出典: Technical Readout: 3039
BLR-1G バトルマスター
重量: 85t
シャシー: ホリス・マークX
パワープラント: VOX340
巡航速度: 43km/h
最高速度: 64km/h
ジャンプジェット: 無し
ジャンプ能力: 無し
装甲板: スターガードIV
武装:
1×ドナル PPC
6×マーテル 中口径レーザー
2×スペリー・ブローニング マシンガン
1×ホリー 短距離ミサイル・6パック
製造元: アースワークス・インコーポレーテッド、レッドデヴィル・インダストリーズ
主工場: キーストーン(アースワークス)、パンドラ(レッドデヴィル)
通信システム: ハートフォードCo COM 4000
照準・追尾システム: ハートフォードCo XKZ1
BLR-1G バトルマスター 技術基盤: 総重量: 機体中枢: エンジン: 歩行MP: 走行MP: ジャンプMP: 放熱器数: ジャイロ: 操縦席: 装甲値: |
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重量 |
頭部 胴中央/背面 左右胴/背面 左右腕 左右脚 |
中枢値 |
装甲値 |
武器・弾薬
種別 PPC 2×中口径レーザー 中口径レーザー 2×中口径レーザー 中口径レーザー 2×マシンガン 弾薬(マシンガン)200 SRM6 弾薬(SRM)30 |
部位 右腕 右胴 右胴(背面) 左胴 左胴(背面) 左腕 左胴 左胴 左胴 |
装備欄数 |
重量 |
概要:
星間連盟向けに2633年に登場したこのバトルマスターは、その当時の最も類型的なシャシーの1つである。バトルマスターが単独で完全編制の複数の小隊を寄せ付けなかったというものから侵攻の最中に1機のバトルマスターが重要な前哨拠点の防衛者達を無力化したというものまで、その優越した能力に関する多数の物語が広まり続けているものである。惑星“コーレイ”上のホリス社の主工場群は第1次継承権戦争の最中に破壊されたが、製造は継続され続けてはいる。しかしながら、かような大きく重いシャシーが特別に必要とするものの為に、その年間製造数は僅かな数に制限され続けている。
性能:
このバトルマスターの武装は、前面に射撃される1基のドナルPPCと4基のマーテル中口径レーザーという非常に恐るべきものである。2基のスペリー・ブローニング・マシンガンと1基のホリーSRM6パックは、それに通常部隊へ対抗する印象的な能力を与えている。また、背面に装備された2基の中口径レーザーと14.5tの装甲が合わさり、それはバトルマスターの不死身のオーラをひたすら強化する事となっている。
配備:
指揮メックもしくは強襲小隊の要の何れかとして、バトルマスターはそれを所有するという特権を持つ者達の間で愛されている。その重装甲と火力はバトルマスターを高い価値を持つものへとしているが、それは残念な事にこの機体を戦闘の際には初期に破壊すべき顕著な目標へとしてしまっている。
このメックは中程度の数しか製造されていないが、整備兵達が損傷したバトルマスターを補修して直すのに多大な努力を費やしているが故に、中心領域の全域で比較的良く見掛けられる存在である。シュタイナー家とマーリック家の軍隊は、機能する製造ラインを所有しているお蔭で大部分のバトルマスターを保有している。第4次継承権戦争以前、カペラ大連邦国もまたその軍内に多数のバトルマスターを保有していたが、それ以後はそれらの内の相当数は恒星連邦の巨大な軍の手の中に落ちている。
派生型:
レッドデヴィル・インダストリーズ社は、ライラの部隊向けにバトルマスターのミサイル支援・バージョンを製造している。前面に射撃されるレーザー以外の全てを取り外したこのBLR-1S型は、長距離と短距離の両方のミサイル群を搭載しており、2基の追加の放熱器を加えている。
この設計機を製造する如何なる能力も欠いているダヴィオン家は、その代わりとして派生型の1D型を作り出している。1tの追加装甲と6基の追加の放熱器の為にそのミサイル群と背面のレーザーを除去する事により、ダヴィオンは自分達の残存するバトルマスターの高強度戦闘での生存性を高めているのであった。
著名なメック戦士
ハンス・ダヴィオン国王
その人物の忠誠先次第で、ハンス・ダヴィオンは救世主か悪魔の化身の何れかになるものである。3013年の惑星“マロリーズ・ワールド”での自らの兄のイアンの死後にその後を継いだ彼は、NAISを創設する事になるのみならず軍事的に強力であった恒星連邦と経済的な巨人であるライラ共和国を1つの国へ束ねるのに邁進する事となった。戦闘に決して臆する事はない人物であった彼はリャオのエリートのデス・コマンドによる攻撃を自分のバトルマスター1機でもって防ぐという責務を負い、彼が致命的損傷を受ける直前にチーム・バンザイの残存部隊が遅れて到着して彼を救うまでの間、創設されたばかりであったNAISを防衛し続けた。[エディターズ・ノート: この攻撃は後に、NAISとヘルム・メモリー・コアの破壊を試みたコムスターによる秘密の襲撃であったのが明るみになる事となった]
私的解説:
バトルマスターは、基本ルールセットで最強のメックと言っても過言ではないでしょう。その重装甲・重火力は実に頼もしいもので、ボードゲーム上で一度は操作してみたいメックの筆頭でした。
バトルテック世界に於いては、時代を経てもバトルマスターは当然ながら改良を続けられて第一線に留まり続けており、ダークエイジでも立派に生き残っています。バトルマスターは氏族ではジェイドファルコン氏族がそこそこ使用するのみでしたが、後にバトルマスターC2型をウルフ氏族が製造し始めた事で状況が若干変わりつつあります。バトルマスターの今後も面白い事になりそうです。
バトルテック・ボードゲームでは、バトルマスターは強力な存在です。ただ、ストーカー等々の同クラスの強襲型を相手にした時は機動力はともかく火力負けをしやすいと思います。特に、長距離兵器での撃ち合いは概ね不利でしょう。しかし、その様な時でも、その4/6の移動力は僅かなりとも強みになります。是非、その僅かな強みを活かして自分に有利な距離や位置を取りたいですね。