ここには、バトルテックについて私が聞いた噂、駄文を置いてあります。
(クレームがあれば削除します)


ドクター・バンザイの行方について……

 チーム・バンザイは、第4次継承権戦争に参加、以後は惑星「ニューアバロン」に駐屯、NAISにて研究にあたる(3054年)……となっていますが、それ以降の消息は全く掴めません。そして、サプリメントどころか小説でも、彼等の存在は一切触れられなくなっています。最近に出たサプリメントでも故意に無視されている形跡がありました。そして、調べていくうちに幾つかの事実(噂)が浮かんできました。
 さて、彼等が扱われなくなった理由は何かと言いますと……著作権・肖像権問題を恐れての事のようです(苦笑) ドクター・バンザイ――彼は、ピーター・ウェラーの映画とTVドラマの人物、Buckaroo Banzai のパロディ的なキャラクターだったのです。
 これは、当時のFASAにとっては非常に厄介なものでした――ただでさえ、訴訟材料が多かったですから。かくして、彼は「除去」される事となったのです。彼は、サプリメント“Objective Raids”と“Null Set”に載ったのを最後に、消え去りました。

 しかし、救いの道が全くない訳ではありません。アメリカのファンの間でも、彼の人気は高く、復活を望む声は少なくないのです。いつか、彼の「帰還」がかなう日が来るかもしれません。



FASAは倒産した?

 いろいろな所で誤解されているようですが、FASAは倒産していません。
 ――業務を停止しただけです(それを事実上の倒産と言うかもしれませんが(笑)) バトルテック等の製品権利を管理する会社として未だに現存しています(代表者はロス・バブコック氏)

 そう、FASAはまだ生きているのです! もっとも、業務の復活はあり得ませんが……。



トーマス・マーリックは、別人と入れ替わっている?現在の彼は影武者?

 バトルテック・ファンの間で、最もクリティカルで、最も数多く論議の対象となっている噂といえば……それは、この――

「ヤノス・マーリックの息子で現在(3067年)の自由世界同盟の総帥トーマス・マーリックは、偽者である」

――というものを於いて他に比肩するものはないでしょう。

 もし、これが本当だとしましたら、実に恐るべき事です。銀河を5分する勢力のトップの1人が偽者なのですから……。
 私的には、かなり興味深い話なので、色々とバトルテックの資料を読んで調べてみました。そして、真偽が解かりました。

 この噂の真偽はどうかといいますと――真でした。噂は本当に事実だったのです(!)

 では、順を追ってその過程を説明します。


1:
 彼はコムスターに長年に渡って籍を置いていましたが、3031年に自由世界同盟に戻りました。そして、彼は並では無い力量を示し、アンドゥリエン公国の同盟離脱により動揺している自由世界同盟を纏めていきました。
 3035年、彼は奇跡的に病床から回復したヤノス・マーリックに呼ばれ、アンドゥリエン問題を話し合う会議に呼び出されました。そして、この時に何者かによって会議室に仕掛けられていたスーツケース爆弾により、ヤノス・マーリック、ダガン・マーリックと共にトーマス・マーリックは爆殺されたと思われました(死体も発見されなかった為です)――表の歴史ではですが。

 さて、この事件の1ヵ月後に、トーマス・マーリックの娘――アイシス・マーリック――が生誕しています。この時、トーマス・マーリックはアイシスの母親とは籍を入れておらず、それ故にアイシスにはDNA鑑定が行われ、トーマスが父親である事が証明されました。――これが後に重要なファクターとなります。
(以上は、20 Year Updateと、小説“Bred for War”の記述からの抜粋です)

 このテロが起こる前までは、トーマス・マーリックは本物である事に間違いはないでしょう。しかし……。


2:
 3036年、1年のブランクを経て、彼は劇的なタイミングで衆目の前に「実はコムスターの手により救出され、今まで怪我の治療に専念していたと」姿を現して“復活”を果し、卓越した手腕で以って自由世界同盟の苦境を救い、以後も優秀な統治者として君臨し続けました。
 圧倒的な業績を前にして彼の事を疑う者はいませんでした。しかし、ここである事件が起きます。――3047年に彼は(アイシスの母親とは別の女性と)結婚をし、長男のヨシュア・マーリックが生誕していましたが、そのヨシュア・マーリックが白血病を患ったのです。ヨシュアは当時最も優秀な治療技術があった恒星連邦のNAISへ移送されて治療を受けましたが、努力も虚しく3057年に死亡してしまいました。
 そしてこの時、クランの脅威に立ち向う為に自由世界同盟の支援を必要としていた連邦=共和国の国王ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンは、プロジェクト・ジェミニを実行してヨシュアの影武者を作り、彼の死を隠そうとしました。
 しかし、こういうものはどこかで破綻するものです――事実は程無く露見し、トーマス・マーリックはヴィクターの背信行為に激怒しました。結果、カペラ大連邦国/自由世界同盟の連合軍が報復として恒星連邦に攻め込み、戦争が勃発しました。

