出典: Technical Readout: 3085 Supplemental
CDR-1X クウィラス
重量: 40t
シャシー: ドルウィニオン・ハイパーアクテイヴ3 エンドースチール
パワープラント: GM240XL
巡航速度: 64km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: ロビンソン=リバティ・モデル12
ジャンプ能力: 180m
装甲板: スターガードII
武装:
1×ミドロン・モデルRC ロータリー・オートキャノン/5
1×ブライト・ブルーム 射程延長型中口径レーザー
製造元: ロビンソン・スタンダード・バトルワークス
主工場: ロビンソン
通信システム: アーケルナル・エレクトロニクスHICS−15
照準・追尾システム: フェデレーテッド・ハンター・タイプ3
CDR-1X クウィラス 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 ソード ロータリーAC/5 ER中口径レーザー CASE 弾薬(RAC)60 ジャンプジェット ジャンプジェット ジャンプジェット ジャンプジェット |
部位 右腕 左腕 頭 左胴 左腕 右脚 右胴 左胴 左脚 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
3055年、ライラの軍事アナリストであるフランシス・クインシーは、最早現代の戦場では太刀打ちできない存在であるとして軽量級メックの死を予言した。――「60tの重量級機があなたのスティンガーに遅れを取らなくなった時でも、あなたはそれの使用をするつもりはあるのか?」 彼のその予言はそれ程は誤っていないものであり、続いての15年間、軽量級の設計機は副次的な役割へとどんどん追いやられていき、多くの軍のTO&Eはより重量が増えていった。
しかし、“聖戦”に於ける“可能なあらゆるものを製造する”という心的傾向は、多くの製造業者達に軽量級への再評価を強いる事となり、その後にそれらの設計機の多くが成功を収めた事は、軽量級ユニットと低価格帯の中量級ユニットの復活を導いた。恒星連邦のリージョネアの確固とした成功、ワード・オブ・ブレイク製のグルカの悪名、極最近のミョルニルといった設計機を取り巻く肯定的な報道は、設計者達に小型の騎兵的ユニットに対する一新された興味を与えた。そして、ロビンソン・スタンダード・バトルワークス社は、新型のクウィラス中量級バトルメックで以てそれらの成功に乗じる事を試みたのであった。
性能:
クウィラスでは、ロビンソンによる信頼性のあるウォッチマンのシャシーの活用が続けられている。この事はプロトタイプの開発を速め、クウィラス・プロジェクトの最終的な費用を低減させた。また、ウォッチマンのオープンなシャシー、ウォッチマン、セントリー、クウィラスの部品と構造の類似性のお蔭により、整備維持が容易であるという更なる利益も得ている。
その古き親類的な先達よりも高速であるクウィラスは、それでも100km/h以上という軽騎兵の最適条件の速度には足りていないが、この速度の不足はジャンプジェットによって幾らか補われている。起伏の多い地形に於いて、この新型メックはリージョネアに容易く追随する事ができる。その軽騎兵的な速度の為に代償となったものが、GMXLエンジンである。この壊れやすいエンジンはその重量等級では平均的である装甲と組み合わさり、その戦場での寿命に多大な影響を与えているのであった。しかし、そのCASEにより、戦闘で倒されたクウィラスへ修理の行えるチャンスはそれなりに存在してはいるものである。
その主な兵装システムはリージョネアと同一の信頼性のあるロータリー・オートキャノンであり、それは目標を倒すのに十分なダメージを見舞える猛烈な攻撃をする事を可能とさせている。より重い騎兵的な設計機――距離を維持し続けなければならず単一の手札的な兵装を頼りにする機体――とは異なり、クウィラスはそのオートキャノンを冒頭の射撃に使用して軽目標や損傷した目標への接近をする事ができる。その頭部搭載型のブライト・ブルーム・レーザーは、対戦相手に接近した際には更なる火力を加えるものである。そして一度接近した暁には、クウィラスはその重いソ−ドで以て対戦相手を打ち倒せるのであった。
ブレードやより重いリージョネアよりも潜在的には優れている設計であると概ね見なされてはいるが、その放熱器は戦場での最終的な成功を制限するであろう深刻な欠陥を作り出している。通常の放熱能力しか持たないクウィラスは戦闘で急速な過熱を起こす傾向があるのである――ジャンプジェットとロータリー・オートキャノンを同時に使用した場合は、特に。そのパイロットは熱管理に注意を払うべきであり、自身の敗北という結果を招くが故に速度を犠牲にしてはならないであろう。
配備:
最初のクウィラスは3086年7月に前線部隊へ手渡され、最初の小規模生産分はロビンソン・ストライカーズとダヴィオン軽近衛隊に分配された。ダヴィオン軽近衛隊は自らの一握りのクウィラスを新たなデルタ中隊の中核として使用しており、この騎兵/格闘設計機はデルタ中隊の高名であった往年の姿の戦闘スタイルに理想的に適しているものである。
恒星連邦外へのクウィラスの販売の可能性に関しては、如何なる発表もされてはいない。
派生型:
現在の所、計画中の公式の派生型は知られていない。AFFSの主計局はより良好な放熱能力を持った型を要求しているが、シャシーの設計が非常にコンパクトで胴中央部の完全な再構築を必要とするものであるが故に現状ではそれが近い将来に出現する事はありそうもない。ソードを持ってないプロトタイプ機が幾つかあるものの、多様な兵器で熱量が増加した事はそれらの型を良く言っても余裕のない機体にしてしまったが故に、それは決して量産されてはいない。
私的解説:
クウィラスは、“聖戦”後期から戦後に掛けて各勢力で流行する事になった高速の軽量級格闘メックというコンセプトにより誕生したメックの1つです。類似の機体としては、ヴァリアント、ミョルニル、ストームレイダーが挙げられます。こういった高速格闘機が流行ったのは、“聖戦”で経験した従来にはなかったレベルの補給線途絶が各勢力で相当トラウマになったのが原因ではないかと思います。とりあえず、格闘武器であればメックの腕さえあれば使えますし、壊れても代用品は入手しやすいですから。それ以外ですと、設定的には格闘武器による様々な威圧効果も見込めますし、運用費用も低く抑えられる点(少なくとも弾薬代は掛かりません)もプラスの材料だったのでしょうか。
ただ、ボードゲーム上では、ソードを振るう機会はあまりないでしょう。そして、ソードは威圧効果も余り持たないでしょう。ロータリー・オートキャノンに頼った一撃離脱がクウィラスの基本戦法になりそうですね。しかし、バトルテックRPGルールを使用するのならば、パイロット特殊技能の取り方によってはクウィラスは強いかも知れません。“ソラリスVII”で中量級部門のチャンピオン機を目指せそうではあります。
機体設定上では、クウィラスは良くも悪くも先祖であるウォッチマンから特徴を受け継いでいます。異機種間での部品の相互利用が容易なのは、現場では非常に重宝される特徴です。しかし、ダブルヒートシンクがそのままだと組み込めない余裕のない機体構造は、マイナスの特徴です。零から作るよりは安く付くとはいえ、既存の機体から新型を作るのも難しい問題を生みかねないものですね。
それでもダークエイジには派生型が出てきている様ですから、後の時代にはクウィラスの改設計が行われて成功しているみたいです。今後の活躍に期待という所でしょう。