出典: Technical Readout: 3057 Revised Edition
ルクソール級重巡洋艦
技術: 星間連盟
製造年: 2727年
重量: 890000t
全長: 975m
帆直径: 1490m
燃料: 5000t(12500)
重量(t)/噴射日: 39.52
安全噴射: 3
最大噴射: 5
帆強度: 5
K-F機関強度: 18
放熱器数: 3250(6500)
中枢強度: 80
BV: 225875
装甲
艦首: 153
前方両舷側: 151
後方両舷側: 151
艦尾: 145
貨物
第1隔室: 戦闘機(12) 扉数6
小型船(4)
第2隔室: 積荷(53594t) 扉数1
降下船搭載可能数: 4
重力デッキ数: 2(直径95m×2)
脱出ポッド数: 30
救命艇数: 35
乗員数: 士官62人、下士官/兵員210人、砲手83人、隔室人員44人
弾薬: NAC/25弾薬276発(165.5t)、NAC/30弾薬184発(147.2t)、ミディアムNガウス弾薬192発(76.8t)
注: リチウムフュージョン・バッテリー・システム、1423tのインプルーヴド・フェロアルミニウム装甲を装備
武装:
艦首(発熱830)
3×NL55
3×ミディアムNPPC
2×NAC/25(46発)
左/右前方舷側(発熱605)
3×ミディアムNPPC
2×NAC/25(46発)
2×ミディアムNガウス(48発)
左/右主舷側(発熱1280)
4×NL55
4×ミディアムNPPC
2×NAC/30(46発)
2×NAC/30(46発)
左/右後方舷側(発熱605)
3×ミディアムNPPC
2×NAC/25(46発)
2×ミディアムNガウス(48発)
艦尾(発熱915)
4×NL55
3×ミディアムNPPC
2×NAC/25(46発)
概要:
ミッチェル・ヴィークルズ社は、アヴァター級巡洋艦を置き換える為の艦を欲する星間連盟海軍司令部の求めに応えて、このルクソール級重巡洋艦を開発した。ミッチェル社は既に先進的なミサイル巡洋艦を構想中であり、彼等はそれを通常の重巡洋艦が必要とするものに合致するよう素早く修正したのであった。その所産であるこの重武装の戦闘艦は、瞬時に成功作となった。そのルクソール級重巡洋艦の最後の艦であるSLS“ローダン”は、2765年に惑星“グレアムIV”の軌道船渠から生まれ出た。
この新型艦の最初の試練は、星間連盟評議会によって課された不公平な税に対して辺境が反乱に突入した際に訪れた。そして、兵員輸送船団群――それらは地球帝国から辺境にSLDF部隊の大半を輸送していった――を護衛する責務を負ったルクソール級達は、その自分達が責務を持つ者達に対する如何なる攻撃も払いのけた。程無く、反乱者達はこの重巡洋艦によって護衛されている輸送船団を避ける様になっていった。
辺境世界共和国から地球帝国を解放する為の戦役に於いては、ルクソール級達は戦闘の最前線にてその姿が見掛けられるものであった。しかし、辺境世界共和国の戦闘艦群との戦闘ではそれらのルクソール級達は常に勝利を収める事となったが、地球帝国宇宙防衛システムの洗練されたキャスパー無人艦群(当時、“簒奪者”の軍の支配下にあった)に対してはそれらは全く異なる様相を見せる事となった。その自動無人戦闘艦群は、かの重巡洋艦達を大いなる脅威と識別して自らの攻撃を集中させたのである。この事実を認識したSLDFは、ルクソール級達を囮に用い始めた。この戦術は多くの輸送船を救う一方で、その任務に割り当てられた艦にとってそれは事実上の自殺行為であった。一隻、また一隻、とルクソール級重巡洋艦達は戦闘で沈んでいった――可能な限り多くのキャスパー達を自分達の道連れにしつつ。
ルクソール級重巡洋艦の最後の艦は、“地球”を解放する為の最終戦闘の最中に破壊されたものである。