出典: Technical Readout: 3057 Revised Edition
アトレウス級戦艦
技術: 星間連盟
製造年: 2552年
重量: 1100000t
全長: 1100m
帆直径: 1200m
燃料: 2652t(6500)
重量(t)/噴射日: 39.52
安全噴射: 3
最大噴射: 5
帆強度: 5
K-F機関強度: 22
放熱器数: 3500(7000)
中枢強度: 80
BV: 185038
装甲
前面: 203
前方両側面: 183
後方両側面: 183
後面: 165
貨物
第1隔室: 戦闘機(24) 扉数6
第2隔室: 積荷(166635t) 扉数1
降下船搭載可能数: 2
重力デッキ数: 2(直径95m、55m)
脱出ポッド数: 25
救命艇数: 25
乗員数: 士官100人、下士官/兵員300人、砲手85人、1等船客24人、海兵50人
弾薬: NAC/20弾薬60発(24t)、NAC/25弾薬100発(60t)、NAC/35弾薬80発(80t)
注: 1753tのインプルーヴド・フェロアルミニウム装甲を装備
武装:
艦首(発熱662)
2×NAC/25(20発)
2×ヘビーNPPC
4×大口径レーザー
10×小口径レーザー
左/右前方舷側(発熱1270)
2×NAC/25(20発)
2×NAC/35(20発)
4×ヘビーNPPC
10×小口径レーザー
左/右主舷側(発熱1146)
2×NAC/25(20発)
2×NAC/35(20発)
2×ヘビーNPPC
4×NL45
6×小口径レーザー
左/右後方舷側(発熱212)
2×NAC/25(20発)
4×大口径レーザー
10×小口径レーザー
艦尾(発熱338)
2×NAC/20(20発)
4×NL35
10×小口径レーザー
概要:
星間連盟が創設されるより前の“戦争の時代”に設計されたこのアトレウス級戦艦は、第1次継承権戦争で失われるまで自由世界同盟海軍戦闘群の幾つかにて主力を務めた。以後に出現する事となる星間連盟や氏族の艦船と比較すると相当に質量で劣っているが、この110万tの艦はその2552年の最初の登場時には存在する中で最大の艦であり、それは自由世界同盟の経済力と軍事力を明白に誇示するものであった。この設計は、ライラ共和国、カペラ大連邦国、地球帝国が配備していたものに容易に伍し、(後に)野戦改修が成功した事はそれの優越性が続くのを確かなものにした。これの最も近しいライバルは、地球帝国の古びたモンスーン級(アトレウス級の性能に釣り合わせようという浪費的な試みに乗じて、この級は連続した高度技術のアップグレードを受けていた)、ファラガット級(アトレウス級は、この級であっても機動力と火力で勝る事ができた)、テキサス級(この級で地球帝国は海軍の優位を取り戻した)であった。
良好な装甲を持ち、その質量としては機敏であり(1.5Gから2.5Gの全速航行に耐えられる能力を持っていた)、印象的な近距離兵器群を持つ、このアトレウス級は、素晴らしい万能艦であった。その艦載オートキャノンは恐るべき近距離火力と中距離火力を提供し、その艦載レーザーと艦載PPCは破滅的な長射程能力を提供するものであった。しかしながら、このアトレウス級の兵装は、その最大の弱点を明白に示すものでもあった――その各主砲の弾薬庫には10発分の弾薬しか収められていないのである。これは、戦闘を素早く勝利するか、さもなければその非常に弱体であるエネルギー兵装に頼るか、という事をこの艦に必要とさせた。また、このアトレウス級は対戦闘機や対ミサイルの防御兵装が限られており、その代わりとして敵の小型船/航空機から自艦を守るのに自らの4個中隊の戦闘機を頼みにしている。
残念な事に、アトレウス級の兵装と技術システムはFWLMによって相当なアップデートを受ける一方で、そのバラック型の居住部は大抵は無視された。乗組員達は、アトレウス級――その窮屈な通路と共用スペースはプライバシーの為の機会を殆ど与えはしなかった――に乗って勤務する事を好まなかった。アトレウス級に搭載されている僅かな個室は、艦長、副長、戦闘機中隊群の指揮官(航空団指揮官(CAG)という名称で知られている)のものだけである。
これらの恐るべき艦達の最終艦は、2681年に就役した。自由世界同盟の隣国達との紛争や“再統合戦争”にて少数が失われたが、星間連盟の崩壊時にはそのほぼ2/3は自由世界同盟で現役に留まっていた。この艦は、第1次継承権戦争にて自由世界同盟が勝ち取った成果に於いて重要な役割を果たした。それらの残存していたアトレウス級の全艦はその戦争にて失われた――その最後の艦は、2809年にライラの戦闘機群の餌食となった。