第4タウ・ケチレンジャーズ  (4th Tau Ceti Rangers)

所属: 星間連盟防衛軍(〜2784)、カペラ大連邦国傭兵部隊(2784〜3030)、カペラ大連邦国名誉傭兵部隊(3030〜)
部隊指揮官: アルトマン・ブランデルベルグ大佐(?〜3042)、ジャコビー・ジャックス大佐(3042〜3054)、シェリー・ジャックス大佐(3054〜)
部隊編制: 2個増強大隊(〜3029)、1個増強大隊(3029〜3057)、3個大隊(3057〜)
主要バトルメック: マローダー、ヴィンディケイター
部隊練度: 両大隊:一般
部隊徽章: 星々を背景とする大きな赤い星の上に描かれた“4”の文字

歴史:
 カペラ大連邦国軍で最も古い部隊の1つである“第4タウ・ケチレンジャーズ”は、アレクサンダー・ケレンスキー将軍の脱出後、程無くしてカペラ大連邦国に仕える事になった。レンジャーズが有している誉れ高き戦歴の中でも特筆すべきものは、マーリックの重要星系である“ニューデロス”、“キャロウェイY”への襲撃参加と、その後年に重要と見なされた作戦――クリタ家が主張した惑星“ノースウィンド”と惑星“カフ”の所有権に対して異議を唱えて29世紀に行われた戦いである。

 第2次継承権戦争開始時に惑星“エマーソン”に対して行った襲撃――カペラ大連邦国軍にとって不運な結果となった作戦――に参加したレンジャーズは、戦闘力の半数以上を失い、2/3のバトルメックも同時に失ってしまった。だが、その後、ハミルトン・ブランデルベルグ少佐の下、1個増強大隊に再編制されたレンジャーズはブランデンベルグ一族による指揮官の世襲を維持し、2個増強大隊にまで戦力を回復したのである。

 2832年から2834年に掛けて、チコノフ共和区をダヴィオン家の攻撃から守る任務群として戦闘に従事した第4タウ・ケチレンジャーズは、多数のダヴィオン・マローダーの捕獲に成功した。そして、柔軟性と機動性に満ちたそのダヴィオン・マローダーの設計は、特にブランデルベルグ大佐に強い印象を与えたのである。それ以来、部隊の指揮官達は可能な限り大量にこのメックを入手しようと探し求めているのであった。

 第3次継承権戦争の勃発時には、レンジャーズはリャオ=マーリック国境線に移動させられる事となった。そこにて、レンジャーズは有する熟達した技量により、マーリック侵攻軍に対する即応部隊として理想的な存在となったのである。このレンジャーズの“火力旅団”としての役割は第3次継承戦争中を通して継続され、中でも2952年の惑星“レス・ハーレス”に於ける勇敢な防衛戦闘は特筆すべきものであった。

 30世紀の終わり頃、レンジャーズはチコノフ国境線での任務に復帰し、2980年にはダヴィオン家に対する攻撃――惑星“リオ”への攻撃を行い、再び彼等の姿はそこで見られるようになった。現在、第4タウ・ケチレンジャーズはカペラ大連邦国軍の中で最も安定している部隊の1つである。彼等の装備の大部分は幾度も補修を受けている中古品ではあるが、部隊には機知に富んだ士官と兵員が多数存在しており、それにより部隊は立派に誇れる戦闘能力を有するに到っているのである。


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