出典: Technical Readout: 3057 Revised Edition

コミテイタス級航宙艦

技術: 氏族
製造年: 2995年
重量: 250000t
全長: 680m
帆直径: 1150m
燃料: 460t(1150)
重量(t)/噴射日: 39.52
位置維持噴射: 0.1G(0.2噴射)
帆強度:
K-F機関強度:
放熱器数: 122(244)
中枢強度:
BV: 6384

装甲
  艦首: 16
  前方両舷側: 14
  後方両舷側: 12
  艦尾: 16

貨物
  第1隔室: 戦闘機(20) 扉数2
  第2隔室: バトルアーマー・ポイント/分隊(5) 扉数0
        積荷(778.5t) 扉数1
  第3隔室: 小型船(5) 扉数1

降下船搭載可能数:
重力デッキ数: 1(直径95m)
脱出ポッド数:
救命艇数:
乗員数: 士官8人、下士官/兵員27人、砲手10人、隔室人員95人

弾薬:ガウスライフル弾薬48発(6t)、ウルトラAC/20弾薬50発(10t)、LRM20弾薬144発(12t)、ストリークSRM6弾薬90発(6t)、AMS弾薬384発(16t)

注: 119.5tのインプルーヴド・フェロアルミニウム装甲を装備

武装:
艦首(発熱86)
  1×ガウスライフル(32発)
  2×ER大口径レーザー、
    2×ER中口径レーザー
  2×LRM20+アルテミス(24発)
  2×AMS(144発)
  1×ER PPC
  1×大口径パルスレーザー、
    2×中口径パルスレーザー
  1×ストリークSRM6(15発)
左/右前方舷側(発熱59)
  1×ウルトラAC/20(25発)
  1×ER大口径レーザー、
    1×ER中口径レーザー
  2×LRM20+アルテミス(48発)
  2×AMS(48発)
  1×大口径パルスレーザー、
  1×ストリークSRM6(15発)
左/右後方舷側(発熱45)
  1×ER大口径レーザー、
    1×ER中口径レーザー
  2×LRM20+アルテミス(24発)
  2×AMS(48発)
  1×大口径パルスレーザー、
  1×ストリークSRM6(15発)
艦尾(発熱52)
  1×ガウスライフル(32発)
  2×LRM20+アルテミス(24発)
  2×AMS(48発)
  1×ER PPC
  1×大口径パルスレーザー、
    2×中口径パルスレーザー
  1×ストリークSRM6(15発)

概要:
 スノーレイヴン氏族によって30世紀後期に設計されたこのコミテイタス級航宙艦は、単なる輸送船としてその生を始めた。そのオリジナルのコミテイタス級は、4隻の降下船用のハードポイントを装備していた。しかしながら、ここ60年間で、氏族の技術者達はコミテイタス級の降下船搭載数を1隻に減じ、その小型船搭載定数を25に増やしている。その結果として生まれたのが、この最も有力な戦闘機母艦の1つである。
 皮肉な事であるが、オリジナルのコミテイタス級の油圧システムに存在した深刻な欠陥こそが氏族技術者達にこの艦の2つの(降下船ドッキング用の)後方ハードポイントの除去を促したものであった。この改修によって利用可能になった空間は、当初は貨物倉庫として使われた。そして、3035年、ヴィシュヌ・フォークナーという名の1人の若きジェイドファルコンのパイロットが、この最初から良好な武装を持っている艦に戦闘機隔室を組み込んでジャンプポイント防衛に適した艦を作り出す事を提案した。上級士官達の多くはそれに懐疑的であったが、フォークナーの提案はエリアス・クリッシェル族長から支持を得た。
 最初の改修型コミテイタス級は、3036年初期にジェイドファルコン氏族にて就役した。この艦は程無くしてその価値を証明した――3038年に“トーカシャ”近傍のパイレーツ・ポイントにてこの改修型コミテイタス級の“ブライト・カタマ”から発進したオムニ戦闘機の1個星隊が暗黒階級の1隻のユニオン級を迎撃して破壊した時の事は、特に著名である。その他の氏族達もこの機動戦闘機基地の可能性を素早く認識し、10年を経ずして、氏族のコミテイタス級の大多数はその油圧システムの状態に関係なくこの型に改修された。
 しかし残念な事に、コミテイタス級へのこの改修は、この艦の乗組員と気圏戦闘機パイロット達に対して非常に窮屈な環境を作り出してしまっている。コミテイタス級はまた、技術支援要員の全定員数に見合った十分な空間が不足しており、その結果としてコミテイタス級に搭載された戦闘機は他の艦船に搭載されているものよりも損傷によって出撃できない可能性が高いものとなっている。また、コミテイタス級は2個星隊のオムニ戦闘機に加えて、完全編成の1個星隊のバトルアーマー装備のエレメンタル達と別の小型船隔室に5機の強襲シャトルを搭載してもいる。
 皮肉な事に、ジェイドファルコン氏族はコミテイタス級の保有数が最小となっており、それらは中心領域には全く配備されていない。しかしながら、ジェイドファルコンの宿敵であるスチールヴァイパー達はその氏族占領地域に幾らかを配備しており、自らの航空宇宙戦力を用いて連邦=共和国の襲撃の幾つかを鈍らせているものである。


私的解説:

 コミテイタス級航宙艦は氏族の比較的新型の航宙艦で、星系のジャンプポイントの1つで航空優勢を確保するという珍しい使われ方をされている艦です。中心領域で似た性質を持つ艦ではスカウト級航宙艦の改造型であるケツァルコアトル型というものが存在していますが、それは主流のものとはならなかった、とされています。これは、中心領域ではわざわざそれ専用の航宙艦を作るよりも空母型の降下船を随伴させてそれにその役割を任した方が良いのではないか、との結論が下された為です。
 氏族のこの戦法の費用対効果の是非はともかくとして、1つのジャンプポイントを制圧する事は補給路と退路の確保に繋がりますので侵攻の際にはやっておいてベターなものではあるでしょう。ただ、コミテイタス級はフレーバー・テキスト上で居住性が悪く艦載機の整備能力が多少低いと設定されているのは問題です。また、リチウムフュージョン・バッテリーを装備していないのも機動面で多少の不安材料となります。コミテイタス級は航宙艦としては武装も豊富で強力な存在ですが、運用の際にはそれらの弱点に気を付けたい所ですね。そして、いざという時には、その搭載しているバトルアーマー部隊で以て敵艦に対するボーディングを試みてみるのも面白いかも?

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