――とまあ、こう言う事が起きた訳です。ここで、重要な記述が小説“Bred for War”に書いてあります。NAISは治療と、いざという時のプロジェクト・ジェミニ実行の為にヨシュアのDNA鑑定をしました。結果は、“ヨシュアは確かにトーマス・マーリックの息子である”と証明するものでした。しかし、アイシスとヨシュアのDNAを比較した所――“互いの父親についてのDNAが一致しない”(!)と出たのです。

(以下、小説“Bred for War”P.378よりの抜粋↓)


ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオン:
 「待ってくれ。ヨシュアのDNAは彼の父親のものと一致した。アイシスのDNAも彼女の父親のものと一致した。しかし、両者の父親についてのDNAは一致しない。これは、彼女の父親は、彼の父親ではないという事を意味するのか?」

 ゲーレン・コックスはゆっくりと頷いた。

ゲーレン・コックス:
 「それの意味する所は――トーマス・マーリックは、トーマス・マーリックではないと言う事だ」



 既にアイシスがトーマス・マーリックの娘である事はDNA鑑定で以前に証明されています。そして、ヨシュアが(現在の)トーマスの実の息子である事もDNA鑑定からは事実です。しかし、両者の父親についてのDNAは一致しません。ヨシュアとアイシスは父親が同じ筈ですから、一致しないとおかしいのですが……。

 これは、確定的な事実と言えるでしょう。

(また、公式掲示板でもバトルテック製品著者の方々がトーマス・マーリックの事を、“フェイク・マーリック”とたびたび口にしており、公式年表の3058年の箇所にも“トーマス・マーリックが偽者である事が発覚”(原文:Thomas Marik discovered to be a double)と記載されています)


3:
 さて、では“本物”と偽者はどこの時点で入れ替わったのでしょうか? 何者の手によるものなのでしょうか?

 入れ替えられた時期は、やはり、3035年のテロの時が一番可能性が高いでしょう――確証はありませんが……。何にしろ、ヨシュア・マーリックが生誕した3047年の時点で、彼は偽者になっていますので、“それ以前のある時点”という事は確実です。

 何者の手によるのかは――後のワード・オブ・ブレイク教団との協約締結の事実と、ワード・オブ・ブレイク教団のウィリアム・ブレーン総主教と“偽者”がバトルテックの小説内で親しく会話をし、密接な連絡を保っている所からして、この陰謀を実施したのはコムスターに間違いはないでしょう。
 3030年〜3051年のコムスターは、コムスターの優越性を信じて疑わない「あの」ミンドー・ウォータリーが総主教の座に就いていました。そして、ミンドーは中心領域に対して様々な陰謀を企み、“コムスターの武装化”、恐るべき“スコーピオン作戦”の立案・準備と、着々とコムスターの手で中心領域を制覇する準備を重ねていました。トーマス・マーリックの偽者を送り込むのは、恐らく、このミンドーによる計画の1つでしょう。

(この説を補完するものもあります。シナリオ集の1つである“Rhonda's Irregulars”には、トーマス・マーリックと外見が瓜二つの人物――マルコス・シェイクが登場します。彼は記憶を全て喪失しています――何者かに追われて負った怪我の為ですが。彼はトーマスの影武者作成上のプロト・タイプと思われます)

 ここで困った事が生じます――“偽者”のトーマスですが、非常に有能な指導者で、その能力には疑いを抱くべくもありません。それに、彼自身も自由世界同盟を愛しているようで、国の為に努力を惜しむ事はありませんでした。結果、3040〜3067年に掛けての自由世界同盟は大きな戦乱に巻き込まれる事がなく、中心領域で最も富裕な国家へと成長を遂げました。
 そう、この巨大な実績により、彼は“偽者”との事実のみで単純に排除するには難しい人物となってしまったのです。ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンとしても、事実を暴露して隣国に戦乱の種を蒔くのはリスクが大きすぎますし、クランとの戦争に於いて中心領域側の戦力が一部でも欠けるのは非常に好ましくありませんでした。
 故に、彼の事についての対処をヴィクターはその時に棚上げにしてしまい、クラン戦争終結後も、連邦=共和国の内戦勃発の為に、何の手も打つ事はありませんでした。

