PERSONALITY: Aaron Sandoval
名前: アーロン・サンドヴァル
称号: ロビンソン公
地位: ドラコ境界域大臣
生誕地: 惑星“ロビンソン”、キャッスル・サンドヴァル
年齢: 63
性別: 男性
身体的特徴:
アーロン・サンドヴァル公は、優雅かつ力強く年を取った幸運な男の1人である。彼は自身の茶色の髪を“ロビンソン”の風習に従って髷に結っている。40年以上前の戦闘に於いて両脚を失っているにも拘らず、サンドヴァルは健康かつ非常に活動的であり続けている。彼のくっきりとしたハンサムな容貌と青い眼は幾つかの筋や皺が走っていても余り変化はしていない。女性達は尚も彼の外見と人柄に魅力を見出しており、彼に近づこうとしている。そして、時折、彼はその内の1人の誘いに応じているのであった。
略歴:
アーロン・サンドヴァルは、サンドヴァル家の三男であった。彼の父親であるベンジャミン・サンドヴァル公が非常に固く厳格で道徳家の人物であった事により、アーロン・サンドヴァルはキャッスル・サンドヴァルにて自分が容赦の無いしつけを受ける事に憤りを抱くようになっていった。そして、十代になった時、この父親と息子は激しく言い争うか石の様に黙して他方を無視をするかといった状態になっていたのであった。
16歳の時にアーロンは偽名でAFFSに入隊する為に家出をした。彼はブーツ・キャンプを通してそれを為し遂げ、その後、戦車乗員としての訓練を受け、2979年に第159ギャラックス重戦車連隊に入隊した。自身が優秀な乗員である事を証明した後、彼は曹長の階級に昇進し、パルチザン重戦車の指揮をした。
2982年、新たな操縦士がアーロン・サンドヴァルの戦車に転属してきた。そのジェシカ・ダンフォード伍長は、遠い奥地にある惑星“ブロークン・ホイール”出身であった。貧しい一族の中でAFFSへの入隊を為し遂げた最初のメンバーであった彼女は、自分の給与の大部分を家に仕送りしていた。そして、アーロンとジェシカの上官が、彼等が恋に落ちているのを気付いた時、規則により彼女は別の戦車に配属させられ、以降、それは立ち消えとなった。
2982年、第15アバロン軽機隊に付属させられた第159ギャラックス重戦車連隊は、カペラ大連邦国の惑星“リオ”に対する軍事攻勢に参加した。待ち伏せ攻撃に於いてその隠れている場所から、アーロンはカペラのマローダーがジェシカの操縦しているパルチザン重戦車に忍び寄っているのを見た。その損傷を負った戦車にメックが接近し止めを刺すべく構えた時、アーロンは自身の戦車に全速発揮を命じた。一瞬で、彼のパルチザンはその潜んだ場所から飛び出し、マローダーに向かって直進した。そして、ジェシカの戦車とカペラのメックの間の直線上に停止し、アーロンは射撃をした。しかし、その射撃の大部分は外れ、マローダーの反撃はアーロンの戦車を破壊したのであった。――重傷を負ったアーロンは意識不明状態に陥った。
(その後)意識を取り戻した彼は、自分が“ロビンソン”に戻っているのを見出した。当時、重病を患っていた彼の父親は、彼を2年間捜索していた。アーロンが家出をした直後に彼の2人の兄は降下船事故で死亡し、彼がロビンソン公の継承者となっていたのである。彼の父親は、ニュース・メディアが完全な画像と共にその行動を報道した際に漸く、カペラのマローダーに対するアーロンの英雄的な抵抗を知り得たのであった。また、彼の父親がジェシカ――負傷しているが回復しつつあった――も“ロビンソン”に連れてきていたのを知った事は、アーロンにとって驚きであった。
アーロンとジェシカの間の長く幸福な結婚生活は、3人の息子――ジェームズ、デーヴィッド、タルボットと、1人の娘――ジェシカを生み出した。彼等の最初の息子のジェームズが生れて間も無く老いた公爵は死亡し、そして、アーロンはロビンソン公となった。
アーロン・サンドヴァルはAFFSに再入隊し、この時はロビンソン戦闘士官学校にて教育を受けた。優等でそこを卒業した後、彼はロビンソン特戦隊に加入した。そして、彼は多数の戦闘を経験して最終的にはこの連隊を指揮する地位にまで昇進し、その地位を今日でも保持しているのである。
ジェシカ・サンドヴァルは、3001年に死亡している。
意欲/欲求/目標:
幾つかの点に於いて、アーロン公はカペラ境界域のマイケル・ハセク=ダヴィオン公と同じくらいに野心的である。マイケル公が権力を熱望する一方で、アーロン公はドラコ連合からドラコ境界域を可能なあらゆる手段に於いて守る事のみを熱望しているというのが、両者の相違点である。彼はその境界域の歴史に深く精通しており、自身が境界域を旅した間にその人民に対して心からの愛情を抱くようになったのである。
アーロン公は、ライラ共和国との同盟に対する最も強固な支持者の1人である――何故ならば、恒星連邦の彼の領域がドラコ連合に対する協力攻撃により最も恩恵を受けるからである。彼は、同盟を促進する為ならば如何なる事も行うであろう。
性質:
誰かと初めて会談をする時、サンドヴァル公は些か冷たいぐらいに控え目になる。彼がその人物を知り信頼した後には、彼の態度は完全に打解けたものになる。サンドヴァル公は一度友としたのならば非常に誠実であり続けるが、その見返りに(相手にも)同様の誠実さを期待する。彼はこの期待を幾度か裏切られている事により、その友の選択について非常に慎重になっている。
特技/能力:
アーロン公は、古の芸術を愛している。彼は“ロビンソン”に幾つかの美術館を創設し、戦争の破壊から守られている貴重な芸術作品を鑑賞する為に通っている。彼は特に、古のアメリカの画家であるノーマン・ロックウェルを好んでいる。アーロン公はまた、高級リキュールの鑑定家でもある。
評伝: