出典: Dropships and Jumpships
バスチャン級星系防衛ステーション
重量: 150000t
規模:
全高: 345m
全幅: 345m
乗員数: 400人
積載可能重量: 84890t
武装:
18×PPC
6×LRM−20
12×LRM−15
6×AC/5
6×AC/10
12×大口径レーザー
60×中口径レーザー
72×小口径レーザー
36t、LRM弾薬
6t、AC/5弾薬
12t、AC/10弾薬
製造年: 2584年
目撃頻度: ユニーク
バスチャン級星系防衛ステーション
中枢強度: 150
パワープラント:
中央管制室:
燃料:
ヴィークル収納隔室数: 48
降下船収納隔室数: 2
貨物隔室扉数: 6
放熱器: |
重量
1500
150
2000
7200
48000
0
1000 |
装甲値(4点/t): 1200
各セクター(I〜VI)
本体
武装:
各セクター(I〜VI):
PPC
PPC
PPC
LRM20
LRM15
LRM15
AC/5
AC/10
大口径レーザー
大口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー
小口径レーザー |
300
120
480
|
概要:
このバスチャン級は、主に惑星を防衛する為に設計された数少ない残存する宇宙ステーションの内の1つである。かつては、全ての主要な惑星/世界はこれらの軌道要塞を一対で保有していた。しかしながら、継承権戦争以降、それらのステーションの大部分は破壊された。
このバスチャン級は、345mの直径と約150000tの質量を持つ球形のステーションである。それはその複数の小型の姿勢制御ジェットと1基の軌道加速スラスターを除き、機動能力を全く持っていない。このステーションの核融合パワープラントはその宇宙ステーションの中心に位置しており、そこにてそれはステーションの体積によって防護されているものである。
このステーションの球形の外殻の下部に位置しているものは、通信機器と深宇宙追跡装置の巨大なアレイアンテナである。この装置を使用する事で以て、このステーションは200000kmを越える距離にて降下船を探知する事、他の3基のステーションとの長距離通信を維持する事、ローカル通信を維持する事がができる。この通信機器は、このステーションの最大の弱点である。この軽い防御しかされていない装備が損傷を受けたり破壊されたりした場合、このステーションは他の部隊から切り離され、通信放送を行う事や他のステーションから警報を受け取る事も不可能となるのである。
このバスチャン級の中部を取り巻いているものは、このステーションの8つの気圏戦闘機発進/回収ベイを防護している装甲帯である。その各ベイは、実際には、更に巨大な1つの内部ベイへと続いている巨大なエアロックである。それらの内部ベイには、このステーションの48の小型船収納隔室が収められている。その各隔室は、1機の戦闘機か1機の強襲機もしくは1機のシャトルを収容できる。バスチャン級の標準的な定数は、36機の気圏戦闘機、8機の強襲機、4機のシャトルとなっている。その内部ベイはまた、小型船用の大規模の整備/修理施設を収めてもいる。
このステーションの上部は、大型の降下船ドッキング/修理施設へと続く巨大な自動ハッチである。如何なる降下船もこのステーションとドッキングする事ができるが、全幅119mよりも下かつ全長151mよりも下の船のみがベイの中に入る事ができるものである。それらの(適合する)船に対しては、そのベイは密閉と余圧をする事ができ、修理/整備人員達により気楽な作業環境を提供する。降下船がこのベイの内部にいる際、それは敵のスキャンから隠されると同時に兵器の射撃からも良好に防護される。これで隠された降下船は、(このステーションへの)攻撃者達の多くに不愉快な驚きを与え続けているものである。
この修理施設の下にあるのは、大型の重力デッキである。このリング状のデッキは、その乗組員達の間に如何なる平衡上の問題も発生させる事なく0.5Gまでの人工重力を提供できる程に十分に大型である。差渡し10mであるこのデッキは、約1ダースのオフィスと幾つかの小規模の娯楽室を備えたラウンジとして使用されている。
この真下にあるのは人員デッキであり、それはこのステーションの400人の乗組員/海兵/訪問者用の住居を収めている。その乗組員達は、大体2ヶ月間の長期勤務をする。この乗組員のローテーションがされている理由は、バスチャン級の乗り組み勤務がその戦闘に於ける静態的な立ち位置の為に不人気なものである事にある。このステーションは機動が不可能であり、従って、それは困難に陥った時も逃げる事が不可能なのである。それに加えて、それは非常に重武装であるが故に、攻撃側の部隊は兵器でそれを無力化するのを試みるよりもそれを破壊する方を選ぶのであった。この浮かぶ墓に乗り組んでいるという感覚は、その要員の大部分に浸透してしまっているものである。
このバスチャン級の大きな設計上の欠陥は、その核融合プラントのパワー経路である。そのパワープラントの全出力は、ステーション全体に分配される前にただ一つの大容量の中継器を通っている。この中継器が損傷したり破壊されるかした場合、影響を受けないのは生命維持・内部通信・非常用照明(これらはバッテリーで動作する)のみなのである。そして、エネルギー兵器・火器管制システム・レーダー・コンピューター・通信・昇降機を含むシステムは作動不能となるのであった。
パワーアウトした際でも弾薬を使用する兵器システムは射撃をする事が可能であるが、それも一度のみである。また、その火器管制システムがこの船のメインパワーを使用しているものである為に、それらの兵器が射撃可能なのは目視距離内に存在する目標のみであり、命中弾を与えられる可能性も作動する火器管制システムがある場合の約半分となる。
これらのステーションの内の大体半ダースから2ダースが現在も現役状態で存在している。そして、その大部分は、各継承国家の国境から遠く離れた主要な惑星/世界に位置している。その為、ここ最近で大きな戦闘を経験したバスチャン級は殆ど存在しないものである。バスチャン級用の修理部品の大部分は、そのステーションの核融合パワープラントを除き、今尚製造が可能である。
私的解説:
このバスチャン級は、星系防衛用の宇宙ステーションです。これは軌道要塞と字面的に強そうな分類がされている事がある様ですが、対戦闘航宙艦や対降下船用のキャピタル・ウェポンは一切搭載しておらず機動力は皆無で、それ単体での戦闘力は程々のものです。しかし、これは気圏戦闘機部隊や降下船の為の宇宙での根拠地として有力であり、その面での戦力価値は高いものでしょう。
バトルテックのボードゲーム上では、バスチャン級は無視するのが上策でしょうが、シナリオの勝利条件とかで相手せざるを得ない場合は結構面倒な存在です。無力化するなら、バスチャン級の射程外からテレオペレーテッド・ミサイル等々の長射程兵器で削っていくのが良いでしょうが、その搭載している36機の気圏戦闘機が脅威となります。バスチャン級との戦闘では、気圏戦闘機対策が重要になると思います。
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