 そして後に、この事が中心領域と自由世界同盟にとって高くつくものとなります――“偽者”は自由世界同盟を愛してはいましたが、同時にワード・オブ・ブレイク教徒でもあったのです……。“偽者”が自由世界同盟を利用してワード・オブ・ブレイク教団に手を貸していた事が、“聖戦”の勃発を決定づけたと言えるでしょう。

(メックウォリアー:ダークエイジの“聖戦”時の記述に上記の事を示唆するものがあります)

(“偽者”の真の正体については不明です。しかし、それまでのDNA鑑定を大過なく通過しているらしい所と、マーリック家のDNAを有しているらしい所から推測して、トーマス・マーリックのクローンか、ヤノス・マーリックの隠し子といった線が強いと思います)


4:
 最後に、“本物”のトーマス・マーリックはどうなったのか?という疑問が残ると思います。当初は“本物”は爆発で死亡したと思われていましたが……。

 2002年に出版されたバトルテック小説“Storms of Fate”P.163にて、興味深い記述がありました。それによりますと――


*ワード・オブ・ブレイク教団は自由世界同盟内のHPG施設の独占管理権をトーマスから勝ち取り、莫大な収益金を得ていましたが、最近の監査(3064年)でその収益金の5%が、どこかに“蒸発”している事実が明らかになりました。

・「この様な詐術を実行できる能力を持った人間がいるとしたら誰なのだ?」とのウィリアム・ブレイン首座司教の問い掛けに対して、

何と、トーマス・マーリックは――

「我々は過ちを犯した、ウィリアム。それを実行したのは……“トーマス・マーリック”に違いない」

――と答えています。



 どうやら、“本物”は生きていて、秘密裏に資金を調達して反撃の機会を窺っているようなのです!

 何ともまあ、バトルテック・ワールドには奥が深く、驚きに満ちた仕掛けがあるのでしょう――全く、やってくれますね(苦笑)

 “本物”と“偽者”は、3067年以降、何を為すのでしょうか? まだ、それは明かされてはいません。
 何にしても、興味が尽きぬ出来事です。以後も、これには注目していきたいですね。

(追記: ダークエイジ小説“Surrender Your Dreams”にて、ワード・オブ・ブレイクの真の指導者である“マスター”の正体が本物のトーマス・マーリックである事が明かされました。彼が“聖戦”を起こした動機等々は謎に包まれていますが、1つの謎に決着はついたと言えるでしょう)



ナターシャ・ケレンスキーの子供

 ナターシャ・ケレンスキーと言えば、バトルテック世界に名を残す偉大なるメック戦士です。彼女は、「拒絶戦役」に於いて、ジェイドファルコンの戦士ジョアンナに倒され戦死しました。多くの者が彼女の死を悲しんだそうです。もちろん、喜んだ者の数も非常に多かったそうですが。
 さて、ここでの興味は、「彼女の子孫はどうしているのか?」です。優秀な戦士だった彼女の事。きっと子孫も優秀な事でしょう。そして……調べてみますと、いろいろと面白い事になりました。

*氏族での子孫
 彼女はトゥルーボーンなので、氏族的には子供はいません(もちろん、トゥルーボーンでも例外は多々ありますが) ただ、遺伝子的には、「孫」が存在しています。その中でも、ウルフ・イン・エグザイルのランナが直系と言えるでしょう。祖母が彼女な為か非常に優秀な戦士です。現在(3063年)では、ブラッドネームを獲得し、ランナ・ケレンスキーを名乗っています。

*ジェイム・ウルフとの子供?
 現在(3063年)のウルフ竜機兵団司令官メーヴェ・ウルフは、ジェイム・ウルフの隠し子との噂が根強く流れています。そして、彼の相方はナターシャであると……。しかし、これは実際の所は事実と違います。
 そもそも、彼女はヨシュア・ウルフと恋仲でした。彼が死んだ後は、彼を偲び、そういった方面には一切関わろうとしなかったようです。
 では、彼女は何者か? 答えは――小説「Wolf Pack」にて明らかにされました。メーヴェ・ウルフはOOOO・OOOのOOOOだそうです。彼女は子孫とは言えないですね(苦笑)

