O5P Dossier: Clan Jade Falcon


氏名: ヴィンセント・ドレオン (Vincent DeLeon)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナ・ケシーク
メック: エイリー
生年月日: 02/04/3092
髪: 黒
目: 緑

 ヴィンセント・ドレオンは、自身の全ての人生に於いてスフィア共和国上での戦争遂行を待ち望んでいた――そして、今や、栄光の機会は遂に到来したのである。多数の中心領域の歴史上の戦争を研究していた彼は、自己本位的に――そして頻繁に――自身をアマチュアの戦術家かつ熟練の策士として強力に売り込んでいる。しかし、知識に精通するのに専念しているにも拘らず、ヴィンセントの真の強さは彼のメックで以って有能かつ激しい破壊を行う事に対する恐るべき才能にあるのである。ヴィンセントが持つ激しい欲求は、装甲歩兵と支援車輌を金属の断片の山へと変える事である――何故ならば、敵を心理的に屈服させる最高の方法は、彼等が敢えて敵対した場合に彼等に何が起こるかについての非常に明瞭な例を与える事であるのを彼は熟知しているからである。



メック: エイリー

識別番号: KL104-01A
総重量: 35t
シャシー: オリヴェッティS1 エンドースチール
動力: 245マグナ XL
巡航速度: 65km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA2
装甲: コンパウンド・アルファ フェロファイバー
武装:
2×タイプ3シリーズ ERアドヴァンス・タクティカル・ミサイル・システム
2×シリーズ6A ER中口径レーザー
4×ジェネラル・システムズ マイクロ・スモールレーザー

コメント:
 ジェイドファルコンの科学者階級によって開発された変わったメックである事により、この“エイリー”はそのクラスの中でも独特の特殊化したデザインをしている。その翼は標準レベルの放熱をもたらし、そのレーザーとミサイルの攻撃力はそのクラスのメックに一致したものであるのではあるが、この“エイリー”の改修され強化された“鉤爪”こそがそのパイロット達に特別のアドバンテージをもたらしているのである――特別に設計された脚駆動装置の使用を通じてこの鉤爪は目標を貫く事ができ、それをした後に装甲や基礎構造の全体の部位を引き裂く為にその5t以上の破断力を使う事ができるのである。
 最初は重メックを操縦してジェイドファルコンの敵に対する戦闘に突入する事を夢見ていた若きヴィンセントは、訓練演習の際に最初に活動中のこのメックを目撃した。そこにて、そのパイロットは“エイリー”を巧みに用い、容易く“ヴァルチャー”をバラバラにして倒していた。そして、自身のブラッドネームを勝ち取った後に、ヴィンセントは即座に、年上でより経験を積んだ敵手に対する注意深く調整した“所有の神判”にてKL104-01Aを獲得したのであった。



氏名: イチバ・プライド (Ichiba Pryde)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ジャーファルコン・ギャラクシー
メック: シュライク
生年月日: 06/18/3102
髪: 茶
目: 緑

 自身の同朋のジェイドファルコンの戦士の全く多くの者達と同様に、熱狂的で怒れる者であるイチバ・プライドは、他者に自身の氏族を“理解させる”(認めさせる)為に自身の人生を捧げている。彼女は戦闘の間に捕虜を捜し出し、全ての勝利に於いて新たな転向者を求める事を熱望しているのである。そして、彼女はしばしば、ジェイドファルコン氏族であることの美徳を賞揚する一方で、自身の敵を嘲弄しているのであった。興味深い事に、この宣教師=戦士的な姿勢にも拘らず、プライドは幾人かのジェイドファルコン達が抱き始めている“総力戦”の考え方を受け入れてはいないように見える。彼女は、転向者よりも逃亡者の方を多く後に残すであろうから、その哲学は最終的には自滅的なものであると考えているのである。代りに、彼女はジェイドファルコン氏族は中心領域内の同朋の氏族に焦点を合わせ、彼女が見る所の最も腐敗してその文化を捻じ曲げているシーフォックス氏族から最初に着手するべきである、と信じている。その後にのみ、(氏族)創設の父が意図した氏族の道の中で栄光ある戦闘、新たな聖戦が開始できるのである。



メック: シュライク

識別番号: JF397-44A
総重量: 95t
シャシー: DSAM エンドー4
動力: 340オリヴェッティ XL
巡航速度: 43km/h
最高速度: 65km/h
ジャンプジェット: グランドスラストMk5
装甲: フォージングZM15 フェロファイバー
武装:
2×タイプ9 ウルトラ10オートキャノン
1×タイプX“ロングボウ”LRM10-ラック
2×シリーズ2B ER中口径レーザー

