出典: Technical Readout: 3050 Upgrade
ダイシ
重量: 100t
シャシー: タイタンHX
パワープラント: スターファイアー300XL
巡航速度: 32km/h
最高速度: 54km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力:
装甲板: コンパウンド12B2 スタンダード
武装:
50.5t分のポッドスペース使用可能
製造元: ウルフ氏族・サイト1
主工場: ストラナ・メクティ
通信システム: TJ6“ベル”インテグレーテッド・コミュニケーションシステム
照準・追尾システム: マーズ・システム9
ダイシ(氏族名ダイアウルフ) 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
|
重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
重量・装備配置
部位 頭部 胴中央 右胴 左胴 右腕 左腕 右脚 左脚 |
固定装備 |
残装備欄数 |
武器・弾薬
基本型武装構成
種別 2×ER大口径レーザー 2×ER中口径レーザー ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)20 3×ダブルヒートシンク 2×ER大口径レーザー 2×ER中口径レーザー ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)20 LRM10 弾薬(LRM)12 3×ダブルヒートシンク ダブルヒートシンク |
部位 右腕 右腕 右腕 右腕 右胴 左腕 左腕 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
A型武装構成
武器/弾薬 3×大口径パルスレーザー ダブルヒートシンク アンチ・ミサイルシステム 弾薬(AMS)72 2×ダブルヒートシンク ガウスライフル 弾薬(ガウス)24 2×ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)30 ダブルヒートシンク ダブルヒートシンク ダブルヒートシンク |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 胴中央 右脚 |
装備欄数 |
重量 |
B型武装構成
武器/弾薬 LB 10−X AC 弾薬(LB−X)20 2×ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)45 2×ER PPC 2×中口径パルスレーザー 2×ウルトラAC/5 弾薬(ウルトラ)45 ER小口径レーザー |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
C型武装構成
武器/弾薬 ER PPC ATM6 弾薬(ATM)10 2×ダブルヒートシンク 中口径パルスレーザー 照準コンピューター ダブルヒートシンク ジャンプジェット ER PPC ATM6 弾薬(ATM)10 2×ダブルヒートシンク 3×中口径パルスレーザー 2×ダブルヒートシンク ジャンプジェット ストリークSRM6(OS) ジャンプジェット ECM ダブルヒートシンク |
部位 右腕 右腕 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 胴中央 右脚 |
装備欄数 |
重量 |
D型武装構成
武器/弾薬 HAG40 弾薬(HAG)15 HAG40 弾薬(HAG)15 ストリークSRM6 弾薬(ストリーク)15 ER小口径レーザー 2×中口径パルスレーザー |
部位 右腕 右胴 左腕 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 |
装備欄数 |
重量 |
H型武装構成
武器/弾薬 ヘビー大口径レーザー ガウスライフル 弾薬(ガウス)8 中口径パルスレーザー 照準コンピューター ガウスライフル 弾薬(ガウス)8 ヘビー大口径レーザー 弾薬(ガウス)16 3×ダブルヒートシンク 火炎放射器 ダブルヒートシンク ダブルヒートシンク |
部位 右腕 右腕 右腕 右胴 右胴 左腕 左腕 左腕 左胴 左胴 頭 胴中央 右脚 |
装備欄数 |
重量 |
S型武装構成
武器/弾薬 LB 20−X AC 弾薬(LB−X)5 弾薬(LB−X)15 2×中口径パルスレーザー マシンガン 弾薬(マシンガン)200 ジャンプジェット 大口径パルスレーザー 4×ダブルヒートシンク 2×中口径パルスレーザー マシンガン ストリークSRM4 弾薬(ストリーク)25 ダブルヒートシンク ジャンプジェット 中口径パルスレーザー ストリークSRM4 ジャンプジェット 2×A−ポッド |
部位 右腕 右腕 右胴 右胴 右胴 右胴 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 胴中央 右脚 |
装備欄数 |
重量 |
W型武装構成
武器/弾薬 ER大口径レーザー 4×ダブルヒートシンク ウルトラAC/20 ガウスライフル 弾薬(ガウス)32 LRM20 弾薬(LRM)12 弾薬(ウルトラ)10 ER小口径レーザー 2×中口径パルスレーザー ダブルヒートシンク |
部位 右腕 右腕 右胴 左腕 左腕 左胴 左胴 左胴 頭 胴中央 右脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
スモークジャガーの戦士達が“究極の強襲型オムニメックが制作されている”という事を知った時、このダイアウルフ(中心領域ではダイシという名で知られている)はまだウルフ氏族の設計図上の存在であった。自分達の為にそれを所有する必要があると認識したスモークジャガー達は“所有の神判”を宣言し、その設計をウルフの顎から奪い取った。