*ヨシュア・ウルフとの子供
 憶測ですが、存在する可能性があります。
 3026年に、スノード・イレギュラーズは自由世界同盟にて作戦行動中に「偶然」発見した1人の少女を保護しています。少女は、スノード家の養女となり、名前を「アレクサンドラ・ナターシャ・スノード」と名付けられました。何かを感じさせる名前です。そして、同時期にブラック・ウィドウ中隊が自由世界同盟内で活動していたのは単なる偶然でしょうか?(ナターシャとヨシュアが付き合っていた時期から計算すると、少女の年齢は一致しますし)

 ここで妄想が膨らみます。或いは、ナターシャ・ケレンスキーは当時のウルフ竜機兵団が置かれていた状況を鑑みて、イレギュラーズに、子供を託したのでは? と。同時期にトーマス・マーリックの影武者(と思われる人物)を保護している事も考えると、それ関連かもしれませんが。
 現在(3063年)、ナターシャ・スノードは、アーチャーズ・アヴェンジャーズと合同作戦を行なっています。これからも活躍しそうです。


 何にしろ、戦士の魂は形を変えて受け継がれています。彼女等の活躍を見守りましょう。



アイシス・マーリック VS オミ・クリタ

 ハンス・ダヴィオンとメリッサ・シュタイナーの間にできた子供である、ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオン……彼は、3050年以降のバトルテック世界の重要人物です。彼が誰と結ばれるか? それにより、中心領域の情勢は大きく変わるでしょう(これからも、彼が生き残ればの話ですが)
 小説、「ブラッド・オブ・ケレンスキー・シリーズ」での一件以来、彼は、セオドア・クリタの娘、オミ・クリタとの仲が良かったのですが(逢引をしたり、彼女との会話の為に、日本語の勉強をヴィクターはしています(笑))……。3063年に、アイシス・マーリック(トーマス・マーリックの娘)との仲が急接近しています。スン・ツ=リャオとの婚約を解消した彼女は、オミ・クリタとの友情を育み、小説「パトリオット・アンド・タイラント」にて、けなげにも暗殺者の手から、オミ・クリタを救う勇敢さをヴィクターに対し示しました。そして、彼女の生来の繊細さと優しさは、ヴィクターを惹き付けるものであったようです。
 ここで妄想が膨らみます――もし、オミ・クリタと彼が結婚したら、ダヴィオン=クリタの二重帝国が中心領域に出現しますが、アイシス・マーリックと結婚した場合、ダヴィオン=マーリックの帝国が出現する可能性があります。軍配はどちらに揚がるのか? どちらにしても、魅力的な状況が出現しそうです。
 アメリカのファン達の間でも、この件については激論(笑)が戦わされています。意外とアイシス・マーリック肯定派が多い様です。公式掲示板にて、議論に加わるのも一興かもしれません。


 失われし未来に黙祷。



ファントム・メック

 バトルテックは未来SFという事で、それなりに合理性に満ちた物語が展開されています。しかし、サプリメントや小説等を読んでみますと、結構、怪奇現象とか、神秘的な現象が起きているのもまた見られます。

 例えば、コムスターの創始者ジェローム・ブレイクの予言、ストラング男爵の生首のエピソード、アナスタシアス・フォフトの前に現れた幽霊、ノバキャット氏族のシャーマニズムとその現象etc...... 色々と奇妙な事実が多々あります(笑)

 ファントム・メックもまた、上記のものに連なる神秘的なものであると言えるでしょう。
 ファントム・メックとは、精神力で相手を圧倒するメック戦士の究極の能力を指す言葉です。極限状態で発揮される能力ではありますが、効果は圧倒的なものがあります(射撃のダイス目に+2ボーナス等々)
 そして、それなりに現実性を重視するバトルテックでは異端であり、最近の小説・サプリメントでは言及される事は無くなったものでもあります(当然かつ妥当な判断でしょう)

 何にしろ、バトルテック世界の神秘性を象徴するような能力ではあリます。これについては“1652 The Kell Hounds”や、小説ウォリアー・シリーズに詳しく書かれています。バトルテック世界の根底に漂う不可思議な空気の理解に役立つかもしれません。興味がおありでしたら是非一読をお薦めします。