コメント:
 超重量級の“シュライク”メックの特徴的な外見は、ジェイドファルコンの破壊の兵器としてのその起源を全く明白なものとしている。ジェイドファルコンのタウマン(軍)を再活性化させるのとウルフ氏族の“ツンドラウルフ”の様な機体に対抗する為に3110年代に開発されたこの“シュライク”は、その重く正確な――更に驚異的に熱効率が良い――火力により素早くジェイドファルコンの指揮官達にとってのお気に入りの存在へとなっていった。この熱効率に於ける躍進は、新型のジェイドファルコンのメックの特徴である翼に似た構造によるものと思われ、それは熱が発生するのと殆ど同じ速度で以って熱を放散しているようである。
 ジャーファルコン・ギャラクシーのイチバ・プライドは、重オートキャノンの強力な打撃力の為に(彼女が好む戦闘スタイルを維持する為に)この機体の通常の射程を引き換えにしたJF397-44Aを操縦している。この機体に“シャーク・ハンター”との愛称を付けているプライドは戦闘に於いて特に無鉄砲となる戦士であり、彼女は自身の敵に対して素早く接近を行い容赦が無い事で有名である。



氏名: トロヴィック・ニローバ (Trovic Nilloba)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナ・ケシーク
メック: ジャーファルコン
生年月日: 04/18/3101
髪: 茶
目: 灰

 マイナーなジェイドファルコン氏族のブラッドネーム・ハウス(最新の調査では、ニローバ家は僅か8人の保持者しか許されていない)の出身であるにも拘らず、トロヴィック・ニローバは軍事適性に自負を抱いているこの氏族の中の一匹狼で、攻撃的であり、予測不可能な異端者である。“ブラッドネーム”を獲得するという究極の勝利――彼は23歳の時にこれを為し遂げた――でさえも、彼の戦闘への渇望を満足させるには至らなかったように見える。個人的な栄光を可能な限り得るのに駆り立てられているニローバは唯1人で敵と交戦するのを望んで、フォーメーションの一員として戦闘に突入するのは稀である――彼は、自身の家門に偉大な名誉と再びその規模を拡大するのに有用な実績をもたらすであろう。しかしながら、トロヴィック・ニローバはまた、それ以上に、新たなる“総力戦”哲学――ジェイドファルコン氏族を今日の地位へと追いやった哲学――の堅い信奉者なのである。それ故に、軍事目標であるか否かに拘らず、彼の視界内にある如何なる目標も、この危険なメック戦士にとっての良い獲物になるのであった。



メック: ジャーファルコン

識別番号: JF203-11F
総重量: 55t
シャシー: オリヴェッティ・ステージ
動力: 275核融合 XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h, 108km/h with/MASC
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA1
装甲: レイディエント・アドヴァンス・シリーズ4
武装:
2×シリーズ6B 射程延長型大口径レーザー
2×タイプOVR-V LB-2Xオートキャノン

コメント:
 ジェイドファルコン氏族の“ジャーファルコン”バトルメックは、3110年代初期の氏族の大規模な再活性化プロジェクトの中で誕生した、氏族本国との結び付きの喪失によりますます稀少になりつつある多数の古きデザインの機体と取り替えられるものであった。そして、機動力と重火力で以って作り出された“ジャーファルコン”は、ジェイドファルコンの戦闘フォーメーションに於ける一般的な要素となった。そこにて、“ジャーファルコン”の優秀な射程の長距離兵器は、それに大部分の敵ユニットを彼等の持つ有効射程の外に置く事を可能とするのを意味したのであった。
 トロヴィック・ニローバの“ジャーファルコン”、“クイックストライク”は、3126年に惑星“ズデーテン”の組立てラインから製造されたものである。ニローバは名誉の決闘にてその前パイロットを殺した後に、これの操縦権を勝ち取り、そして、それ以来、彼はこの機体の機動力と長射程の兵器を完全に活用している。ニローバはしばしば支援されずに戦闘に入るが、彼は未だにこのメックの操縦に失敗していない。彼の成功は、致死的なアルファ・ストライクの為に、その限界を越えて機体の放熱器に無理を強いるのも厭わない所に帰するものであろう。



氏名: ベンジャミン・マルサス (Benj Malthus)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナズビーク・ギャラクシー
メック: ジャーファルコン
生年月日: 09/06/3101
髪: 茶
目: 青

