PERSONALITY: Ardan Sortek


名前: アーダン・ソーテック
称号: 大佐、エクスカリバー騎士、ダヴィオン騎士
地位: ハンス・ダヴィオン国王軍事アドバイザー
生誕地: 惑星“ニューアバロン”、ソーテック・ホール
年齢: 32
性別: 男性

身体的特徴:
 アーダン・ソーテックは、筋骨たくましく無骨な細身の男で、角張った顔立ちをしている。たくましい体格ではあるが、彼は俊敏で優雅な振舞が可能である――特に戦闘に於いては。彼は自分の茶色の髪を短く整えており、それにより、メック訓練中の事故で負った眉の上にある傷は露になっている。彼の左手首はカペラのメックとの戦闘で傷つけられており、その結果、可動性が限られている。

略歴:
 アーダン・ソーテックは、軍人の一家に生まれた。彼の父であるエードリアン・ソーテック少佐(退役)は、第1近衛連隊戦闘団に属している第134ニューアバロン戦車連隊の高名な大隊指揮官であった。かつて、連隊戦闘団のカペラ大連邦国に対しての戦闘の際に、彼はアンドリュー・ダヴィオン国王の生命を救った事があった。(この事への)感謝の念を込めて、ダヴィオン一族は、エードリアンに惑星“ニューアバロン”のクロスロード・プレーリーの男爵の称号を与えた。そして、国王が2999年に死ぬまでの間、アンドリューとエードリアンは親しい友人だったのである。
 父親達のお蔭で、ハンス・ダヴィオンとアーダン・ソーテックもまた友となり、或る時点で、年齢に10歳の違いがあるにも拘らず2人はほぼ離れ難き親友へとなった。そして、彼等の友情は、ハンスが軍事・政治的な経験を積む為に惑星“ニューアバロン”を離れた後でさえも残ったのであった。
 アルビオン軍士官学校の候補生としてアーダンは、自身を天性のメック戦士で戦術家でもある事を見せ付けた。アルビオン軍事訓練軍団での著しく際立った行動により、彼は軍曹の代わりに少尉の階級で卒業し、即座に第17アバロン軽機隊での小隊指揮官の任を負った。そして、彼はドラコ連合と、同様にカペラ大連邦国深部への幾つかの大規模襲撃に参加し、その各際に大勝利と共に戦場を立ち去ったのであった。
 3019年、ドラコ連合の惑星“ナシラ”への襲撃を指揮した際に、アーダン・ソーテックはエクスカリバー勲章とダヴィオン近衛重防衛軍の指揮権を勝ち取った。一旦、惑星に降り立った彼と彼の3個装甲連隊と1個メック大隊は、自分達が惑星の防衛軍――ディーロン・レギュラーズの1個連隊と6個歩兵/装甲連隊――に数で相当に圧倒されている事を見出した。しかし、回収地点から切り離されたソーテックは惑星の北方大陸の全域で素晴らしい作戦を巧みに実行し、道程にある全ての価値あるものを破壊した――その中には、最高機密のタナディ・コンピューターズ社の研究施設も含まれていたのである。
 惑星の首都での6日間の激戦の後に、ソーテックは不意に自身の軍勢の向きを変えると、足を引きずって歩くクリタ軍を残して惑星の主宇宙港に突進した。(それまで)クリタの戦闘機支援を突破しての戦闘が不可能だったニコルソン准将と彼の降下船群はソーテックの信号を受け取ると、宇宙港に着陸する為にクリタの戦闘機群の中を遮二無二前進し、ソーテックと彼の軍勢を回収した。そして、タナディ社の研究室から奪ったコンピューター・メモリーからは、ソーテックと彼の部下達はドラコ連合のコンピューター技術に多大な強みを与えるのに間違いなかった幾つかの大規模軍事プロジェクトを破壊したとの情報が後に得られたのであった。
 この時以来、アーダン・ソーテックは近衛旅団の重防衛軍メック連隊の指揮官でいる。この役職の不活動さによって、明らかに欲求不満が溜まっている彼は、3025年の惑星“シュタインズ・フォーリー”を奪還するべくAFFSが行った作戦の際に、これに参加する為に請願をし、近衛旅団を離れる許可を得た。

意欲/欲求/目標:
 友人のハンスに似て、アーダン・ソーテックは複雑な男である。一方では、彼は最下層の人民から最上流階級の貴族全ての人々が、彼の戦友達の安寧への源になっていると信じている。それにも拘らず、アーダンは兵士であり、自身の友人の人々の生活を殺し、破壊しているのである。同様に、彼はかつて、彼の問題を誤魔化したハンスを非難しているのだが、彼自身も厳格で激しい兵士達の指揮官なのであった。
 彼の目標は、全く複雑である。彼は明らかに大規模攻勢作戦の司令部の元帥となる事を望んでいるのであるが、彼は大規模な土地を求めて取得し、キンキンナトゥスの様に軍人生活を辞めて一介の農場主になりたいとの欲求をしばしば表出してもいる。国王に非常に影響を及ぼす男なのであるが、彼の複雑さは彼をハンス・ダヴィオンとほぼ同じくらい読み取るのが困難な男へとしているのである。
 アーダンは時折、鬱状態になる傾向がある――恐らく、正に彼の理想と現実との間の葛藤による憂鬱であると思われる。この事はまだ、彼がAFFSと恒星連邦の忠実で活動的な一員であるのを妨げてはいないが、何時の日か問題を引き起す可能性がある。

性質:
 アーダンは上流階級の中で生まれてはおらず、それ故に、王立議会の貴族達の典型とも言える生来のマンネリズムや不誠実さは彼には存在していない。彼の好む交際関係は、自分の連隊の兵士達とのものである。実際、彼は出会ったほぼ全ての者に、自分の部下達に用いる軍事的な率直さと丁重さで以って遇している。洗練された社交式典はソーテックにそれへの遠慮と不安の念を抱かせているのであるが、彼の生来の率直さと知性は大抵の場合、彼を式典へと追いやり、一層良い印象を彼にもたらしているのであった。

特技/能力:
 アーダンは常にコンピューターへの興味を抱いており、その分野に関して相当の知識を有している。彼はまた、自身の整備兵達と共にメックの内部をいじる事を楽しんでいる。




評伝:
 



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