出典: Technical Readout: 3075
レパード級“ポケット戦艦”降下船
種別: 軍用航空機型
用途: ポケット戦艦
技術: 星間連盟
製造年: 3073年
重量: 1900t
BV: 6607
寸法
全長: 70.2m
全幅: 53m
全高: 24.5m
燃料: 100t(4000)
重量(t)/噴射日: 1.84
安全噴射: 5
最大噴射: 8
放熱器数: 70[140]
中枢強度: 12
装甲
船首: 339
両側面: 254
船尾: 169
貨物:
第1隔室: 積荷(65.5t) 扉数1
救命艇数: 0
脱出ポッド数: 2
乗員数: 士官2人、下士官/兵員4人、砲手4人
弾薬: LRM20弾薬36発(10t)、キラーホエール−Tミサイル弾薬11発(550t)
注: 54tのフェロアルミニウム装甲を装備
武装:
船首(発熱68)
2×ER PPC
1×LRM20+アルテミスIV(12発)
3×中口径パルスレーザー
1×キラーホエール−T(11発)
左/右翼(発熱32)
1×LRM20+アルテミスIV(12発)
2×ER大口径レーザー
1×中口径パルスレーザー
船尾(発熱20)
1×ER大口径レーザー
2×中口径パルスレーザー
概要:
3073年の第52シャドウ師団の惑星“カレドニア”への襲撃の最中、この新たに存在が明らかとなったレパード・ポケット戦艦は、防衛をする複数のアヴェンジャー級の船殻を一斉射で以て破り、永久に消える事のない印象を後に残した。この型は当初は全く新しい設計のものと考えられていたが、アリス・ルーセ=マーリックのレジスタンス・ネットワークによって送られた諜報広報はそれらが実際にはイリアン・テクノロジーズ社により惑星“クリッパートン”にて製造されているレパード級の新たな改修型である事を最終的に証明した。ワード・オブ・ブレイクの軍勢はそれらの船を何らかの方式や形態にて隠蔽したり偽装したりする事を全くせず、それらで以て民間の輸送船達に対して威嚇戦術を用いる事の方を好んでおり、輸送船達が畏縮している間にそれを海兵部隊で強襲するものである。[エディターズ・ノート: レパード級ポケット戦艦は元々はレパードCV級をベースにしていたが、今は殆どの場合に於いて通常型のレパード級をベースにしており、それは脆弱な空母のものよりも数的にかなり多くなっている]
ワード・オブ・ブレイクの軍内に現れている他のポケット戦艦の大部分とは違い、このレパード級はその元々の構成から著しく異なっている。その船尾のエンジン噴射口は僅かに大きくなっており(これはその拡張されたドライブがもたらした目に見える結果である)、その追加の20数tのフェロアルミニウム装甲は船殻の複数の部分をより分厚いものにしている。その最も著しい違いは、テレオペレーテッド・キラーホエール・ミサイルランチャーを収めている腹面の大きなバルジ――それはこの降下船の腹面にシンプルに取り付けられている――である。このミサイルランチャーを収容する為に降下船のトランジット・ドライブの噴射口の配置へ加えられたその変更もまた、訓練された眼にとっては明確に区別できるものである。この船のサイズが小さい所為で、全てのメック隔室と戦闘機隔室を除去しても11発のミサイル弾薬庫と1基の精巧な回転式給弾機構を辛うじて収められるに過ぎないものとなっている。
ゴーストベアー達が“ルシエン”と“ペシュト”に向かって動いた時、レパード級の一団こそがその彼等の侵攻軍に対して最も困難をもたらしたものであった。それらのポケット戦艦達はミサイルを見当違いの方向に撃った様に見えたが、そのミサイルは向きを変えると目標機の最も弱い箇所を襲ったのである。これらの攻撃により幾らかの船を失った後には、ゴーストベアー達はそれらの他の点では取るに足らない見掛けをしている船達に全力を注いだが、レパード級の最後の1隻が破壊されるまでの間にその重装甲は更に数斉射を放つ事を彼等に可能とさせた。
最近になり、ルーセ=マーリックのレジスタンス組織は驚くべき勝利を収めている――彼等は惑星“クリッパートン”の造船所に潜入し、それらの(ワード・オブ・ブレイク保護領の市民軍に発送するべく準備中であった)ポケット戦艦を半ダース近くハイジャックしたのである。ワード・オブ・ブレイクの塗装を纏ったままであるこれらの船は、ワード・オブ・ブレイク保護領防衛への補給と強化に従事しているブレイク教徒と提携している傭兵の護送船団に撹乱攻撃をするのに用いられている。