 大きな体格と轟きわたる声により、ベンジャミン・マルサスの外観と印象はメック戦士よりもエレメンタルに近い感じがする。彼は、タマーン・マルサス――氏族侵攻期のジェイドファルコンの英雄でワード・オブ・ブレイクから惑星“コベントリー”を解放した際に戦死した――と同一の血統の生れである。いかにも、ベンジャミンはその氏族がバトルアーマー兵の為に使用している遺伝子を誇りとしている。しかし、実際の所は、彼はメック戦士の鋭い反射能力の為に誕生させられた存在なのであった。タマーンの栄光にも拘らず、ベンジャミンは氏族の英雄として彼を認める事を拒絶している。代りに、彼は、タマーンの中心領域人の英雄であるカイ・アラード=リャオとの友情の物語に嫌悪感を抱いている。自分の氏族に根付いている新・クルセイダー哲学の堅い信奉者であるベンジャミンは、中心領域の“汚らわしいネズミ”を尊敬する現在と過去の如何なる戦士も尊敬や賞賛をするには全く値しない人物である、と熱烈に信じ込んでいるのであった。



メック: ジャーファルコン

識別番号: JF188-14A
総重量: 55t
シャシー: オリヴェッティ・ステージ3
動力: 275 XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h, 108km/h with/MASC
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA1
装甲: レイディエント・アドヴァンス・シリーズ4
武装:
2×シリーズ6B 射程延長型大口径レーザー
2×タイプ25 ウルトラ・オートキャノン/2

コメント:
 この中量級の“ジャーファルコン”バトルメックは、3110年代初期に開始された大規模な再活性化プロジェクトの一環としてジェイドファルコン氏族によって開発された。(氏族)本国との結び付きが断たれた後は部品の入手が徐々に難しくなりつつある古き機体と置き換えられていっている、この高速で良好な武装の施された“ジャーファルコン”は、すぐにこの氏族の戦闘星隊の中に一般的に見かけられるものとなった――その長距離火力に対する重視はジェイドファルコンの戦闘哲学に完璧に適しているのである。
 JF188-14Aは3130年に惑星“ズデーテン”のジェイドファルコン氏族の生産ラインから出現し、ジェイドファルコン氏族とその隣人のウルフ氏族が3131年初期に惑星“コルマー”を巡って激しい“所有の神判”を行った時には既に戦闘に激しく参与しているのが見られた。ベンジャミンは、この“ジャーファルコン”と共にその神判にて2機のバトルメックの撃墜と2個歩兵分隊の撃破を挙げた。そして、この戦果は、彼に自分が最近に成功した“ブラッドライトの神判”に於いて後援者となる資格を与えたのであった。



氏名: ライザ・ヘルマー (Lyza Helmer)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナ・ケシーク
メック: エイリー
生年月日: 01/28/3108
髪: 無し
目: 茶

 殺戮以上にライザ・ヘルマーを幸福にするものは存在しない。しかし、真に彼女を彼女の同朋のジェイドファルコンの戦士達と隔絶させているものは、たとえ即興で1つの事実を捏造する必要があったとしても、どんな理由の為でも、誰に対しても血を味わせる事を厭わない事にあるのである。精神異常と言ってもよい程度まで狂暴であり、ジェイドファルコンで数を増しつつある少数派によって信奉されている新たな“総力戦”哲学の信奉者であると確認されているライザは、自身の攻撃性を敵や友に対しても等しく向ける。しかしながら、この姿勢は、軍事上の優位を通して個人的な栄光を鋭く際立たせるジェイドファルコンの思考様式にとって技法的には実に見事なものであるが、彼女の過激さは彼女よりも急進的な幾人かのジェイドファルコン達でさえも悩ましている。これはつまり、ライザは自身が通った後に再利用可能な何ものも、ボンズマンでさえも、残さないからである。この“捕虜を取らない”態度は、不必要な死と破壊は忌むべき浪費と逆効果を生じると考える氏族の倫理的規範に反するものである。



メック: エイリー

識別番号: JF111-02A
総重量: 35t
シャシー: オリヴェッティS1 エンドースチール
動力: 245マグナ XL
巡航速度: 65km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA2
装甲: コンパウンド・アルファ フェロファイバー
武装:
2×タイプ3シリーズ アドヴァンス・タクティカル・ミサイル・システム
2×シリーズ6A ER中口径レーザー
4×ジェネラル・システムズ マイクロ・スモールレーザー

