出典: Technical Readout: 3050 Upgrade
GHR-5J グラスホッパー
重量: 70t
シャシー: ミンz33/7
パワープラント: VOX280
巡航速度: 43km/h
最高速度: 64km/h
ジャンプジェット: リヴァイアサン・リフターズ
ジャンプ能力: 120m
装甲板: デュラレックス・ヘビー
武装:
1×ディヴァース・オプティックス・サンビーム 射程延長型大口径レーザー
2×ディプランM3 中口径レーザー
1×ホバーテック ストリークSRM−2パック
1×シュアーファイアー444 アンチ・ミサイルシステム
製造元: ラントレン・コーポレーション
主工場: ブライアント
通信システム: アレット-C308
照準・追尾システム: アレット-T11
GHR-5J グラスホッパー 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 ER大口径レーザー 中口径レーザー 中口径レーザー ストリークSRM2 弾薬(ストリーク)100 アンチ・ミサイルシステム 弾薬(AMS)12 ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 胴中央 右腕 左腕 頭 右胴 右胴 左胴 右脚 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
高機動の近距離戦闘機として構想されたこのグラスホッパーは、アマリス内戦の最中にSLDF用に設計された最後のメックの内の1つである。しかしながら、製造に於ける非常に多くの遅延は、この設計機が戦闘の終結した2780年まで軍務に就けなかった事を意味したのである。2784年には、正規軍連隊の大部分がこの未だに検証がされていないメックを多数受領していたが、ケレンスキーの“エクソダス”と様々な王家君主達への正規軍部隊の離反による混乱はこの設計機を中心領域の全域に普及させる事となったのであった。
第1次継承権戦争は、要塞強襲用の首位のメックとしてのグラスホッパーの名声を作り上げる厳しい試練の場である事を証明した――その機動力と耐久性がしばしばグラスホッパーをかような攻撃の先鋒へとしてしまったが故に。
性能:
GHR-5J型は、惑星“ブライアント”の惑星全域の嵐の一層の悪化の為に第2次継承権戦争以降は製造が停止されていた星間連盟期のGHR-5H型のアップグレード型に過ぎないものである。古いディプラン・ヘビーレーザーはディヴァース・オプティックスの射程が延長されたサンビーム型に交換されており、それはこのメックの射程を25%以上も向上させている。コナン/S・LRM−5はホバーテックのストリーク−2パックに交換されており、それはこのメックの近距離火力を更に増大させ、この設計機の補給線からの自立性を保持してもいる。そして最後に、胴体に搭載されていた2基の中口径レーザーは、シュアーファイアー・アンチ・ミサイルシステムに交換されているのである。
配備:
中心領域の全域で広く使われているこのグラスホッパーは、その弾薬の必要性が最小限である事からもたらされる、長期作戦に於けるその信頼性を評価している傭兵部隊やその他の部隊のお気に入りである。また、リヴァイアサン・リフターズがグラスホッパーに自分より重い敵対メックを出し抜く能力を与えているが故に、この機体は特にその優秀な機動力で重んぜられている――中量級や軽量級のメックの間では一般的であるが、かような機動力を持っている重量級メックは少数なのである。グラスホッパーが戦場に出現した際には、戦術は変化するのであった。
惑星“ニューアヴァロン”からもたらされた最近のレポートには、つや消しの黒色のグラスホッパーがワード・オブ・ブレイクの部隊を脅えさせている、と書かれている。その強力な全てがエネルギー兵器の兵装で恐れられているこのメックは、TSMで強化された格闘攻撃や狙いを外さない正確さの飛び降り攻撃で以てその対戦相手にしばしば止めを刺している。
派生型:
