出典: Dropships and Jumpships
ガゼル級降下船
種別: 航空機型
重量: 2903t
規模
全長: 79m
全高: 28.1m
全幅: 73.2m
乗員数: 10人
積載可能重量、搭載兵員定数: 950t、重車輌15輌、兵員45人
武装:
2×PPC
1×LRM−20
1×AC/5
2×SRM−6
1×大口径レーザー
10×中口径レーザー
4t、LRM弾薬
2t、SRM弾薬
1t、AC/5弾薬
駆動システム: スターリーグV95
製造年: 2531年
目撃頻度: アンコモン
ガゼル級降下船
安全噴射: 4
最大噴射: 6
中枢強度: 8
エンジン:
燃料数(6噴射点/1t): 1233
燃費: 1.84t/噴射日
貨物隔室扉数: 1
車輌収納室数: 15
車輌隔室扉数: 1
艦橋:
放熱器数: 48+22 |
重量
2390
137
0
1500
0
15
70 |
装甲値(16点/t): 480
船首
右翼
左翼
船体
エンジン
武装:
船首:
LRM20
AC/5
中口径レーザー
中口径レーザー
左右翼:
PPC
SRM6
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
船尾:
大口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
|
30
100
85
85
140
70
|
概要:
“ガゼル級降下船”は継承国家内で稼動中の降下船の中でも小型の種別のものの1つであるが、フューリー級やレパード級ほど小型ではない。1個装甲中隊を戦場に輸送する為に設計されたこの船は、15輌の戦車、合計で950tの重量を収納可能な強化された車輌ベイを持っている。その窮屈な乗員用の施設は、55人――兵員と船の乗組員を含めた数――を収容可能である。
ガゼル級の内部は3つの大きなデッキで構成されている。底部のデッキには車輌ベイが入っており、それは最大幅が59.5mで約18mの長さを有している。この区画への出入りは、この降下船の船首に位置する格納式の大型ランプを通して行われる。元々は、昔の小型装甲車輌用に設計されていたこのベイは後年に、大型で重い車輌を収納する為に拡張しなければならなかった。追加の空間を得る為に、乗員用の施設と後部の貨物区画は縮小された。また、このデッキからは乗員用のリフトも撤去しなければならなかった――そして、それは格納式の梯子によって置き換えられたのであった。
このデッキの設計は、兵站上の問題を作り出す可能性がある。完全編成の部隊のベイ内での揚収が困難な為に、多くの不慣れな強襲部隊が長い遅延に直面する事になるのである。良く訓練された部隊は、荷下ろしを素早く処理するのと降下船全体の生存性を上昇させる為に展開部隊を発展させている。余りにも多くの地上に降りたこの降下船が不慣れな部隊によって引き起こされた遅延の為に破壊されている事により、ガゼル級の乗組員の多くは未熟な部隊が乗船して来た時には常に心配をする。故に、賢明なガゼル級の艦長は部隊の指揮官に熱心に、素早く車輌を展開する為の最善の手順の概略を述べるのであった。
第2デッキは、一般的にメイン・デッキと呼ばれている。このデッキは機関室、艦橋、全乗組員10人用の居住施設、を内包している。このデッキの後部の1/3には、この船の駆動システムの下半分が収められている。
最上部のデッキには洗濯室、廃物再利用設備、水タンク、診療所、食堂、燃料貯蔵庫を含んだ、乗組員が必要とするシステムと設備の大半が収められている。このデッキの後部には、この船の駆動システムの下半分が収められている。
この船がその移動用推進機関(transit drive)を使う為には、超高温のプラズマがエンジン・コアから駆動システムへと導かれる。ガゼル級の中で、この(プラズマの移動)経路はその区画を通り抜けて機関制御センターと続いており、機関員達に不愉快な高温環境をもたらしている。この問題を緩和する為に、空気循環用のシャフトが最上部のデッキからメイン・デッキを通り底部の車輌ベイにまで開かれて設置されている。約3×11mの広さを持つこのシャフトは、機関部の過熱を抑える為に熱を分散させるのである。このシャフトの内部には、進入用の梯子、キャットウォーク、その他多数のパイプや導管が入っている。
ガゼル級の乗客達は、メイン・デッキに位置する3つの区画内に割り振られる。各区画は1個装甲小隊の人員用の宿所を提供している。その睡眠用の設備は、1輌の車輌の乗員ごとに4つの3段ベッドで以って構成されている。また、追加の人員用の部屋を提供する為に、5つ目の3段ベッドもこれには含まれている。各個人は個人用の装備を収納する為に、壁に小さなロッカーを与えられている。共用の手洗いは、この部屋で大きな位置を占めている。この区画内での空間の不足により、他の降下船の多くの場合と同様に、小隊の中尉は机や椅子を持つ事はできない。代りに、中尉は食堂や車輌ベイにて自身の管理業務を処理しなければならないのである。そして、他の多くの兵員輸送船と同様に、指揮官や先任軍曹達は狭い宿所を共同で使用している。また、この船の乗組員は、隣にある3つの兵員用区画と全く同じ作りの区画に居住しているのである。
私的解説:
ガゼル級降下船は、装甲部隊輸送用の降下船です。当初は、この降下船は軽戦車部隊を輸送するべく設計されていたのですが、継承権戦争の勃発でよりフレキシブルな貨物スペースが必要となった事により、貨物格納庫の無理な拡張が行われました。結果、乗員用の居住設備が犠牲となり、テクニカル・リードアウトの記述からもその窮屈さが垣間見えます――これはかなり、トホホに思えます(笑) また、ガゼル級は武装が貧弱なので、気圏戦闘機に襲われたらかなり厄介な事になるのは問題でしょう。しかし、その輸送能力はかなりのものがあり、魅力的です。
ガゼル級は3055年にニューシルティス・シップヤード社により改良型が開発され、火力が若干増強されます。この改良型ガゼル級は主に連邦=共和国で使われており、連邦=共和国の巨大なRCT(連隊戦闘団)の輸送に役立っています。
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