出典: Technical Readout: 3085 Supplemental

FEC-1CM フェネック

重量: 55t
シャシー: コリアン・モデルAG47 エンドースチール
パワープラント: VOX330XL
巡航速度: 64km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力: 無し
装甲板: カロン・ユニティーウィーヴ フェロファイバー

武装:
  2×マグナ・ヘルスター PPC
  2×スーテル・プレシジョンライン 中口径パルスレーザー

製造元: コリアン・エンタープライゼス
   主工場: オーガスタ
通信システム: PCE−5X1“ザッパー” with C3親機
照準・追尾システム: レジナルドシステムズ・コ=トラック・ガンマ

FEC-1CM フェネック
技術基盤:
総重量:
機体中枢:
エンジン:
  歩行MP:
  走行MP:
  ジャンプMP:
放熱器数:
ジャイロ:
操縦席:
装甲値:


中心領域

エンドースチール
330XL



10[20]


170(FF)

重量

55.0
3.0
12.5



0.0
4.0
3.0
9.5


頭部
胴中央/背面
左右胴/背面
左右腕
左右脚

中枢値

18
13

13

装甲値

27/6
21/5
18
20

武器・弾薬

種別
PPC
中口径パルスレーザー
C3親機
PPC
中口径パルスレーザー
部位
右腕
右腕
右胴
左腕
左腕

装備欄数




重量
7.0
2.0
5.0
7.0
2.0


概要:
 恒星連邦は、“リヴァイヴァル”後の緊張緩和の時代の最中にドラコ連合のC3技術を素早くコピーした。そして、“聖戦”が勃発した時には、AFFSは自らの第一線部隊の全体にC3システムを大量に配備していた。しかしながら、この強固な(C3の)採用にも拘わらず、恒星連邦は戦闘でのC3の効果的な使用方法についてワード・オブ・ブレイクから厳しい授業を受ける事となった。恒星連邦は、自らのC3親機システムを主として重量級や強襲型のユニットに集中させていた。彼等のバトルメック部隊の中で、輸入したサイクロプスとガンスリンガーだけが小隊指揮機を務める事ができ、彼等の持つ唯一の標準的な中隊指揮用のユニットは戦車だけであったのである。そして、ワード・オブ・ブレイクがそれらのユニットに対して容易に機動力で勝る事ができ、それらをECMで孤立させたり即座に破壊したりしていった時に、それは危険な制限である事が証明されたのであった。恒星連邦は新たなブーステッドC3システムと中隊指揮型のサイクロプスの実験を成功裏に終わらせていたが、より大きな機動力と耐久力を持つC3親機ユニットが必要であるのは明白であった。このフェネックは、かような認識の産物である。

性能:
 フェネック・プロジェクトは、リージョネアを生産に至らせる事となった開発成果を徹底的に利用している。初期のリージョネアのシャシー設計を基に作り上げられたこのフェネックは、機甲メックとしてそれと同じ基礎コンポーネントの幾つかを使用している。エクストラライトVOX330を装備しているが、この恒星連邦の新たなC3親機マシンは従兄弟機のリージョネアより鈍重である。しかし、この削減された速力によって、フェネックはリージョネアの2倍近い兵器を抱えつつもC3親機コンピューターシステムを搭載する為の空間を持つ事が可能になっているのであった。
 その連装の腕搭載型のPPC/中口径パルスレーザーという組み合わせは、ウォーハンマーやマローダーといった戦闘で証明された設計機を連想させるものであり、それはこれに程々の遠距離打撃力と幾らかの近接防御力を与えている。その腕の兵装ポッドはメインテナンスを容易にするのに役立っているが、フェネックが足を滑らせた場合、それはこのメックの細く趾行性の脚と組み合わさって問題を引き起こすものとなっている。この設計機のコンパクトに設計された胴部を鑑みる事で腕への兵器を搭載するというその決定が為された理由は(そして恐らく、このシャシーが最終決定版のリージョネア用に選ばれなかった理由も)わかるものであるが、それで手が無いこの設計の弱点が変わる訳ではない。
 通常型PPCを使用した事は、この設計機――どんな犠牲を払っても近距離戦闘を避けるべき機体――の最大射程を制限するものとして注目すべきものである。アナリスト達は、これに関する推論に於いて意見を異にしている。その大部分の者達は、これは過熱によって速力を失う事を許容できないこの設計機に対する熱の負荷を制限する試みの産物である、と考えている。それのより少数のグループは、これは恒星連邦に於ける技術力不足の露呈ではないか、と考えており、近年の“聖戦”後の景気後退の中での軍事市場の崩壊がかの国家を捉えている、との指摘をしている。


配備:
 現在の所、このフェネックは、小規模の初期一括生産しかされていない。この初期生産分は全てがダヴィオン近衛隊に配送されており、それによりダヴィオン強襲近衛隊と重近衛隊の中打撃中隊群もそれの分け前を得られている。
 このフェネックの公表は、3080年の恒星連邦のタウラス連合国との紛争に関して欠けていた情報の幾らかをもたらした。(その時に)ダヴィオン強襲近衛隊は幾つかの急速展開攻撃を実施しており、それはTDFを動揺させた。(それに於いては)驚異的な精密さの打撃を与えてくるセンチュリオン、エンフォーサー、ファイアスタータ―・オムニの部隊を率いる1機の超高速のマローダーについての複数の報告があったが、それらは当初は戦場での誤認や改修型のメイルストロームではないかと片付けられていた。しかし、今では、これはフェネックの初期のプロトタイプであったのではないかと考えられているものである。


派生型:
 唯1つ計画された派生型が、実地試験中にある。そのFEC-3C型は、1CM型の随伴機となるべく設計されている。それは親機コンピューターを取り外し、それを1基のC3子機に置き換えている。その中口径パルスレーザーは2基のライトPPCに置き換えられ、また、2基の放熱器がそのエンジンに追加されており、それらはこの子機型フェネックにより高レベルの火力を持続的に維持するのを可能にさせている。しかし、それが最初の配備をされるのは、尚も少なくとも1年先の事である――重いC3親機を1tの子機に交換する事による右半身の重量の減少への対処をすべく、技術者達はそれの手直しをさせられているが故に。



私的解説:

 3080年に登場したこのフェネックは、ワード・オブ・ブレイクの“聖戦”での戦訓に基づいて開発されたC3親機を運用する為のメックです。“聖戦”中、恒星連邦はC3親機を搭載したメックのバリエーションが偏っていた事からワード・オブ・ブレイクに手痛い目に遭いました。そして戦後、恒星連邦はその欠点をなくすべく動いたのです。比較的高速の中量級にC3親機を搭載するというそのコンセプトはそれなりの成功を収め、フェネックはAFFS内に居場所を得られました。
 ダークエイジでもフェネックは使用されています。最新型のフェネックでは氏族スペックのXLエンジンやリエンジニアードレーザー、ブーステッドC3を搭載するというアップグレードが行われ、その攻防性能は更に磨かれています。フェネックは、息の長い機体になりそうですね。

 ゲームでは、フェネックはC3を無しにしてもそれなりに使える機体です。遠距離でも近距離でもそこそこの火力ですし、中量級としては結構な装甲、まずまずの速力も有していますから。しかし、なるべくなら、そのC3親機を活かせる編制で戦いたいですね。最新型フェネックならばブーステッドC3を搭載していますので、積極的に前に出て相手を驚かせるのも面白いかも?

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