5H型のもう1つの戦場での派生型であるGHR-5N型は、LRM−5を除去し、それで浮いた重量を使用して大口径レーザーをPPCと中口径レーザー1つに交換したものである。この向上された射程距離での増加した火力は、不注意なメック戦士がバトルメックを過熱させてしまう危険と引替えにしたものである。
ドラコ連合で最初に見掛けられたGHR-C型は、C3子機用にストリーク弾薬を1t降ろしたという5J型の単純な改修機である。この派生型は、そのジャンプジェットと相当な装甲がそれに目標へ比較的安全に近付き、そのランス・メイト達に照準情報を供給するのを可能にしている事により、C3編成に於ける理想的な尖兵メックである。ホバーテックのストリークは弾薬の使用が非常に慎ましいので定評があるものであるが故に、その弾薬の除去はその性能に全く悪影響を及ぼしてはおらず、それはこれを人気のあるアップグレードへとしている。
ドラコ連合内でのグラスホッパーの名声の上昇により、惑星“フン・ホー”のレクサテック・インダストリーズ社は、3060年代にこのメックの徹底的な再設計――GHR-6K型――を行う事で以て自らの製造品リストを拡大する事を決定した。この6K型は、全くの新型に近い兵器とエンドースチール・シャシーを備えている。そのER大口径レーザーは残されたが、5基の中口径パルスレーザーがメックの腕と胴体に点在している。伝統的なグラスホッパーのミサイルランチャーは、ガイデッドテクノロジー・セカンドジェネレーション・ストリークSRM−4とCASEに防護された1tの弾薬へとなっている。また、17基のダブルヒートシンクがメックの冷却性を維持しており、1基のC3子機がランス・メイト達に対して強化された照準データを提供しているのである。
“聖戦”の戦火はまた、このメックのもう1つの派生型――GHR-7K型の製造へと駆り立てた。非常に当てにならなくなった補給線――弾薬に頼るメックを制限させるであろうもの――から完全に自由となるべく設計されたこの7K型は、襲撃機とゲリラ戦機の両方により優れている。腕に装備された2連のライトPPCはこのメックに長射程の武器を与え、2基の胴体に装備されたスナブノーズPPCは近接戦に於いて凄まじい火力を見舞えるものである。その機能性には1基のC3子機とガーディアンECMが付け加えられており、また、頭部に搭載されたER中口径レーザーがこの設計を締め括っている。
ワード・オブ・ブレイクの部隊内に予想よりも高い集中度でグラスホッパーが存在しているのが観測されているが故に、以前に考えられていたのとは異なり惑星“ブライアント”の工場が失われていないのではないか、との噂が大量に存在している。
著名なメック戦士
アーロン・ポリェイ少佐
NAISに付属させられているアーロン・ポリェイ少佐は、3068年12月の(NAIS)複合施設の破壊をニューアヴァロン機士団の生き残り達の助けにより逃れた。惑星“ニューアヴァロン”に形成された多数のレジスタンス細胞の内の1つを率いているポリェイとそのメック“グレイヴディガー”――NAISにてテストと改修が行われていた捕獲されたクリタのプロトタイプの7K型――は、“ニューアヴァロン”の都市の廃墟でワード・オブ・ブレイクのパトロール隊を待ち伏せしているか、“ローブ野郎”に対するコマンド部隊形式の襲撃を率いている姿が良く見掛けられるものである。
私的解説:
3025年代の70t級メックで一番の安定性を誇っているのが、このグラスホッパーです。中でも3030年代に恒星連邦で初登場したGHR-5N型は誰もが考えるようなエネルギー兵器オンリーの武装をしており、面白味には欠けますが非常に使える機体です。グラスホッパーとしては、このGHR-5N型が1つの完成形でしょう。
グラスホッパーは3050年代以降、恒星連邦とドラコ連合に工場がある事から、その両国に於いては順調に普及しています。GHR-5J型は武装とCASEの非採用が微妙に思えますが、ER大口径レーザーの長射程を生かした狙撃や高機動力を生かした一撃離脱等々でそれなりの働きはできるでしょう。ただ、機体としての完成度はGHR-6K型やGHR-7K型の方が高いので、できればそれらにアップグレードしたいですね。