ダイシは3010年に惑星“ハントレス”の製造ラインから出現し、3060年に中心領域軍がファーン・インダストリアルプレックスを破壊するまでその製造は続けられた。
性能:
ダイシにとってポッド・スペース以外の全ては二次的な事柄であり、それはこのオムニメックに途方もない兵装を搭載するのを可能とさせている。大量のレーザーとオートキャノンで以て武装した基本型武装構成は、恐るべき火力を持っているものである。A型・B型武装構成はそれと同等の火力を持っていないが、熱をより効率的に管理しているものである。ウルフ達は中心領域での市街戦用にS型武装構成も登場させている。
コヨーテ氏族はC型武装構成に自分達のATMを追加しているが、その限定された弾薬はこの柔軟性が誇張され過ぎている兵器に一層の傷をつけるものである。スターアダーは、より多くの成功を享受している――自分達のヘビーレーザーとガウスライフルを組み合わせ
て致死的なH型武装構成を作り出しているのである。ヘルズホース氏族のHAG40を搭載できるオムニメックは少数存在しているが、ダイシのみがそれを2基搭載できる機体である。しかしそうであっても、このD型武装構成は副武装が限定されてしまっているものである。
ウルフ竜機兵団のW型武装構成は、彼等の訓練部隊と戦場にて使用されている。様々な兵器で武装したこの型は、どの距離に於いても致死的な存在である。
配備:
スモークジャガー氏族は、自らが殲滅される前は多数のダイシを使用しており、それで以て彼等は自分達の敵の戦線を破砕していた。
この設計機をスモークジャガー氏族に対して失った後、ウルフ達の名誉は行動を求めるものであったが、“拒絶の神判”はスモークジャガーの誇りを刺激し闘争の激化を招くものと思われた。故に、スターカーネル:ウルリックはそれはせずに、ダイシの製造権のみを求める“所有の神判”を起したのであった。そして、3019年に彼はそれを勝ち取った。
他の氏族達は、この致死的なオムニメックを取引を通じてかアイソーラとしてのみ獲得する事ができた。また、ケルリン・ワード族長により与えられた技術情報を使用して、3040年代後半にウルフ竜機兵団は惑星“アウトリーチ”にてダイシの製造を開始している。
著名なメック戦士
ナターシャ・ケレンスキー族長
“ブラック・ウィドウ”として知られているナターシャ・ケレンスキーは、ウルフ竜機兵団にて中心領域で数十年間を過ごした後、ウルフ氏族に帰還した。ナターシャは自身が今までと同様に致死的な存在である事を証明して、4機撃墜で以て新たな“地位の神判”を通過し、第13ウルフガードを創設する権利を獲得した。
ブラック・ウィドウは、最終的には惑星“トワイクロス”のグレート・ガッシュをファルコンガードに対して単独で保持した戦闘にて死亡している。
ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオン軍司教
アレクサンドル・ケレンスキー以降に中心領域に出現した最も偉大な軍事的指導者の1人であるヴィクターは、氏族に一連の敗北を与え、惑星“ストラナ・メクティ”での“大拒絶”にて遂にはスモークジャガー氏族の殲滅とクルセイダー派の根本を打ち砕くという結果に至らせた。その後、中心領域に帰還したヴィクターは、その後に、自らの妹であるキャサリンの圧政から恒星連邦とライラ同盟を解放しなければならなかった。現在、ヴィクターは分裂した中心領域を対ワード・オブ・ブレイクで結集させるという困難に立ち向かっている。
私的解説:
氏族のオムニメックで100tと言えばバトルテック世界では最強と言って良い存在でしょう。100tもの重量があれば強力な氏族装備を積み放題ですから。実際、この機体と対戦したドラコ連合の戦士達はそれを“グレート・デス=大死”と呼び、大いに恐れました。ただ、100tメックの常として速度が遅いので、遊兵化には注意が必要でしょう。
ダイシ(ダイアウルフ)の歴史は少し込み入っており、ウルフ氏族の設計が神判でスモークジャガー氏族に奪われ、スモークジャガー氏族の手によって製造がされるという状況になっていました。ウルフ氏族がダイシの製造権を取り戻せたのは、後の大族長ウルリック・ケレンスキーの功績ですね。彼の深謀遠慮は計り知れないものがあります。
中心領域に於いては、ウルフ竜機兵団が“アウトリーチ”の秘密工場にてダイシを製造していました。ウルフ竜機兵団の氏族技術オムニメックは、“アウトリーチ”で結ばれた協定により基本的に門外不出で輸出も禁じられておりますが、例外もありました――ウルフ竜機兵団からヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンとホヒロー・クリタに贈られた2機のダイシです。この2機は彼等に操縦されて以後の戦闘や“大拒絶”でも活躍して氏族戦争終結に寄与しており、中心領域で最も著名なダイシとなっております。
余談ですが、ナターシャ・ケレンスキーのダイシはウィドウメイカー型と呼ばれるものであり、彼女が指示した兵器の組み合わせで以て武装されています。彼女とこのウィドウメイカー型ダイシのコンビは圧倒的なものであり、その行く手を遮る事は死を意味するものでした。しかし、彼女も拒絶戦役の最中、グレート・ガッシュにてジェイドファルコンの戦士ジョアンナの奇手により倒される事となります。彼女の死亡後、彼女のダイシはこの勝利を記念したジェイドファルコンの手によりモニュメントとして現地で飾られています。ちなみに、戦闘後に機体を調査した際、「彼女の死体を発見する事はできなかった」という奇妙な事態が起きています。彼女の脱出は確認されていないのに機体から死体が見つからないとは、不思議な事もあるものです。或いは、もしかして……? ダイシは色々と逸話の多い機体と言えますね。