O5P Dossier: Clan Sea Fox


氏名: ジョーセム・ホーカー (Josem Hawker)

所属勢力: シーフォックス氏族
所属部隊: スケート・カーンネイト
メック: ティブロン
生年月日: 06/10/3093
髪: 白
目: 緑

 機知に富み、バトルメックと武器を使わない戦闘術――特に低重力戦闘――の双方に熟達したジョーセム・ホーカーは、シーフォックス氏族の自身の同朋の多くと同様に、自らを商人であり戦士でもあると見なしている。そして、彼の繊細な外見、世慣れた笑み、早期に白くなった髪に騙された者達は、しばしば両分野に於ける彼の能力を過小評価してしまうのである。また、ホーカーは貪欲で無慈悲であり、狡猾な商取引と戦場での武勇を混和する事を通して富と力の蓄積をするのを自身の最終目的であると見ている。彼は常に自身の個人的な価値を同朋のシーフォックス氏族人達に対して――そして、彼が取り引きする他の如何なる者達に対しても――値踏みをし、彼が利益を得られない如何なる者に対しても即座に無視をする。ホーカーが自身の獲得物を他者と共有する事は稀であり、更に戦場や交渉の席に於いてかつての“パートナー”をも惑わす事で彼は有名である。――そして、この行動は、彼に“蛇”との愛称をもたらしているのであった。



メック: ティブロン

識別番号: SF312-50B
総重量: 35t
シャシー: NCIA エンドースチール タイプN
動力: 245XL
巡航速度: 76km/h
最高速度: 119km/h
ジャンプジェット: 無し
装甲: アルファ・コンパウンド フェロファイバー・アーマー
武装:
4×ジェネラル・システムズ 中口径ヘビーレーザー
2×シリーズ6A ER小口径レーザー
2×パターン・アルファ SRM-2ランチャー

コメント:
 シーフォックス氏族の以前のトーテムであるダイヤモンドシャークに敬意を表して名付けられた、この高速・軽量で驚異的な重武装の施された“ティブロン”は、シーフォックス氏族の戦士=商人の非定住型の社会への変質の最中に生れた危険で無慈悲な捕食者である。その独特の無害に見えるデザインは、シーフォックス氏族の商人的傾向の補強とこの機体の致死性をカモフラージュする事の双方に役立っている――“ティブロン”はその武装の大部分を格納型のパネルの中に隠蔽しているのである。取引がうまくいかなかった場合、その武装は君が“再交渉”を口にするよりも速く姿を現す事ができるであろう。
 3128年にジョーセム・ホーカーは、SF312-50B(“サイレント・スイマー”として知られている)を自身の星隊の同僚に対する所有の神判にて勝ち取った。ホーカーは自身のブラッドネームを確固として握り得たのではないのであるが、彼はこの“ティブロン”で以って印象的な一連の勝利を戦場で達成しており、その中には、レイザルハーグ統制の惑星“ドーン”の高空での稀なゼロGの神判にてゴーストベアーのメック戦士を打ち負かしたものも含まれているのであった。



氏名: ナージェ・ハモンド (Najeh Hammond)

所属勢力: シーフォックス氏族
所属部隊: イルカーンネイト
メック: ティブロン
生年月日: 12/06/3107
髪: 赤
目: 茶

 シーフォックス氏族の宇宙空間を移動するカーンネイトの中核を形作っている航宙艦を転用したコロニー群の1つに所属して生れ育ったナージェ・ハモンドは、その氏族の外見の典型である。痩せこけ、青白く、狭苦しい居住区と微小重力状態での生活を営むのに順応しているハモンドは、虚弱で隠れた人物に見える。しかしながら、その同胞のシーフォックス達の多くと同じく、このメック戦士の外見は氏族の数世紀に渡る軍事的伝統で鍛え上げられた抜け目のない強さと容赦のない武勇を覆い隠しているものなのである。また、ハモンドは単なる一戦士ではなく鋭利な分析的思考力も有しており、戦闘と同程度に利益を上げる素晴しい技術を修めている。このエリート軍事能力と交渉技能の組合せは、彼を驚異的なまでに機知に富んだ危険な戦士へとしている――シーフォックス氏族がその強みを失ってしまう時代遅れの概念に固執している敵手と対戦する事になった際には、特に。



メック: ティブロン

識別番号: SF305-45A
総重量: 35t
シャシー: NCIA エンドースチール タイプN
動力: 245XLフュージョン
巡航速度: 76km/h
最高速度: 119km/h
ジャンプジェット: 無し
装甲: アルファ・コンパウンド フェロファイバー・アーマー
武装:
4×シリーズ6b 中口径レーザー
2×シリーズ6A ER小口径レーザー
2×パターン・アルファ SRM-2ランチャー

コメント:
 この氏族のかつての名前――ダイヤモンドシャーク――を思い起こさせる名称である“ティブロン”は、その名称の元となったものと同じくあらゆる点に於いて致死的な捕食者である。その軽重量にしては高速かつ良好な武装の施されているこのバトルメックは、シーフォックス氏族が弱体化しているが中央集権的であったその軍部隊を宇宙を放浪して暮らす戦士=商人の社会へと変えたのと同じ時に初登場した。それ以来、“ティブロン”は偵察編成と同様に攻撃編成に於いても姿を見掛けられており、そこにて彼等はその精密な至近距離でのレーザー砲群の組み合せにより鈍重な強襲部隊を悩ませるのに適した存在へとなっている。しかしながら、シーフォックスの設計機の多くとは異なり、“ティブロン”はこの氏族の独占的な資産となり特別な扱いを受けている――今の所、この機体は1機も販売用に生産されてはいないのである。
 ナージェ・ハモンドの“ティブロン”、“シャーク・ファング”は、3127年に彼が“地位の神判”で成功した後に彼のものとなっている。そして、それは17回もの多様な種類の神判――この中には最近の“ブラッドライトの神判”も含まれている――を通して彼に勝利をもたらしているのであった。



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