カペラ大連邦国主要星系


シーアン共和区

惑星名: バラス (Barras)
恒星型: K2V
軌道番号: 5
ジャンプ・ポイント行程日数: 4日
リチャージ・ステーション: ゼニス、ナディール
惑星代官: テン卿
コムスター施設: B級
コムスター代表者: ジャーヴァン・テッケ司教
人口: 3492000000
原生生命%、進化レベル: 20%、哺乳類

 元は自由世界同盟に所属する惑星であった“バラス”は、2521年にカペラ大連邦国によって成功裏に占領された。そして、2858年のブエノスアイレス条約に基づいて、それはリャオ家とマーリック家の両者によって自由寄港地として使用される中立惑星となった。これ自体は、リャオ家によって29世紀初期に自由世界同盟に対して課された厳重な貿易制限に於ける重大な例外であった。しかしながら、この事にも拘わらず、シーアン共和区後備連隊と1個気圏戦闘機後備分遣隊が “バラス”に常時駐留させられており、カペラ大連邦国の領有権の主張を補強しているものである。
 “バラス”は、カペラ=マーリック国境沿いの如何なる惑星よりもマスキロフカの秘密諜報員が最高に集中して存在している地の1つである。そして、それと同数のマーリック家の秘密諜報機関員達と他の中心領域の諜報員達の姿を、“バラス”では何時でも見る事ができる。この惑星は、あらゆる陣営のあらゆる種別の秘密作戦にとっての必然的な極地なのであった。

 

惑星名: ベテルギウス (Betelgeuse)
恒星型: M2I
軌道番号: 2
ジャンプ・ポイント行程日数: 2日
リチャージ・ステーション: ゼニス
惑星代官: ヴィンセント・オルロフ卿
コムスター施設: B級
コムスター代表者: ニヨボ・サルーシ司教
人口: 3792000000
原生生命%、進化レベル: 10%、両生類

 カペラ大連邦国のリムワード方面で最も戦闘で争われた惑星である“ベテルギウス”は、長年に渡りマーリック家によって切望されてきている地である。この惑星は主要な人的資源の供給源とバトルメックの製造センターとして重要であり、その北半球に存在する20以上の工場団地は全カペラの消費財と贅沢品の30%以上を製造している。“ベテルギウス”は、武家のカマタ家の連隊――リャオ家の大義に熱狂的に身を捧げており最後の一兵に至るまで自分達の聖なる大地を守る事も厭わない一流の兵士達――にとっての本拠地でもある。

 

惑星名: グランド・ベース(Grand Base)
恒星型: G5IV
軌道番号: 4
ジャンプ・ポイント行程日数: 7日
リチャージ・ステーション: ゼニス
惑星代官: サヴィタ・ラージピータ卿
コムスター施設: B級
コムスター代表者: トバイアス・グリムズリー司教
人口: 3467000000
原生生命%、進化レベル: 20%、爬虫類

 トーマス公パーヴェル・リジック大佐の所領である“グランド・ベース”は、主要な軍事上の集結地かつ訓練地であり、修理施設の存在する地である。そして、“グランド・ベース”は“チコノフ”に次ぐ、カペラ大連邦国内で最大のメック製造施設を保持している。その常設駐留部隊は、2つのシーアン共和区後備軍部隊と1つの武家連隊で構成されている。“グランド・ベース”はまた、新たに創設されたエリート武家のデス・コマンドの本拠地でもある(これは恐らく自らの大佐が強力になり過ぎる事へのマクシミリアン・リャオの保険であろう) “グランド・ベース”は更に、大規模の気圏戦闘機支援と艦船支援で強化された現地市民軍も支えている。

 

惑星名: メンケ (Menke)
恒星型: K7V
軌道番号: 2
ジャンプ・ポイント行程日数: 3日
リチャージ・ステーション: ゼニス
惑星代官: トーマス・マッカロン卿
コムスター施設: A級
コムスター代表者: エリオット・マッキントッシュ司教
人口: 4514000000
原生生命%、進化レベル: 25%、植物

 この陽光が溢れる熱帯気候の惑星は、マッカロン装甲機兵団の本拠地である。その多数の一般市民人口――その多くの者達がマッカロン装甲機兵団の元・兵士である――は、マッカロンの部隊の人的な供給源となっている。“メンケ”はまた、広大なバトルメック修理施設を誇っており、カペラ大連邦国内で熟練した技術者達が最高に集中して存在している場所の1つでもある。惑星の南半球には、ジャングル戦の訓練センターが1つ存在している。
 マッカロン一族の永久所領である“メンケ”はミッチェル公国の一部であり、アダム・フィッツウォーター公爵は敵との交戦や緊急事態が起こった際にマッカロンの連隊の1つを使用する権利を持っている。少なくともマッカロンの1個連隊――大抵は2個連隊以上――が“メンケ”には駐留しているのが常時見られるものであり、この事は“メンケ”をダヴィオンの襲撃者達にとっての好ましくない目標へとしている。

