出典: Technical Readout: 3057 Revised Edition

ブロードソード級降下船

種別: 軍用航空機型
用途: メック輸送船
技術: 氏族
製造年: 2979年
重量: 1900t
BV: 5602

寸法
   全長: 80m
   全幅: 43m
   全高: 23m

燃料: 130t(5200)
重量(t)/噴射日: 1.84
安全噴射:
最大噴射:
放熱器数: 79(158)
中枢強度:

装甲
  船首: 190
  両側面: 160
  船尾: 120

貨物:
  第1隔室: メック(2) 扉数2
  第2隔室: メック(3) 扉数2
  第3隔室: 積荷(77.5t) 扉数1

救命艇数:
脱出ポッド数:
乗員数: 士官2人、下士官/兵員2人、砲手4人、隔室人員10人

弾薬: LRM20弾薬60発(10t)、ストリークSRM6弾薬60発(4t)、AMS弾薬24発(1t)

注: 30tの通常型装甲を装備

武装:
船首(発熱65)
  2×ER大口径レーザー
  1×中口径パルスレーザー
  1×LRM20+アルテミス(12発)
  2×ER PPC
  1×AMS(24発)
左/右翼(発熱26)
  2×LRM20+アルテミス(24発)
  3×中口径パルスレーザー
  1×小口径パルスレーザー
船尾(発熱12)
  1×中口径パルスレーザー
  2×ストリークSRM6(60発)

概要:
 このブロードソード級降下船は、ここ70年間幾つかの氏族に於いて、良好なバトルメック輸送船として老朽化したレパード級を置き換えていっている。より古い設計であるかの船と外観上似通っているこのブロードソード級は、より優れている兵器・機動力・装甲を有しているが、レパード級の持つ完全な戦闘機支援は欠いている。
 その最初のブロードソード級は、2979年に惑星“マーシャル”の造船所から送り出された。それから10年を経ずして、それは大部分の氏族のトゥマンに居場所を確立した。今日、スチールヴァイパー達が全氏族の中で最大数のブロードソード級を所有しているものである。
 このブロードソード級は、5機のオムニメックを(各側のメック隔室に2機ずつ、この船の船首の小型の隔室に1機を入れて)輸送する。その各隔室には、限定的な修理施設が内蔵されている――そして、その部品と装備用の2つの貨物室は、この船の船尾に配置されている。しかし、この配列は、船首隔室のメックを修理する際には問題を提起するものである。それらの貨物室とその隔室は1つの狭い通路によって繋げられているだけであるが故に、それは最小単位のメック部品しか融通する事が出来ないのであった。また、ブロードソード級の主貨物隔室は船の上部デッキに配置されており、それは2つの階段室を経由してのみ行き来する事が可能である。その結果として、この船の積荷の大部分は、デッキ間を手作業で移動させる必要があるものとなっている。
 これらの設計上の問題を除き、ブロードソード級は多用途性があり信頼性のある船として名声を博している。速力・火力・装甲のバランスが取れている事により、この船は襲撃任務や偵察任務に良く適した存在へとなっている。また、このブロードソード級の兵装には射程延長型のものが幾つか含まれており、それはこの船に大部分の脅威を退ける事を可能にさせている。惑星“ツカイード”に於いて、ブロードソード級のパイロット達の多くはコムガードの地上部隊が相当数の氏族の着陸地域を蹂躙した際に戦闘を強要される事となった。しかし、その多くは大きな損傷を受けたが、その有力な兵装と装甲のお蔭で、ブロードソード級で失われたものは極少数であった。


私的解説:

 ブロードソード級はレパード級と似た性質と外観を持っている、氏族の標準的なメック輸送降下船です。これは氏族の軍編成に適合すべくメックを5機搭載できる様になっていますが、その代わりとして戦闘機の搭載能力を失っています。このテクニカル・リードアウトの文中では、その船内間での物資の移動が困難なのは問題である、という様な事が書かれていますが、これはレパード級でも問題となっていたものでした。このブロードソード級が外見だけでなくレパード級の欠点も引き継いでしまっているのは面白くも残念な事ですね。
 ブロードソード級は戦闘で鹵獲され、年月を経るに従い中心領域勢力でも保有数が増えていっています。それらの鹵獲船は氏族勢力圏への潜入ミッション等々の特殊任務で使用される事が多い感じですが、ライラ共和国やスノード・イレギュラーズみたいに正規編成に組み込んで使用している例もあります。中心領域でわざわざブロードソード級を装備している部隊は一癖も二癖もある連中であるという印象が強いですので、それらと遭遇した際には要注意でしょう。

BACK