PERSONALITY: Christopher Halas
名前: クリストファー・ハラス
称号/階級: オリエント公
地位: オリエント公国“議会”選出議員
生誕地: 惑星“オリエント”
年齢: 45
性別: 男性
略歴:
クリストファー・ハラスは、黒髪の長身で軍人的な態度と物腰を持った人物である。20年近い前線での経験を持つ熟練したメック戦士かつ気圏戦闘機パイロットであるハラスは自由世界同盟軍で最も叙勲されている者の1人であり、サーベル騎士叙勲、銀十字勲章、2つのダイヤモンド殊勲章(敵撃破10000t)の保持者である。更に、元・軍士官で同盟“議会”議員に選出された者達の多くとは異なり、このオリエント公は有能な政治家であり、アトレウス議会場で企まれる陰謀の只中で活躍し続けているのである。
性格:
意欲/欲求/目標:
同盟“議会”に於ける3番目に大きな議員連合の指導者として、ハラスは“議会”の審議に対してかなりの力を保有している。ここ10年以上、彼は一貫してヤノスの発議に対して支持をしてきている。この公爵の支持は実用主義的な考えによって部分的に動機付けられている――ハラスは、自由世界同盟が敵にとっての容易な標的へとなってしまう様な内輪もめの口論で行き詰まるのを防ぐ為には総帥が必要である、と心から信じているのである。この彼の忠誠は報われている――ヤノスはアントンでの経験以降、大抵の場合に於いて貴族を信頼する事に用心深くなっているのであるが、クリストファーとは非常に親しくなっているのであった。ヤノスは自分の希望と夢をハラスに打ち明けており、彼を自分の大きな発議の幾つかに於ける表看板として用いている。
様子:
基本的には誠実で高潔であるが、ハラスも自由世界同盟に於ける自分とオリエントの重要性を高める事に対しては注意を払っており狡猾さとは無縁ではない。トーマスの専門的な技術知識は軍と政治での自分の経験と比べると取るに足りないものである、と確信している彼は、何年か後には自分が“玉座を背後から操る黒幕”となるであろう事を期待している。ハラスはその人生に於いて、同盟議会の内外に多くの友と敵を作ってきている。ここ数ヶ月間、アンドゥリエン選出議員のタラク・ベン=アデン――過去にハラスは同盟議会の議員席から熱心な孤立主義者である彼の事を“意気地無しの臆病者”と呼んだ事がある――と陰謀合戦を戦っている。ハラスは、ベン=アデンが最近自分に対して試みられた暗殺の背後にいる人物である、と確信している。この件に関する何らかの証拠が発見されるかどうか、ハラスが報復を試みるかどうか、については定かでないものである。
特技/能力:
公爵は、自分の息子のトーマスをその正当な後継者とする、というマーリックの取り決めをコムスター外で知っている僅か4人の内の1人である(ヤノス、シェーン・イーストウィック、SAFE長官ジェイム・コルネホと共に)
私評:
クリストファー・ハラスは自由世界同盟の存続とオリエント公国の存続が不可分のものであると認識しており、レグルス公国やアンドゥリエン公国とは対照的にほぼ常に親マーリック派でした。ヤノス亡き後、彼はその資質を認めたのかトーマス・マーリックの支持に回り、自分の娘をトーマスの嫁にしたり、陰に日向にトーマスを支援しました。
クリストファー・ハラスの誠実さには定評があります。“聖戦”の勃発で自分が信じていたトーマス・マーリックが偽者であった事が明らかになった後でさえも、彼は脱出してきたその“偽者”のトーマスを(息子の反対を押し切って)自国に匿っています。彼の友と認めた人物に対する義理堅さは大したものだと言えます(もっとも、この行動も政治的な思惑とは無縁でないのですが) そして、ヤノス・マーリックよりも長く生きた彼は自由世界同盟の中興と崩壊を見届ける事になります。3025年代から尚も生きている数少ないキャラクターの1人として、彼には1つの時代の始まりと終りを見る役割が与えられたのかも知れません。