コメント:
 3087年、ライラ共和国の惑星“チョンシャン”を巡る激戦の最中にジェイドファルコン氏族によって最初に配備されたポスト・ジハード設計機である、この“エイリー”は軽量級メックの“クーガー”に類似して作られた様に見えるが、より多彩な戦闘を実行する為に“クーガー”よりも僅かに火力が減少している。素晴らしい機動力/装甲と強力な近接火力により、このメックはその重量としては驚異的な戦闘能力を証明してきており、高速支援機や軽メック・ハンターとして氏族の戦闘星団隊の中に多くが配備されている。
 ライザ・ヘルマーは、自身の“エイリー”に“イーグルズ・クロー”と愛称を付けている。所有の神判に於いて自身の星隊のメンバーの1人からそれを取得して以来、彼女はこのメックを操縦して氏族の敵に対しての戦闘に多数突入しており、その中で最も際立っているのは3129年の惑星“ダストボール”上での(追放)ウルフ氏族に対する熾烈な神判である――そこにて、彼女は2つの車輌と2機のメックの破壊を為しているのである。



氏名: イヴ・ブハーリン (Eve Buhallin)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナズビーク・ギャラクシー
メック: エイリー
生年月日: 09/20/3092
髪: 茶
目: ヴァイオレット

 多くの点に於いて、イヴ・ブハーリンは自分の氏族の戦士階級の文化と性向の模範例である。彼女は、自らの死を与える技術の追求に身を全て捧げる事を人生としている“トゥルーボーン”のメック戦士である。彼女は傲慢で、頑固で、全くの殺戮者であるが、その年齢によって損なわれてもいる――41歳という年齢は、氏族戦士の標準としては老人なのである。彼女はその同僚の戦士達の誰よりも偏執的かつ競争的であり、この事は彼女を指揮官・同僚達と等しく常に不和にさせている。メック戦士至上主義者と自ら称しているブハーリンはまた、変化に激しく反対しており、ジェイドファルコンの様々な下位戦士プール――現在、今までよりも多い通常型装甲車輌とVTOLがこれに含まれている――の増加を頻繁に激しく非難してもいる。



メック: エイリー

識別番号: JF106-04A
総重量: 35t
シャシー: オリヴェッティS1 エンドースチール
動力: 245マグナ XL
巡航速度: 65km/h
最高速度: 97km/h
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA2
装甲: コンパウンド・アルファ フェロファイバー
武装:
2×タイプ3シリーズ ERアドヴァンス・タクティカル・ミサイル・システム
2×シリーズ6A ER中口径レーザー
4×ジェネラル・システムズ マイクロ・パルスレーザー

コメント:
 “エイリー”は、3087年のライラの惑星“チョンシャン”を巡る激戦の最中にジェイドファルコン氏族によって最初に配備されたポスト・ジハード設計機である。火力を重視した“クーガー”と同様の方針に沿って作られたこの“エイリー”はより成熟した戦闘機であり、より強力な機動力、より強固な装甲と、堅実な近接火力を誇った存在である。ジェイドファルコンは惑星“チョンシャン”の奪取には失敗したが、2機の“エイリー”はライラの完全な装甲部隊1個小隊と2機の軽量級メックを破壊し、この設計機の驚異的な戦闘での剛勇を見せ付けた。そして、その時以来、これは戦闘星団隊の幾つかにより多くがその姿を現しているのである。
 JF106-04Aの現在のパイロットであるイヴ・ブハーリンは、ブラッドネームを勝ち取って以来ずっと“エイリー”に乗っているにも拘らず、自分の機体に名前を付けてはいない。彼女は戦闘の際に歩兵部隊/装甲部隊を狩る事と殺す事を好んでおり、その戦闘にて彼女の近接兵器はそれらの“気に食わない”戦場での要素を素早く始末する事ができるのであった。



氏名: ジィー・チストゥ (Jiyi Chistu)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ジャーファルコン・ギャラクシー
メック: ジャーファルコン
生年月日: 03/20/3111
髪: 黒
目: 青

 ジェイドファルコン氏族の“トゥルーボーン”の戦士としては珍しく、ジィー・チストゥは謙虚かつ控え目な人物である。しかしながら、彼は穏やかに話をするが、この戦士は熟練の射手で、その行動が言葉よりも遥かに雄弁に物を語る個人武器の専門家なのである。チストゥはまた、軍事技術とジェイドファルコンの政治分野の両面に於ける素晴しい戦略家でもある。彼は外交術に非常に長けていると見え、如何なる信頼の置けない同盟者とも長く関りを持つ事なく出世をしてきている。この様な鋭い政治への洞察力は、彼の事をスノーレイヴン氏族――“聖戦”の最中に外世界同盟政府を完全に転覆させてしまった氏族――の血筋の子孫である、と彼の同僚達の多くが密かに彼を嘲笑するといった事態へとしている。不可思議なのは、他のジェイドファルコン人ならば即座に“不服の神判”を叫ぶであろうようなこの誹謗に対して、チストゥが何の言及もしていない事である。



