出典: Field Manual: ComStar、Technical Readout: 3067

ダンテ級フリゲート

技術: 星間連盟
製造年: 2941年
重量: 610000t
全長: 640m
帆直径: 610m
燃料: 3000t(7500)
重量(t)/噴射日: 39.52
安全噴射:
最大噴射:
帆強度:
K-F機関強度: 13
放熱器数: 650(1300)
中枢強度: 50
BV: 115903

装甲
  艦首: 100
  前方両舷側: 90
  後方両舷側: 80
  艦尾: 70

貨物
  第1隔室: 戦闘機(12) 扉数4
  第2隔室: 積荷(8542t) 扉数2
  第3隔室: 積荷(8544t) 扉数2

降下船搭載可能数:
重力デッキ数: 1(直径135m)
脱出ポッド数: 24
救命艇数:
乗員数: 士官31人、下士官/兵員157人、船客24人

弾薬: AMS弾薬1800発(150t)、LRM20弾薬960発(160t)、NAC/30弾薬150発(120t)、NAC/35弾薬100発(100t)

注: リチウムフュージョン・バッテリー・システム、600tのフェロカーバイド装甲を装備

武装:
艦首(発熱479)
  4×LRM20(120発)
  6×小口径パルスレーザー
  3×AMS(225発)
  4×大口径パルスレーザー
  2×NAC/30(15発)
左/右前方舷側(発熱503)
  2×ER大口径レーザー
  4×LRM20(120発)
  6×小口径パルスレーザー
  3×AMS(225発)
  4×大口径パルスレーザー
  2×NAC/30(10発)
左/右主舷側(発熱743)
  2×ER大口径レーザー
  4×LRM20(120発)
  6×小口径パルスレーザー
  3×AMS(225発)
  4×大口径パルスレーザー
  2×NAC/30(10発)
  2×NAC/35(50発)
左/右後方舷側(発熱503)
  2×ER大口径レーザー
  4×LRM20(120発)
  6×小口径パルスレーザー
  3×AMS(225発)
  4×大口径パルスレーザー
  2×NAC/30(10発)
艦尾(発熱127)
  2×ER大口径レーザー
  4×LRM20(120発)
  6×小口径パルスレーザー
  3×AMS(225発)
  4×大口径パルスレーザー

概要:
 コムスターの3隻の“ダンテ級”の艦船は2935年から2949年の短い期間に建造された、“タイタン”にある修復された星間連盟期の造船所の産物であり、結社内の軍事優先主義を増大させたものである。コムスターは多数の元・SLDFの戦闘艦をモスボール状態で保持していたのであるが、それらの艦船の大部分が結社には供給不可能である多数の乗員を必要としていた。故に、首座司教(首位者)ヨークは他の艦船を改装し新たな乗組員を訓練する一方で、発足しようとしているコムスター防衛/市民軍をサポートする為の暫定措置として大規模に自動化されたダンテ級の建造を求めたのである。
 最初のダンテ級である“ナルボンヌ”は2941年に就役し、2944年に“ボルドー”、2948年に“モンペリア”と続いた。しかしながら、艦隊の残余の改装費用の上昇と、艦船・軍艦乗員の両方の隠蔽の困難さは、2949年にこの計画を凍結へと導いたのである。(後に)成功が証明された設計である故に、軍司教はこのダンテ級の更なる艦の建造実行を考慮した。しかし、3058年のブレイク教徒達の侵攻は、それらの計画を中止させたのであった。
 幾つかの駆逐艦よりも重量は劣っているが、このダンテ級の調和した速力・火力・装甲はこれにフリゲートの艦種類別をもたらしている。その主な任務は、降下船(で構成された)小艦艇部隊の指揮と護衛である。また、この(艦の)設計は襲撃戦術にも長けているが、その小さな貨物区画と限られた燃料庫は独立した作戦を妨げているのである。


私的解説:

 このダンテ級フリゲートは、30世紀にコムスターがこっそりと建造した戦闘艦です。コムスターの歴史上で最も偉大な指導者であると評価されている首座司教ヨークですが、このダンテ級の記述でも見て取れるように、かなり熱心にコムスターの武装化を推進しようとしていました。彼は軍拡を実行し、最終的に何を意図していたのでしょう? 彼は現実主義者で鋭利な知性を有し、大きな構想を抱いていたようですが……もしかしたら、彼が暗殺されなかったとしましたら、100年ほど早く中心領域で“聖戦”が起っていたのかもしれませんね(笑)

 ダンテ級フリゲートは、攻撃力・機動力・防御力がうまく纏められた傑作艦と言えます。特に、艦の全周に渡って張り巡らされた近接防御火器はなかなかのもので、気圏戦闘機やミサイル攻撃に対して高い耐性を持っています。また、設定上では、艦の運用に必要な乗員数が他の艦と比較して小数であるのも高ポイントでしょう。唯一の欠点は、燃費が悪い割には搭載燃料が少なく航続距離が短い事でしょうか。ともかくあらゆる意味で、この艦はコムスターを象徴する存在です。

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