出典: Technical Readout: 3039

GRF-1N グリフィン

重量: 55t
シャシー: アースワークスGRF
パワープラント: コアテック275
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h
ジャンプジェット: ローリングズ55
ジャンプ能力: 150m
装甲板: スターシールドA

武装:
  1×フューシゴン 粒子ビーム砲
  1×デルタダート 長距離ミサイル10−ラック

製造元: アースワークス・インコーポレーテッド、デファイアンス・インダストリーズ、カロン・インダストリーズ
   主工場: キーストーン(アースワークス)、ヘスペラスII(デファイアンス)、タロン(カロン)
通信システム: ニール6000
照準・追尾システム: オクタゴン・タートラック, システムC

GRF-1N グリフィン
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域


275



12


152

重量

55.0
5.5
15.5



2.0
3.0
3.0
9.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

18
13

13

装甲値

20/7
20/6
14
18

武器・弾薬

種別
PPC
LRM10
弾薬(LRM)24
ジャンプジェット
ジャンプジェット
ジャンプジェット
部位
右腕
右胴
右胴
右胴
左胴
胴中央

装備欄数





重量
7.0
5.0
2.0
1.0
1.0
0.5


概要:
 巨大なマッキーとより小さな偵察メックの間の間隙を埋める最初の設計の1つであるこのグリフィンは、その当時では先進的な設計であると見なされた。その偵察ユニットの機動力と重量級メックの火力と装甲によって、このアースワークス社の創作品は戦場の頂点に短期間君臨した。そして、その後は、あらゆるものに追い上げられ、グリフィンは機動火力支援ユニットの役割を果たす様にさせられた。

性能:
 高速で相当な長距離打撃力を備えているこのグリフィンは、パイロットと指揮官達に人気のある存在である。そのミサイルランチャー用の2tの弾薬と約10tの装甲のお蔭で、グリフィンはパイロットが熱状態を注視している限りは持久力を持つものである。このメックが抱えている唯一の弱点は、短距離火力が欠如している事と右側に兵装が集中している事である。
 第2次継承権戦争、惑星“ニューアース”にて、ライラのグリフィンとブラックナイト、ダヴィオンのグラスホッパーとトレビュシェットがスティングレイの貯蔵所を巡って戦った。グリフィンが支援火力を提供したが故にブラックナイトは接近をしたが、多大なダメージを与えた後にそれは倒れた。そして、正確に狙いの付けられたPPCの射撃がトレビュシェットの弾薬を爆発させた際に、その戦闘は2機の傷付いたメックの間での決闘となった。ここで、両メックの脚部へのダメージは両メックの機動力を制限しており、両メックはのたうち回り続けた。それでもグリフィンは最終的には後ろに下がり、自機のPPCを用いて行動不能のグラスホッパーに止めを刺せた。しかし、その戦闘終了後、それらの疲れ果てたメック戦士達は自分達の努力が無に帰した事を知る羽目になった――外交官達によって努力の末に纏め上げられた協定は、(スティングレイ)戦闘機群を自由世界同盟に返還するものであったのである。


配備:
 如何なる主要な軍隊もグリフィンをその登録簿に記載しているものであろう。カペラ大連邦国はこの設計機を製造していない唯一の大王家であるが、彼等はタウラス連合国から限定的な数量を購入する事が可能である。

派生型:
 その唯一の工場製造の派生型は、デファイアンス・インダストリーズ社によって惑星“ヘスペラスII”にて製造されているものである。そのGRN-1S型はPPCを1基の大口径レーザーに、LRM−10ラックを1基の5連ラックにダウングレードしているが、2基の中口径レーザーと4基の追加の放熱器が追加されている。この事は、そのグリフィンを長距離支援メックから中距離打撃機へと変えている。

著名なメック戦士
メック戦士“ドロップキック”ダーヴィン・ウェブスター
 ウィンフィールド旅団のメンバーである“ドロップキック”は、自機のグリフィン、“ホパロング”を用いて対戦相手に接近する事で良く知られている。彼の存在に驚いた対戦相手達は、彼流の飛び降り攻撃である“ジャンプキック”に不意を衝かれる。これは“ホパロング”を手酷く痛め付けてはいるが、彼の対戦相手達は多大なダメージを被る事となっている。

メック戦士エル・ベネット
 サングラモア(軍養成校)出身の新兵であったエルは、“3039年戦争”の最中に第5ドネガル防衛軍がドラコ連合に突入した際に見事な働きをした。惑星“アルラキス”にて、ドラコ連合軍は“スパーキー”――ランチャーを5基の中口径レーザーと装甲、追加の放熱器に置き換えた彼女の改修型グリフィン――に不意を衝かれた。エルは、シャドウホーク達とドラゴン達に接近するまでの間、それらと砲火を交わし合う。そして、近距離にて、彼等はエルと“スパーキー”に対して自分達は不利であるが逃げるのが不可能であるのに気付く羽目となるのである。エルはこの戦法で8機撃墜を挙げており、その各餌食となって倒れたメックに“E”のレーザー刻印を残している。




私的解説:

 グリフィンは基本ルールにも掲載された最古参のメックの1つです。初期の55t級のメックの中では、性能的にはウルバリーンと人気を二分する存在でしょう。遠距離での戦闘に特化した使いやすいその兵装に加えて適度な装甲と機動力を持っている事から、殆どあらゆる戦場でグリフィンは役に立ちます。このグリフィンに対する不満点を敢えて挙げるのならば、火力が少し不足している事でしょうか。相手を転倒させられる可能性を持つ20点ダメージをグリフィン単独の射撃では安定して与えられないのは、多少もどかしい所です。
 当然の事ながら、グリフィンはダークエイジでも使用され続けています。ダークエイジですと氏族スペック兵器を搭載した型も出現しており、その戦歴も当面は途絶える事はない様に見えます。

 バトルテック・ボードゲームでは、グリフィンはその搭載兵装に合わせた射撃と立ち回りをするのが基本です。高地に陣取って射撃をするのも良いですが、LRM間接射撃を活用するのも良いと思います。そして、偶には囮となって敵の砲火を引き寄せて、近接戦闘型のメック等々にだけダメージが集中しないように動くのも重要でしょう。

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