バトルドロイド

 あまり知られていない事実ですが、バトルテックは発売当初のタイトルは「バトルドロイド」だったりします。なんか、危ない名称に思えます――そして、事実、危なかったのです(笑)
 「ドロイド」の商標は、某企業が既に取得していました。そして、ゲーム発売早々にFASAは対応に追われたとか。結果、「バトルドロイド」はお蔵入りになり、名称を変更して新たに「バトルテック」として発売される事となりました。
(現在、「バトルドロイド」にはプレミアがついています。オークションでは$100以上していたりします)

 そして、今に到ります。もし、バトルテックがバトルドロイドだったら? 展開はどうなったのでしょうか? 空想してみるのも面白いかもしれません。



消え去りしメック達

 バトルメックの元デザインが、日本のアニメからそのまま使用されたものであるというのは有名な話です。河森正治氏は、その使用されたアートに関して「あまりにも酷すぎて、怒る気にもなれなかった」とのコメントをしたとの話もあります(これについての真偽は不明です) 実際、テクニカル・リードアウト:3025の絵を見てみると、その言葉に頷けます――余りにもヘタクソな絵です。また、マクロス以外に、ダグラム、クラッシャージョーからもデザインを使っています。
(ちなみによく誤解されていますが、これらのデザインに関しては当時アメリカでマクロス等のモデルキットの販売権利を取得していたTCI社とデザイン使用のライセンス契約を結んでいたりします。FASAは、これに関しては著作権を無視していた訳ではありません)
 また、あろうことか、日本版バトルテックのメックの一部、それとビクター・エンターテイメントの(PCゲーム版)メックも使っていたりします……。
 結果、FASAは後にツケを払う事になりました――これらのメックの載ったサプリメントは後に全て絶版となり、オリジナルのままでの再版は困難になったのです(1996年にハーモニー・ゴールド社とのライセンス紛争が泥沼化したのもこれの理由の1つです)
 こうして、テクニカル・リードアウト:3025、3050、3055は該当メック削除の上、リヴァイズド・エディションが出る事になります。
(また、ソラリスVIIボックス・セットは絶版になりました。公式には売れ行きの悪化が理由とされています) 中でも、テクニカル・リードアウト:3025では削除メックを補填する目的で、テクニカル・リードアウト:2750より星間連盟期のダウングレード版メックがいる事にされて、随分と様変わりしました。新たな追加メックは、マーキュリー、ソーン、マングース、ヘルメス、ハッサー、ヘルメス、センチネル、ワイバーン、クラブ、キンタロー、チャンピオン、ランスロット、ボンバーディアー、エクスターミネーター、ギロチン、ブラックナイト、フラッシュマン、サグ、クロケット、ハイランダー、キングクラブです。
 結果、3025年代のメックは、充実する事となりました――これはこれで良い事だと思います。

 しかし、この結末に納得いかないのは、アメリカのファン達です。今でもこれらのUnseenメック達の復活を強く望んでいるようです。ドイツでは、復活の為のプロジェクト・チームも存在していたりします。果して結果はどうなるのでしょう?

(特記: 2002年8月7日にプロジェクト・フェニックスの発表がありました。これにより、Unseenメック達は再デザインの上で復活する事となりました)

(特記2: 2004年5月20日に、テクニカル・リードアウト:3055に掲載されているメックの内、Baboon、Behemoth、Galahad、Grand Crusader、Kraken、Nexus、Peregrine、Raijin、Viper、Vixenが新たに法的問題を回避する為に再デザインされる事となりました。そして、これによりテクニカル・リードアウト:3055も新版“Technical Readout: 3055 Upgrade”が出版される事になりました)

(特記3: 2009年6月24日に、Catalyst Game Labsは過去に問題となった全てのUnseenメック・デザインの使用についての正式なライセンスを得たと発表しました。これにより、上記と下記のメックの全ては昔のままのデザインで復活する事になりました)

(特記4: 2009年8月10日に、Catalyst Game Labsはマクロス系の機体の使用ライセンスに問題があった事を発表し、それらの機体のデザインの使用は取り消されました。結局、当面はマクロス系の機体のデザイン復活はなしになりました(ダグラムやクラッシャージョー系の機体のデザインは引き続き使用可能だそうです))