 


チコノフ共和区

惑星名: フレッチャー (Fletcher)
恒星型: G4V
軌道番号: 7
ジャンプ・ポイント行程日数: 7日
リチャージ・ステーション: 無し
惑星代官: アリソン・マラビー女卿
コムスター施設: B級
コムスター代表者: ネクロス・カイ司教
人口: 2371000000
原生生命%、進化レベル: 20%、両生類

 墓地惑星である“フレッチャー”は、カペラ大連邦国の英雄達にとっての最後の安息の地である。数人のリャオの首相がこの地には埋葬されている――その中で最も著名な者達は、アレイシャ・リャオ、スティーヴン・リャオである。そして、不文律により、マーリック家とダヴィオン家の両者共に、この陰鬱な惑星への攻撃を控えている。
 この惑星は、“フレッチャー”と名付けられた2番目の惑星でもある。フレッチャー王家の創始者達は、最初の惑星“フレッチャー”での熱烈なマーリック家支持者であった――2368年にオリエント公によってその惑星が攻撃されるまでは。そして、著しい壮大な誇示をしつつ彼等は退去をし、自らの数百万人の支持者達と共にリャオ領域の“フレッチャー”との同じ名を持つ惑星に移住をしたのであった。

 


カペラ共和区

惑星名: インガソル (Ingersoll)
恒星型: G2V
軌道番号: 5
ジャンプ・ポイント行程日数: 8日
リチャージ・ステーション: ナディール
惑星代官: アーロン・シルバーバーグ卿
コムスター施設: B級
コムスター代表者: ドミトリー・ソノヴィッチ司教
人口: 3389000000
原生生命%、進化レベル: 10%、両生類

 “インガソル”は、その並外れた規模の銀と金の鉱床を基礎としたカペラ共和区内で最大の経済基盤を持っている。また、“インガソル”は、カペラの芸術的な才能が集まる稀有な地、多数の素晴らしい美術学校と美術館が存在している地として著名である。疑うべくもなくカペラの全世界の中で最も美しい地である“インガソル”はその数百の入り江と砂浜を誇っており、その数千の島々の連なりはこの地を文字通りの楽園惑星へとしている。多数のカペラの貴族達が年間を通じて“インガソル”に居住し、自分達の領地の面白みのない統治を多少不運である家令達の手に任せているのは、特に驚くべき事ではない。この快適な惑星を守る為に、“インガソル“は1個後備連隊と赤道近くに大規模な航空宇宙訓練センターを1つ抱えている。

 


サーナ共和区

惑星名: ユンナー (Yunnah)
恒星型: K3III
軌道番号: 6
ジャンプ・ポイント行程日数: 3日
リチャージ・ステーション: 無し
惑星代官: シーン・マクレーン
コムスター施設: B級
コムスター代表者: インダス・プットマン司教
人口: 843000
原生生命%、進化レベル: 15%、哺乳類

 大部分が無人の地であった“ユンナー”は、最近になり戦闘にて重大な傷を負った人員と機械の為の大規模な医療/修理/再生センターとなった。
 “ユンナー”の農業開発は最小限のものに留まっており、その陸地の大部分を占める広大な山脈地域の大量の鉱物を開発する計画も存在していない。“ユンナー”には幾らかの海産業の活動が存在しているが、それも海から生き物を得る事と自然との精神的調和をする事に基づいた準宗教的な行動の一環に見えるものである。

 


セントアイヴズ共和区

惑星名: テクスロス (Texlos)
恒星型: K8V
軌道番号: 6
ジャンプ・ポイント行程日数: 3日
リチャージ・ステーション: ゼニス
惑星代官: ザカライア・デル・シュヴァン公
コムスター施設: B級
コムスター代表者: シャレス・アクストン司教
人口: 4273000000
原生生命%、進化レベル: 10%、両生類

 寒冷だが穏やかな気候の惑星“テクスロス”は、セントアイヴズ装甲機兵団とセントアイヴズ後備軍部隊の大きな人的資源供給源を果たしている。小規模な工業基盤――その大部分は第2次継承権戦争後に再建をされた――を持つ“テクスロス”は、幾つかの航空宇宙産業を維持している。ここにはセントアイヴズ後備軍の守備隊が常時配備されており、それは現地の市民軍によって増強されている。この肥沃な惑星の穏やかな気候と快適な大気は、それをその宙域内で最も人口増加率が高い場所の1つへする事に寄与しているが、ダヴィオン宙域の至近というその位置は移民を阻んでいるものである。

 


BACK