとは言え、正面からの射撃戦は避けた方が無難です。機動戦のできない戦場には投入しない様にしたいですね。