出典: Technical Readout: 3057 Revised Edition
バロン級駆逐艦
技術: 星間連盟
製造年: 2520年
重量: 480000t
全長: 545.5m
帆直径: 1150m
燃料: 6500t(16250)
重量(t)/噴射日: 39.52
安全噴射: 2
最大噴射: 3
帆強度: 4
K-F機関強度: 11
放熱器数: 1100
中枢強度: 30
BV: 34661
装甲
艦首: 31
前方両舷側: 29
後方両舷側: 29
艦尾: 25
貨物
第1隔室: 戦闘機(6) 扉数2
第2隔室: 小型船(6) 扉数1
第3隔室: 積荷(137962t) 扉数1
降下船搭載可能数: 0
重力デッキ数: 1(直径65m)
脱出ポッド数: 38
救命艇数: 13
乗員数: 士官40人、下士官/兵員150人、砲手43人、隔室人員42人、1等船客10人、2等船客20人
弾薬: NAC/10弾薬320発(64t)、ホワイトシャーク・ミサイル60発(2400t)
注: 256tのインプルーヴド・フェロアルミニウム装甲を装備
武装:
艦首(発熱312)
6×NL35
左/右前方舷側(発熱90)
2×NAC/10(80発)
2×ホワイトシャーク(20発)
左/右主舷側(発熱520)
10×NL35
左/右後方舷側(発熱60)
2×NAC/10(80発)
艦尾(発熱186)
3×NL35
2×ホワイトシャーク(20発)
概要:
26世紀の開始時、地球帝国は他の中心領域への扱い方を意味するもの――“積極的調停”の戦略へ転換した。この政策の一部は、地球帝国軍に全ての対抗勢力に対して技術的な優位を(絶対的なものでないとしても)保持する事を必要とさせた。そして、地球帝国の外交官達が通商と平和条約で以って他の大王家達を束縛しようと努力していたのであるが、HAF(地球帝国軍)は彼等をバックアップする為にこれまでよりも致死的である兵器システムの開発を続行したのである。しかし不幸な事に、この急速度の開発はまた、その装備が使用され始める前にも、それが旧式のものへとなる事も意味していたのであった。
最初の“バロン級駆逐艦”の建造は2515年に開始されたが、3基の革命的なパレンコフ=リース機関の全てに欠陥が発見された為に建造は停止された。この欠陥は修正可能であったが、それを行うのに2年の歳月を必要とし、機関の性能はかなり低下した。これらの遅延の後に、バロン級駆逐艦が最終的に失望を集めたのは意外な事ではない。結果として、星間連盟の構成国は2582年に存在するこの艦の半数以上を譲渡され、残余はSLDF(星間連盟防衛軍)での使用が続けられた。そして、バロン級駆逐艦は“再統合戦争”にて活動が見られたが、彼等の実績は華々しいものではなかったのである。
しかしながら、この艦の設計は完全な失敗ではない――この艦は、大容量の燃料庫と30名の乗客用の余裕のある収容設備を有しているのである。高い地位にある星間連盟の外交官、官僚、士官達は、しばしばこれらの駆逐艦を、特に辺境に旅をする時に武装輸送艦として使用した。反乱分子達は航宙艦を襲撃するリソースを有しているに違いないであろうが、50万tの駆逐艦となると話は別なのである。
2720年、SLDFはバロン級駆逐艦を退役させ、それらを星間連盟構成国へと売却し、そこにて彼等は継承権戦争の消耗によって消滅するまで用いられた。最後のバロン級駆逐艦であるDCS(ドラコ連合艦)“イェド”は、2853年に“ヘスペラス”のナディール・ジャンプポイントにて巡洋戦艦(戦闘巡洋艦)LCS(ライラ共和国艦)“インビンシブル”によって蒸発させられた。