出典: Dropships and Jumpships
モノリス級航宙艦
重量: 430000t
規模:
全長: 750m
帆直径: 1270m
乗員数: 26人、小型船操縦士4人
降下船搭載可能数: 9
駆動システム: KF マークX
小型船定数: 6
製造年: 2776年
目撃頻度: レア
モノリス級航宙艦 K-F機関強度: 7 エネルギー収集帆強度: 5 位置維持機関: 0.1G ドッキング・ハードポイント: 9 小型船収納室: 6 小型船隔室扉数: 2 重力デッキ: 2 燃料数(1噴射点/2t): 30 燃費: 39.53t/噴射日 艦橋: 放熱器数: 0+137 |
重量 |
装甲値(4点/t): 600 司令区画 艦首 右側面 左側面 貨物区画 右側面 左側面 機関区画 右側面 左側面 位置維持機関 武装: 無し |
150 |
概要:
“モノリス級”は、継承国家内に尚も存在しているものの中で最大の航宙艦である。巨大なカーニィ=フチダ機関により、この船は9隻までの降下船と7000t以上もの貨物を輸送する能力を有している。より小型のスターロード級航宙艦と同様にモノリス級は建造と維持が高価で、それ故に、継承国家の軍内で独占的に姿が見られるものである。これらの巨大な船は極僅かな数しか現存していないが、豊富な予備部品の存在はこれらの巨大な船が遥か昔には恐らく方々にあった事を意味している。
恐らく、モノリス級は今日の中心領域で最も良く認知されている航宙艦である。最大のジャンプ能力を持った船であるのに加えて、この船は船殻から伸展する事が可能な多数の重構造アームで以って構成されたユニークなドッキング・システムも持っているからである。標準のドッキング環はそのアーム群の末端に位置し、それらのアーム群はモノリス級の貨物区画に3つのグループにて置かれている。各々3基ずつであるこれらのアーム群は、貨物区画を取り巻いているリングに別個に等間隔で置かれている。その最も長いアームは前部のリングと後部のリングに置かれており、中央のグループのドッキング・アームは短いもので以って構成されている。この配置は、如何なる大きさの降下船も航宙艦に安全にドッキングする事を可能としているのである。
大規模軍事作戦にて使用する為に設計された事により、モノリス級は多数の戦闘を優先したシステムを搭載している。それらのもので1つ目のものは、船の主タンクから独立している一連の燃料タンク群である。この追加のタンクは、長期の戦闘作戦の際に降下船に補給をする為のものである。そして、他の搭載物としては、船の船首の乗組員モジュール内に置かれている戦闘作戦指揮センターがある。この広大な部屋は、ずらっと並んだ通信ステーション、コンピューター制御の戦略表示壁面マップ、プロッティング・テーブル、その他多数の特別な用途の機器、で以って埋め尽くされている。このセンターの端の1つは、作戦センターの活動を見渡せる耐圧試験済みの大型ウィンドを有する、指揮官用の統制ブースとなっている。指揮官のブースの内部には、作戦センター内の如何なる稼動中のディスプレイとも同様の働きをする事が可能である多数のモニターが据え付けられた大型パネルが1つ存在している。このパネルから、作戦指揮官は自身の作戦スタッフ――航宙艦、自身の兵士達、或いは敵の兵士達も――の最新の情報を取り入れ続ける事が可能なのであった。
一般的に航宙艦が脆弱な存在である事から、モノリス級は航宙艦としては比較的分厚い装甲によって防御されているが、幾つかの主要な戦闘降下船と比較すれば殆ど薄いと言うべきものである。――航宙艦にとって、防御は相当に重要なものであるが、航宙艦は戦闘の中心に突入する事を目的としてはいないからである。
モノリス級を他の船よりも脆弱でない存在としているもう1つのものは、(船に)搭載された広大な予備部品の倉庫である。モノリス級が最初に建造された時には、常ならない多数の予備コンポーネントが同時に製造されていたのである。これらの余分なコンポーネントは、完全なジャンプ用の帆から装甲補修パッチ、エンジン遮蔽、電子機器、位置維持用スラスター部品の範囲にまで渡っている。
中心領域では数ダースのモノリス級が現在も稼動中で、その全ては継承国家の軍によって所有され、運用されている。既知のモノリス級の約半数はドラコ連合内に位置しており、また、ほぼ同数のパーセンテージがダヴィオン家とマーリック家の軍に所属している。それ以外の少数のものは、ライラ共和国とカペラ大連邦国にほぼ同じ数で散らばっている。
非常に奇妙な事に、ドラコ連合は最大の数のモノリス級を配備しているのであるが、もはやこの種別の如何なる船も新しく建造するのが不可能となっている。恒星連邦では、3年間で2隻の割合で建造が尚も続いている。最近までは、自由世界同盟内でのモノリス級の建造率は2年間で1隻というものであった。しかし、現在、マーリック家はこれらの星間船用の建造施設を失ったと信じられている。