出典: Dropships and Jumpships
アヴェンジャー級降下船
種別: 航空機型
重量: 1400t
規模
全長: 50.5m
全高: 11.9m
全幅: 42m
乗員数: 30人
積載可能重量、搭載兵員定数: 93t、兵員15人
武装:
2×PPC
1×AC/20
6×AC/5
1×AC/2
4×LRM−20
2×大口径レーザー
8×中口径レーザー
1t、AC/2弾薬
6t、AC/5弾薬
3t、AC/20弾薬
13t、LRM弾薬
駆動システム: GM9800i
製造年: 2816年
目撃頻度: ユニーク
アヴェンジャー級降下船
安全噴射: 7
最大噴射: 11
中枢強度: 12
エンジン:
燃料数(6噴射点/1t): 1800
燃費: 1.84t/噴射日
貨物隔室扉数: 1
艦橋:
放熱器数: 20+50 |
重量
580
160
0
12
20 |
装甲値(16点/t): 800
船首
右翼
左翼
船体
エンジン
武装:
船首:
AC/5
AC/5
AC/20
LRM20
大口径レーザー
大口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
左右翼:
PPC
AC/5
AC/5
LRM20
中口径レーザー
中口径レーザー
後部左右翼:
AC/2
LRM20
中口径レーザー
中口径レーザー
船尾:
AC/2
LRM20
中口径レーザー
中口径レーザー |
50
175
150
150
200
125
|
概要:
このアヴェンジャーは、強襲降下船の中で最小のものであり、また全ての降下船の中で最小のものの1つでもある。その大きさにも拘わらず、この船は良好な武装を持っており、それはユニオン級降下船の火力にほぼ匹敵している。そして、その50tの装甲は、オーバーロード級に匹敵している。
このアヴェンジャーの1400tの船体は円盤形であり、それはこの船に良好な空力的安定性を与えている。それは大体、全長50.5m、全幅42m、全高11.9mという大きさを持っている。遠くから見た時、このアヴェンジャーはリャオ家のTR-7トラッシュ気圏戦闘機と見間違われやすく、この見間違いはその敵のパイロット達の多くの生命を犠牲にさせてきているものである。
このアヴェンジャーは、良好な武装が施されている。その船首のウェポン・ベイのみでも、2基のオートキャノン/5、1基のオートキャノン/20、1基のLRM20ランチャー、2基の大口径レーザー、2基の中口径レーザーがある。この船はまた、1基のPPC、2基のオートキャノン/5、1基のLRM20ランチャー、2基の中口径レーザーを両翼に取り付けられたウェポン・ベイにそれぞれ搭載している。後方攻撃に対する防御の為に、この船は1基のオートキャノン/2と1基のLRM20ラック、2基の中口径レーザーを船尾に取り付けられたウェポン・ベイに装備している。そして最後に、この降下船が空中にある間もそれに地上を揺るがす打撃力を与えるべく、この船の後部の機関区画の下部には特別な爆弾槽が存在している。
このアヴェンジャーは機動偏向推進機関のみを持ち、それより大型の船の多くが持つ移動用推進機関(transit drive)を欠いているが故に、宇宙航行中のその重力の向きはそれが地上にある時とは異なっている。宇宙航行中に於いてはその“上”は船首方向となり、一方、地上に於いてはその“上”は垂直尾翼が取り付けられている側になるのである。この(重力の)向きが変化する事は、それに風変わりな内部の設計を必要とさせた。そして、その風変わりな内部設計により、乗組員達は比較艇快適に生活する事が可能になっているのであった。
地上に於いては、その乗組員区画は6mの高さを持つ1つのデッキ――それは多数の3m幅の区画に分割されている――で構成される。惑星間航行中――見掛け上の重力が船の後方に指向している時――に於いては、これらの区画は個人用のデッキとなり、船の通路は長い垂直のシャフトとなる。そして、そのシャフトの壁の1つの面(船が地上にある時には船の天井となっている面)には頑丈な折り畳み式のリフトが取り付けられる。
その各部屋の調度品はそれ用に設計されており、それらは異なる場所や位置に固定する事が可能である。重力がない事こそがこの室内の変更作業を完遂するのを非常に容易にするが故に、その作業は殆ど常に宇宙に於いて行われる。乗組員総掛かりで、この作業には約20分を必要とするものである。この変更を行うのを容易にする為に、その室内は広々としているが調度品は貧弱なものとなっている。
このアヴェンジャーの主な任務は、他の船やメックの為に惑星の地表上に橋頭堡を築く事である。これは進行上、大抵は予備的な爆撃飛行を伴うものであり、アヴェンジャーはそれを20tの通常型の自由落下爆弾を使用する事で達成する。その爆撃飛行後は、この船は適切な着陸区域を確認して着陸し、この船の武装の射程内から出る事を敵部隊に強要する。そして、一度安全な区域が確立された後は、兵員輸送船や貨物輸送船が到着するよりも前にメックと戦闘降下船が着陸をしてその区域が敵の激しい砲火を受ける事のないのを確実にするのである。物事が良好に進行したのであれば、大抵は、アヴェンジャーは他の船の為の着陸地域を築く為に派遣されたり軌道上にて呼び出し待機状態に置かれたりする。
このアヴェンジャーは、非常に稀少な船である。大規模戦闘以外の如何なるものにアヴェンジャーを使用する事も浪費的な行為であると見なされているが故に、この船の損耗率は高いものとなっている。現在の所、恒星連邦が戦闘での損失を補うのに十分なアヴェンジャーの製造を維持できている唯一の継承国家である。
私的解説:
アヴェンジャー級降下船は最小クラスの降下船の1つで、高い機動性能と良好な装甲と武装を持った強襲降下船です。この船の持つ役割は惑星強襲艦隊の前衛となり敵航空宇宙戦力の駆逐や漸減をしつつ地上侵攻の橋頭堡を築くというもので、それは結構過酷で損耗率も高いものとされています。このアヴェンジャー級で最も特筆すべき特徴は、その保有している地上爆撃能力にあるでしょう。設定上で最初から爆撃能力を持っている降下船は(恐らく)殆ど存在していません。その僅か20tの量の爆弾でも、降下船が爆撃をしてくるという戦術的な奇襲効果の面から侮れない脅威を与えられると思います。
継承国家でこのアヴェンジャー級を製造しているのは、ダヴィオン家、シュタイナー家、リャオ家です。後の時代では、カペラ大連邦国は独自開発の新型強襲降下船に製造を切り換えてアヴェンジャー級は一線から姿を消しましたが、ライラ共和国と恒星連邦ではそれのアップグレード型が尚も現役で活用されています。
BACK