出典: Dropships and Jumpships
トライアンフ級降下船
種別: 航空機型
重量: 8600t
規模
全長: 129m
全高: 43m
全幅: 120.2m
乗員数: 15人
積載可能重量、搭載兵員定数: 749.5t、重車輌45輌、軽車輌8輌、兵員135人
武装:
1×PPC
1×AC/10
2×AC/5
1×LRM−20
2×LRM−15
1×LRM−10
2×大口径レーザー
8×中口径レーザー
2t、AC/5弾薬
2t、AC/10弾薬
7t、LRM弾薬
駆動システム: デラノ1070
製造年: 2593年
目撃頻度: レア
トライアンフ級降下船
安全噴射: 3
最大噴射: 5
中枢強度: 11
エンジン:
燃料数(6噴射点/1t): 1250
燃費: 1.84t/噴射日
貨物隔室扉数: 0
車輌収納室数: 45
車輌隔室扉数: 1
車輌収納室数: 8
車輌隔室扉数: 1
歩兵収納室数: 4
歩兵隔室扉数: 1
艦橋:
放熱器数: 48+22 |
重量
1070
250
0
4500
0
400
0
20
0
15
70 |
装甲値(16点/t): 560
船首
右翼
左翼
船体
エンジン
武装:
船首:
PPC
AC/10
LRM20
中口径レーザー
中口径レーザー
左右翼:
AC/5
LRM15
大口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
船尾:
LRM10
中口径レーザー
中口径レーザー
|
35
110
100
100
170
80
|
概要:
“トライアンフ級降下船”は、完全装備の1個装甲大隊を戦場に輸送する為に設計されている。45輌の戦車とその乗員を輸送可能なこの船は、継承国家でもかなり一般的な降下船のクラスの1つである。その広大な車輌ベイは装甲車輌の輸送に加えて、通常型航空機、間接砲、バトルメック、気圏戦闘機の輸送にもまた申し分のないものである。
トライアンフ級は、未だに現存しているものの中で最大の航空機型の船である。トライアンフ級の形状はその長距離航行特性を限定したものにしているが、それはトライアンフ級の装甲車輌群が容易に乗船と下船を行う事を可能としている。
この船の広大な内部空間は、5つのデッキに分かれている。最底部のデッキは、この船の移動用推進機関(transit drive)、着陸脚、燃料タンクを収めている。また、このデッキの中央部に広がっているものはこの船の車輌ベイの一部で、15輌の戦車用の格納庫が端から端まで一列に並んでいる。船尾の末端付近は2つの貨物ベイとなっており、それぞれが多数の補給物資と装備を収納する能力を持っている。このベイは各々が、4輌の軽車輌を収めるのに十分な空間を持っているのである。
この船の主車輌ベイは、第2デッキの大部分を占めている。その末端部にはランプがあり、下げた時には下部のデッキにまで達する。しかし、(その際には)下部の車輌ベイへの如何なるアクセスも妨げてしまう。第2デッキはまた、船の前部ウェポン・ベイと弾薬庫も収めている。
真ん中のデッキは、この船の乗員の大部分と、食堂、診療所、食糧貯蔵庫、乗員用装備貯蔵庫を収めている。そして、このデッキの後部区画は、この船のエンジン・コアの下半分を収めている。
第4デッキは、この降下船の中央機関センター、アビオニクス機器、通信電子機器、バッテリー、前部ウェポン・ベイの上半分、が収められている。また、このデッキには、地上部隊の移動と戦闘の調整に使う為の立派な戦術作戦センターも置かれている。そして、このデッキの後部は、エンジン・コアの上半分によって占められている。
第5デッキは、艦橋、深宇宙探査レーダー、廃物再処理施設、装備貯蔵庫、船の洗濯室、火器管制システムが収められている。このデッキの後部は、船のパワー・プラントが収められている。そして、最後部には後部ウェポン・ベイが置かれており、そこはエンジン区画を通ってのみアクセスが可能である。
トライアンフ級は各装甲中隊の人員達を収容する為に、3つの広大な区画を持っている。各区画は長く狭隘で、その各壁には2段ベッドが12個並べられている。各ベットの間には、個人装備用の大きなロッカーが存在している。また、各区画の端の1つには、全中隊が共同で使用する手洗いが存在する。その反対側の端にはメイン・エントランスがあり、その先には指揮官の部屋に続く扉が存在している。この部屋を部隊の指揮官と先任軍曹が共同で使用しており、部屋には2段ベッドが1つと折畳み式の洗面台、折畳み式のテーブルと椅子が2つ置かれている。
この船の乗組員は、兵員デッキの上方のデッキに置かれている複数の2人部屋を住居として与えられている。乗組員達はまた、独立した食堂と彼等独自の娯楽施設も持っている。
トライアンフ級の任務は、前もって設置された着陸地帯に着陸して、その1個大隊の戦車群を届ける事である。この船は戦闘領域に突入をする為の設計をされてはいないのであるが、一度ならず戦闘地帯の只中に援軍を展開すべく命令を下される。
トライアンフ級は、敵部隊にとって士気を挫く光景である。その船客はメック戦士やバトルメックではないのであるが、大抵の場合に於いて1個装甲大隊は数で以ってそれを補えるものなのである。
私的解説:
トライアンフ級降下船は、航空機型の降下船としては最大のものです。船体が大きいだけに搭載能力に優れ、居住性も他の降下船に比べて多少なりとも改善されています。また、バトルメックや気圏戦闘機の搭載にも適している柔軟性のある格納庫の存在は魅力的です。ただ、その重量のわりには武装・装甲が貧弱なのは大問題です。例の如く、運用には注意が必要でしょう。
3057年には、トライアンフ級の欠点を改修した型がドラコ連合のBBPインダストリーズ社によって作られています。この改良型は武装と装甲の強化だけでなく内部構造にも手が加えられており、新たにメック格納庫が4つ設置され、ベイ間の移動に効率の良いように内部のランプの再配置が行われています。これにより、改良型トライアンフ級は航行中も船内で機材の移動が行いやすくなっています。諸兵科連合部隊の運用に適したトライアンフ級は今後も様々な型が生れ、様々な場所で使われていきそうです。
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