 さて、もう時効(?)と言う事で、それらの一覧を以下に書いてみます。


テクニカル・リードアウト:3025より

 スティンガー→VF−1AOルキリー(マクロス)
 ワスプ→VF−1SOルキリー(マクロス)
 ローカスト→OスOール(クラッシャージョー)
 バルキリー→VF−1AOルキリー(マクロス)
 スティンガーLAM→VF−1AOルキリー(マクロス)
 ワスプLAM→VF−1SOルキリー(マクロス)
 オストカウト→偵察型Oガード(マクロス)
 フェニックスホーク→VF−1SOーパーOルキリー(マクロス)
 フェニックスホークLAM→VF−1SOーパーOルキリー(マクロス)
 シャドウホーク→OグOム(ダグラム)
 ウルバリーン→OロックOッド(ダグラム)
 グリフィン→OウンドOェイサー(ダグラム)
 スコーピオン→OリザードOンナー(ダグラム)
 オストソル→Oガード(マクロス)
 オストロック→大型ミサイルポッド装備Oガード(マクロス)
 ライフルマン→OィOェンダー(マクロス)
 クルセイダー→OーマードOルキリー(マクロス)
 サンダーボルト→OイアンOット(ダグラム)
 アーチャー→OパOタン(マクロス)
 ウォーハンマー→OマOーク(マクロス)
 マローダー→Oラージ(マクロス)
 ゴリアテ→OラブOンナー(ダグラム)
 バトルマスター→OッグOット(ダグラム)

 ガレオン戦車→OレOン(クラッシャージョー)
 コルセア戦闘機→OレOン(クラッシャージョー)
 旧レパード級降下船→OネOバ(クラッシャージョー)


エアロテックより

 サムライ戦闘機→Oーピー(クラッシャージョー)


テクニカル・リードアウト:3050より

 省略


テクニカル・リードアウト:3055より

 旧ベヒーモス→OンOター(マクロス)
 ローカストIIC→奪われた聖杯
 フェニックスホークIIC→奪われた聖杯
 グリフィンIIC→奪われた聖杯
 シャドウホークIIC→奪われた聖杯
 ライフルマンIIC→奪われた聖杯
 ウォーハンマーIIC→奪われた聖杯
 マローダーIIC→奪われた聖杯


テクニカル・リードアウト:3058、スターデートより

 旧・ロングボウ→OァOンクス(マクロス)


ソラリスVII(BOX)より

 コト→OOOOOO
 ツナミ→OOO
 コロッサス→OOOOO


バトルテクノロジーより

 スクリーミングホーク→OタックOルキリー(マクロス)
 ムニンLAM→OタックOルキリー(マクロス)
 バトルアックス→OマOーク(マクロス)
 テンプラー→OーマードOルキリー(マクロス)
 ハントレス→Oンタンク


その他

 スターファイアー戦闘機→OOモ・OイOO、もしくはOOOO・OOOO(OOO)
 旧・サイ戦闘機→コOO・OO(OOO)
 旧・ホーネット(モOOーO)

 

 


その他

バトルテックの生みの親、ジョーダン・ワイズマン氏へのインタビュー記事よりの抜粋(バトルテックの着想について)

Q:バトルテック世界のモデルとは?
 「古代ローマ帝国、モンゴル帝国から、着想を得た。中心領域=ローマ、クラン=モンゴル」

Q:「メック」を思いついたきっかけは?
 「日本のロボット・アニメ“マクロス”を見て、非常に感銘を受けた」
 「非常にリアルな設定のあるロボット兵器、それに付随するドラマ、そして、ロボットの持つ圧倒的なデザイン・パワーに魅せられた」
 「これを用いてゲームを作れないか? ロボットは第二次大戦時の戦車のような存在と位置付ければリアリティは増すであろう、とね」

Q:今までで一番気に入っている、バトルテック世界でのエピソ−ドは?
 「エピソードとしてなら、“ケレンスキー将軍の帰還”だね。だが、同時に一番面白くないものでもある」
 「やはり、ベストは第4次継承権戦争、メリッサとハンス・ダヴィオンの結婚かな?」
 「コンベンションの時、5000人のファンの前に、ウェディング・ケーキを持ち出して、彼等の結婚とカペラ大連邦国への攻撃を宣言した時は、最高だったよ(笑)」
 「沸き起こる乾杯の声、怒声、気絶する人、酔っ払い……みんな即興で祝賀会のロールプレイングをしてくれたんだ(笑)」

Q:一番気に入っているキャラクターは?
 「ブラックウィドウだね。一番、彼女に情熱を注いだよ。あとは、ハンス・ダヴィオンとマクシミリアン・リャオ……両人とも同じくらい好きだよ。――信じない人もいるかもしれないけど」