PERSONALITY: Kristen Marik
名前: クリステン・マーリック
称号/階級: 中尉
地位: メック戦士
生誕地: 惑星“マーリック”
年齢: 27
性別: 女性
略歴:
クリステンはヤノスの生き残りの子供中の最年少者で、がっしりとした体をしているが温かく親しみやすい女性であり、その父親と良く似た容貌、その父親の名高い強情さを受け継いでいる。自分の高貴な生まれで以て自動的にマーリック国民軍での士官の地位を得る事を好まなかったクリステンは、自分の力のみでそれを得る事を決断した。クリステン・マルクスという偽名を用い、彼女はその20歳の誕生日の時に傭兵中隊ランゲンドルフ槍機兵隊にテックとして入隊した。彼女の本当の身元は程無くして(傭兵回覧立体テープにさえも)明るみとなったが、彼女は功績により捕獲されたシュタイナーのハンチバック(彼女が現在操縦している機体)を授与されている。彼女は既に、3機の単独撃墜を挙げている。
性格:
意欲/欲求/目標:
クリステンは冒険好きな人物であり、自分の一族の影響力なしで成功する事を望んでいる。その兄弟達の大部分と同様に、彼女は政治を避け、交渉をするよりも敵と戦う事の方を好んでいる。彼女は自分独自の傭兵部隊を創設し、それを率いて中心領域を渡って勝利をする事を望んでいる。
様子:
ヤノスはいつもクリステンを溺愛しており、(トーマスを含む)自分のどの子供よりも深い愛情で以て彼女について語っている。それにも拘らず、この若きメック戦士はブロンウェン・ラフサーニが宮殿で暮らし始めて以降の3年半の間で“アトレウス”を1度しか訪れていないのであった――彼女はこの(自分より僅かに年上の)若き情人への父親の盲目的愛情が自分の母親の記憶を辱めていると感じているのである。
特技/能力:
無し。
私評:
クリステン・マーリックはヤノス・マーリックに溺愛されていたのですが、なかなかに根性のある人物で、家を飛び出して一兵卒からメック戦士へとなった優秀な軍人です。そして、後には長年の夢を叶えて自分の傭兵部隊を持つに至っています――もっとも、それは父親のヤノスから継承した莫大な遺産のお陰でもあるのですが。その上、ヤノスは遺言で彼女の部隊の雇用の便宜をはかっていたりします。この父の愛は報われたかどうかはともかくとして偉大ですね。
ヤノスの死後はあの“トーマス・マーリック”が彼女の事を気に掛けて、彼女の部隊を自由世界同盟に留めるべく有利な契約で何年か引き留めました。しかし、彼女はそれを最終的には振り切ってライラ同盟と契約を結び、やがて連邦=共和国内戦に巻き込まれて死を遂げる事となります。しかも、それは彼女の連隊内の家族の大半が戦死すると言う悲劇的なものでした。
彼女の子供で生き残ったのが、後に“聖戦”で活躍するアリス・ルース=マーリックです。彼女は母の部隊を受け継ぎ、“聖戦”の最中の中心領域にてワード・オブ・ブレイクと戦闘しています。彼女は母の作り上げた傭兵部隊を事実上の正規軍部隊にしてしまっていますが、戦後はどうするつもりなのでしょうか? 彼女の今後の行動を追うのは興味深いものになりそうです。