メック: ジャーファルコン

識別番号: JF199-16F
総重量: 55t
シャシー: オリヴェッティ・ステージ
動力: 275核融合 XL
巡航速度: 54km/h
最高速度: 86km/h, 108km/h with/MASC
ジャンプジェット: クラン・スタンダード・タイプA1
装甲: レイディエント・アドヴァンス・シリーズ4
武装:
2×シリーズ6B 射程延長型大口径レーザー
2×タイプOVR-V LB-2Xオートキャノン

コメント:
 ジェイドファルコン氏族の中量級の“ジャーファルコン”は、この氏族の3110年代初期の氏族規模の再活性化プロジェクトの一環として開発されたものである。この機体は、氏族本国との結び付きが失われて以来その部品が徐々に乏しくなりつつある多数の古い設計機と置き換えられていった。速度・火力・簡素さというもので以って設計された“ジャーファルコン”は、ジェイドファルコンの戦闘星隊(ジェイドファルコンの“嘴”として有名な中量級〜重量級編成)の中に一般的に見かけられるものとなり、そこにて、その優秀な射程はそれを大部分の敵ユニット――他の設計機ならば接近をしなければならないユニット、にとってさえも驚異としている。
 JF199-16F(その現在のパイロットは“エメラルド”と呼んでいる)は、3126年にその惑星“ズデーテン”の組立てラインから出て以降、ウルフ氏族やヘルズホース氏族に対しての幾つかの戦闘を経験しており、ジィー・チストゥにその最後の2回の“地位の神判”を切り抜けさせてもいる。熟練のバトルメック“スナイパー”であるチストゥは、メックや重車輌等の強固な目標と交戦する際にはそのエネルギー兵器を特に愛用している。また、彼は走行中での射撃にも熟達している。



氏名: ショーン・ロシャーク (Shone Roshak)

所属勢力: ジェイドファルコン氏族
所属部隊: ターキナ・ケシーク
メック: シュライク
生年月日: 08/06/3102
髪: 茶
目: 青

 誰から聞いても、ショーン・ロシャークは非常に冷えびえとしている人物である。その鋭い青い眼――若くして薄くなりつつある茶髪が乗っている貧弱な頭蓋骨にある眼窩に深く沈み込んでいる――は、この青白くひょろ長い戦士が自分のバトルメックの操縦席に縛り付けられていない時に見せる唯一の生命の徴である。何がロシャークをかように生気のない外観にしたのかは不明であるが、我々の分析員は、ジェイドファルコンの育成プログラムの気紛れか彼の出生地である惑星“アリーナ”の珍しい病気のどちらかではないか、と提唱している。彼にとって幸運な事に、ジェイドファルコンの訓練プログラムは外見よりも戦闘能力を重んじており、ロシャークは決定的な効率さで以ってメックを操縦する権利を獲得したのであった。政治に断固として関りを持とうとしないロシャークは、戦い、殺す為にのみ生きており、彼は通った後に全く生存者を残さない事で著名である。この態度とその外見は、その同僚達から“バザード(ノスリ)”という非公式の愛称を彼にもたらしている。



メック: シュライク

識別番号: JF401-04A
総重量: 95t
シャシー: DSAM エンドー4
動力: 340オリヴェッティ XL
巡航速度: 43km/h
最高速度: 65km/h
ジャンプジェット: グランドスラストMk5 (120m)
装甲: フォージングZM15 フェロファイバー
武装:
2×タイプ9 ウルトラ-5オートキャノン
1×タイプX“ロングボウ”LRM10-ラック
2×シリーズ2b ER大口径レーザー

コメント:
 ジェイドファルコン氏族の3110年代の軍再活性化の際に開発された設計機の1つであるこの超重量級の“シュライク”は、ウルフ氏族の“ツンドラウルフ”重量級メックの数十年間に渡る成功による不均衡を正す為の試みと思われる。この氏族の戦闘哲学を保持する為に、この機体はその火力を致死的な精度で以って叩きつけるのを可能とする強力な照準コンピューターが装備された。この事は95tの“シュライク”に、“ツンドラウルフ”のみならず致死的な“マッドキャットII”の様な他の超重量級の機体とも直接対決するのを可能とさせている。この“シュライク”は短期間で部隊指揮官達に好まれる機体となり、彼等はその機動力・重装甲・射程・精度に満足した。
 ショーン・ロシャークの“シュライク”は、彼のターキナ・ケシークへの異動後、極最近になり彼に割り当てられたものである。彼はそれにまだ愛称を付けてはいないが、彼の戦場でのコールサインである“バザード”が固着するものと思われる。



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