PERSONALITY: Michael Hasek-Davion
名前: マイケル・ハセク=ダヴィオン
称号: ニューシルティス公
地位: カペラ境界域大臣
生誕地: 惑星“ニューシルティス”、サーソ
年齢: 49
性別: 男性
身体的特徴:
マイケル・ハセク=ダヴィオン公は特に長身ではないが、すらりとした姿により背が高く見えている。彼は自身の髪を黒に保っており、制服を着る際にはそれを1本の整然とした三つ編みに整えている。端正な顔立ちではあるのだが、彼の冷厳な表情と深緑の瞳はそれを妨げかねないものである。
マイケル公は、カペラのバトルマスターがその拳で彼のマローダーのコクピットを打ち据え、コクピットが爆発した12年前の戦闘の際に左手を失っている。その爆発の衝撃は彼をメックの外部に放り出して湖に突入させ、そこにて彼は救出される前に危うく溺死しかけた。このマイケル公の負傷の大部分は癒えたのであるが、彼の左手は切断して義手を取り付けなければならなかった。そして、この事件は、マイケル公の首の右側に大きな傷と、多量の水とバトルマスターに恐怖させる精神的な傷を残したのであった。
略歴:
マイケル公は、今日の恒星連邦が強大なのはハセク家の存在のみに理由がある、とその構成員が考えている家庭で成長した。彼の父であるジョージ・ハセク公は、その努力で恒星連邦の政界内でのハセク家の傑出性の再興を為し遂げた野心家である。そして、ハセク家の宿命を信じているマイケル公は、自身の父の死の以前からでさえ領域の支配権を握る為の努力をしていたのである。
シルティス機兵隊の士官として、彼は戦術家として並外れた才能と、同様に人々を動かす素晴らしい才能を示した。彼の力強い個性や雄弁な演説に抗えるものは、極僅かであった。
3003年、彼はアンドリュー・ダヴィオン国王の非嫡出の娘であるマリー・ダヴィオンと結婚した。この結婚は明らかに、自身を徐々にダヴィオン家系の継承に入り込ませる上での政治的行動の一環である。また、これは連邦政府へ入る彼のチケットでもあった。
自身のダヴィオン家との結び付きを利用して、マイケル公は調査局長として諜報/調査/作戦省(MIIO)へ入り込む為の活動を開始した。そして、その役職の中で、彼は自身の個人的なスパイとして活動させる為の男女のリクルート開始を可能としたのであった。この時、イアン国王は自身のメック連隊を率いるのにあまりにも忙しく、それに注意を払う事は不可能であった――この事は、マイケル公に自らのスパイ網と政治権力の基盤を拡大する上でのフリーハンドをほぼ与えたのである。
マイケル公はダヴィオン家の全ての中でも、ハンスが彼の最大の敵となるであろう事を理解した。その若きダヴィオンが軍長官として成功して高い地位の人々の注意を引き寄せ始めた時、マイケル公はハンスの高まる名声を恐れ、それ故にイアン・ダヴィオン国王が死亡してハンスが恒星連邦国王に就任する前から彼の暗殺計画を準備したのであった。しかし、その暗殺の試みは惨憺たる失敗を喫し、最も恐れた敵手が今や国王となったとの現実と直面する結果をマイケル公に残したのである。
ハンス・ダヴィオンは、素早く連邦政府内のマイケル公の権威に挑戦した。この行政上の戦争は3014年に開始され、新国王は政府のマイケル公の従属者達を自身が精選した人々と交替させた。ハンス国王が発見した幾つかの証拠――試みられた暗殺が彼に結び付くもの――の危険性は、マイケル公を政治的闘争の全ての点に於いて差し控えさせたのであった。
この政治的な苦闘は、中央政府内のほぼ全ての公職の剥奪という結果をマイケル・ハセク=ダヴィオン公に残した。ハンス・ダヴィオンはマイケル公の支持者達の大部分を政府の役職から解任し、幾人かを官庁内での反逆行為により収監するという事さえもしたのである。この時以来、マイケル公は時を耐え忍んでおり、ハンス・ダヴィオンの恒星連邦の行政の深刻な欠陥を見つけ出す事を望んでいる。恐らく、この欠陥の発見の失敗が、カペラ大連邦国の方へ自身の目を向けるのをマイケル公に思いつかせたのであろう。
意欲/欲求/目標:
マイケル・ハセク=ダヴィオン公の唯一の目標は、恒星連邦の国王になる事である。この夢は、ハセク家の輝かしい多くの物語を繰り返し聞いた事により、彼の人生の初期に芽生えたものである。この欲求は時と共に強く育っているように見え、特に、ダヴィオン政府がマイケル公と彼の一族を差別していると彼が感じ始めてからは、尚更である。
性質:
マイケル・ハセク=ダヴィオンのカリスマの多くは、彼の深く良く響く声と、彼のハセク一族の偉大な栄光の信念への信頼からもたらされている。彼は人当たりの良さで本心を隠す能力があり、この礼儀正しく親切な外面は彼をただ忠実な公爵であるのみに見せている。このごまかしは、驚く程に効果的なものである。
私生活に於いては、マイケル公は激しく、自己中心的な男である。彼は自身の前で話される如何なるもの、如何なる行動にも細心の注意を払う――特に、人と初対面する際には。理知的であるが策動的な人物である故に、マイケル公は即座に新たに知り合った者の味方としての価値の可能性、もしくは敵としての強さの可能性の評価を開始する。
特技/能力:
マイケル公はカペラ境界域の素晴らしい歴史家で、彼は如才なく、巧妙に、自身のその特性を、反ダヴィオン感情を作り出す事を目論んだ演説にうまく用いている。彼はまた、熟練したコンピューター・オペレーターでもある――これは、彼の調査局長として過ごした日々による副産物である。
評伝: