出典: Dropships and Jumpships
アライアンス級造修ステーション
重量: 100000t
規模:
全高: 975m
全幅: 600m
乗員数: 300人
積載可能重量: 80400t
武装:
6×PPC
12×LRM−15
6×AC/5
12×大口径レーザー
36×中口径レーザー
26t、LRM弾薬
6t、AC/5弾薬
製造年: 2713年
目撃頻度: レア
アライアンス級造修ステーション
中枢強度: 99
パワープラント:
燃料:
ヴィークル収納隔室数: 8
貨物隔室扉数: 6
重力デッキ: 1
放熱器: |
重量
1000
10000
1200
0
500
400 |
装甲値(4点/t): 400
各セクター(I〜VI)
本体
武装:
各セクター(I〜VI):
PPC
LRM15
LRM15
AC/5
大口径レーザー
大口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー
中口径レーザー |
100
50
100
|
概要:
このアライアンス級宇宙ステーションは、降下船や小型船用の主要な修理/建造施設を提供するべく設計されたものである。加えて、このステーションは幾つかの小型降下船の建造に使用されてもいる。この様なステーションは、通常は主要な工業惑星/世界――特に、惑星上を拠点とする建造施設を持たない世界――の周回軌道に設置されている。
アライアンス級は、十文字の基部を持った長柄のマッシュルームの様に見える。その巨大なドームがこのステーションの主船体であり、それは直径600mである。このステーションの基部のクロスメンバー(交差体)は降下船ドッキング施設であり、それは長さ540mである。100000tの質量を持つこのアライアンス級は、今日稼働している最小の宇宙ステーションの1つである。
アライアンス級は2つの主要修理施設を保有しており、それらは中央連結柱の各側面に位置している。そのそれぞれが降下船ドッキング環を装備しており、それは建造や修理の最中には上向きになる。これらのドッキング環は外側に90度動かす事が可能であり、降下船のドッキングを容易にする。一度、船が安全に位置に着いたのならば、そのドッキング環は回転して垂直位置に戻り、その降下船を組み立て/修理装備の手が届く位置へと置く。この極めて緩慢なものであるプロセスには、降下船の質量1000t毎に約20分の時間が必要である。それに加えて、降下船というものが非常に巨大であるが故に、この位置転換はステーションの姿勢のある程度の変更なしに完遂する事が不可能である。通常は、この姿勢変更に対する補いとして、通信アンテナを再調整しなければならないものである。
連結柱に位置する1つの施設管制センターが、船の建造と修理の調整をしている。この大型で多室の区画には、操業用コンピューター、通信センター、作業主任者のオフィス、施設の主管制室、構造解析センター、作業ブリーフィングルーム、装備貯蔵室、2つの個人用エアロックが収められている。
このステーションはまた、2つのドッキング環を装備しており、それらは連結柱の基部、クロスメンバー構造の各側面に位置している。これらの(ドッキング環の)真上にあるのは、降下船の小修理を行う為の大きな修理センターである。時折、このドッキング・ステーションは貨物や人員の積み卸しに使用される。その過程を容易にするべく、この修理センターには巨大な昇降機――1000tの貨物を主貨物ベイ群にまで運ぶ事ができる――へと直接続いている大型の貨物エアロックが1つ設置されている。それらの(貨物)ベイは、このステーションの構造の最頂部にある主船体に位置している。
その(主船体の)巨大なドームは、複数の大きなドーナツ型の貨物ベイと中央に座すこのステーションの主パワープラントで主に構成されている。このステーションの大部分を占めるものであるその貨物デッキは、約80000tの収容量を持っている。それには3つの貨物デッキが存在しており、そのそれぞれがこの船の積載可能量の凡そ1/3を有している。
その最下部の貨物デッキを取り囲み環を形成しているのは、小型船回収/発進用の4つのベイである。その各ベイは、色々なヴィークル――修理用宇宙船、気圏戦闘機、シャトルを含む――を収める2つの収容隔室へと続く1基のエアロックを持っている。これらの小型船用の施設の間には、数基の個人用エアロック、燃料タンク設備、放熱器、水タンク設備、非常用バッテリーが配置されている。
その2番目の貨物ベイを取り囲んでいるのは、このステーションの主ウェポンベイ群を収めている環である。そこには、それぞれ平均で16t以上の兵器を持つ、約18個のウェポンベイが存在している。また、この環の中には、追加の弾薬、火器管制システム、多数の放熱器、アクセス用の通路が配置されてもいる。
このステーションの管制デッキ群は、最上部の貨物ベイを取り巻いている。これらのデッキ群には、管理センター、管制室、生命維持装置、コンピューター、大部分のステーション人員用の居住区画が収められている。それら以外の人員は貨物ベイの最上部にある単一の大型デッキにて生活をするものであり、そこには、主食堂、娯楽施設、医療ベイ、洗濯室、広大な2つの水耕菜園が収められている。
アライアンス級は殆ど常に、修理を必要とする降下船や小型船で詰まっている。このステーションの持つ一度に4隻の降下船を捌ける能力は、それを極めて価値のあるリソースへとしている。修理待ちの降下船の長大なリストを持っていないアライアンス級を見付け出す事は殆ど不可能である。不幸な事に、このステーションの有用性は、それを敵の奇襲部隊によるボーディングと奪取の主目標へとしてしまっている。時折、奇襲部隊は修理が予定された降下船に乗り込んで待機をし、その降下船がドッキングをした後、宇宙ステーションに潜入をするものである。
私的解説:
アライアンス級宇宙ステーションは、バトルテック世界で艦艇造修能力を持った最小の宇宙ステーションの1つです。この宇宙ステーションは何故かテクニカル・リードアウトには未収録のままですが、“Strategic Operations”に掲載のデータによると50000t級の与圧型修理ドックを2つ持っているとされており、エアロテック2/トータル・ウォーフェアのデータ上でも中々の艦艇修理/建造能力を持っているみたいです。これは貴重なユニットですね。
このアライアンス級宇宙ステーションは特殊な状況下でなければボードゲーム上で戦闘目標にする事はないでしょう。そして、戦闘目標にする場合でも戦後の事を考えるのならば、それはなるべく無傷で残したいものです。その対戦相手が(宇宙ステーションに偽装した核ミサイル発射のプラットフォームを作ってくるような)ワード・オブ・ブレイクでもない限りは、余裕があるなら恩情を掛ける方が良いでしょう。
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